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解き方がわかる CBT実践問題集 1

人体各器官の正常構造と機能,病態,診断,治療

解き方がわかる CBT実践問題集 1

■著者 小川 元之

定価 7,150円(税込) (本体6,500円+税)
  • B5判  760ページ  カラー+2色,イラスト80点,写真250点
  • 2008年8月29日刊行
  • ISBN978-4-7583-0067-4

医学部4年間の必須知識を集約。CBT突破のカギをその手に

本書は『モデル・コア・カリキュラム』に則して構成したCBT対策問題集である。第1巻は,カリキュラムのうちC章の「人体各器官の正常構造と機能,病態,診断,治療」を扱っている。試験対策を短期間で万全とするように抑えるべき重要問題を集めるとともに,本番の試験を意識して「5肢択一問題」,「連問」といった問題パターンを収録してある。各項目の冒頭には,重要ポイントを記した囲み記事「解法へのキーアイテム」を掲載し,基礎知識を簡単に復習できるようにしてある。各問題にはCBT出題予想度を3段階の星印で示しており,試験突破に欠かせない問題を一目でわかるように配慮。最重要問題だけを解く短期間学習にも対応する。確定診断に関する問題には,解答に至るまでの手順を簡潔にまとめた「診断への最短ルート」で解法テクニックを学べる。
試験を控える学生がこれまで学んだ知識を総ざらいし,確かな実力を身につけるCBT対策問題集の決定版!


序文

 医学部4年生のみなさん,こんにちは。4年生の皆さんは,来年度,臨床実習に参加するために,現在,各科の各論的知識とOSCEを学んでおられることと思います。そして,4年間の集大成として,年度末に臨床実習開始前に共用試験CBTとOSCEがあるわけです。そんな中,この本を手にしている皆さんは,そろそろ共用試験CBT対策を真剣にやらなきゃいけないな,と思っておられることでしょう。それには,まず相手(共用試験CBT)をよく知らなければなりません。共用試験CBTは,コア・カリキュラムから出題されますが,大項目A〜Eで出題割合が決まっています。A 基本事項:約5%,B 医学一般:約20%,C 人体各器官の正常構造と機能,病態,診断,治療:約40%,D 全身におよぶ生理的変化,病態,診断,治療:約15%,E 診療の基本:約10%,F 医学・医療と社会:約10%,となっています。もうお分かりですね,そうです,まずC 人体各器官の正常構造と機能,病態,診断,治療から学習を始めることが最も効率のよい勉強の仕方ですね。
 では,「次にどのように学習すればよいか?」ですね。
 共用試験CBTも今年度で3回目を迎えるに当たり,これまで以上に多くの問題がプールされていることが予想されます。つまり,コア・カリキュラムの到達目標をできるだけ網羅的に学習しなければ,合格点に到達できない状況になってきているのです。
 しかし既存の問題集や参考書では,過去問題だけだったり,または重要疾患のみの解説だけだったりして,コア・カリキュラムの到達目標を網羅した書物がほとんどなく,結局それらを用いて学習しても,まだまだ未学習領域が残っているということをよく耳にします。そこで,一念発起し,コア・カリキュラムの到達目標すべてを網羅する参考書兼問題集を作成しようと思い立ったのです。まずは,上述しましたように得点効率の面から,大項目Cから取り掛かりました。本書の特徴は,大項目C領域における到達目標全ての重要ポイント(キーアイテム)と豊富な新作オリジナル問題から構成されていることです。
 また,キーアイテムをどのように用いれば確定診断ができたり,問題を正解したりすることができるかを詳細に記してあります。医学生の皆さんは,キーアイテムを丸暗記するだけでなく,この正解へのプロセスをしっかり身につけて共用試験CBTだけでなく,臨床実習にも活かせる病態生理に基づいた知識を身につけてください。
 本書を読破することで,見事,臨床実習への扉を開いてください。

2008年8月
小川元之
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目次

血液・造血器・リンパ系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  疾患  
    1. 貧血  
    2. 白血病と類縁疾患  
    3. 悪性リンパ腫と骨髄腫  
    4. 出血傾向・紫斑病その他  
    5. 脾臓疾患  
神経系    
  構造と機能  
    1. 神経系の一般特性  
    2. 脊髄と脊髄神経  
    3. 脳幹と脳神経  
    4. 大脳と高次機能  
    5. 運動系  
    6. 感覚系  
    7. 自律機能と本能行動  
  診断と検査の基本  
  症候  
    1. 運動失調と不随意運動  
    2. 歩行障害  
    3. 言語障害  
    4. 頭蓋内圧亢進  
  疾患  
    1. 脳・脊髄血管障害  
    2. 認知症性疾患と変性疾患  
    3. 感染性・炎症性・脱髄性疾患  
    4. 脳・脊髄腫瘍  
    5. 頭部外傷  
    6. 末梢神経疾患  
    7. 筋疾患  
    8. 発作性疾患  
    9. 先天性と周産期脳障害  
皮膚系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  疾患  
    1. 湿疹・皮膚炎群  
    2. 蕁麻疹,紅斑症,紅皮症と皮膚そう痒症  
    3. 紫斑・血流障害と血管炎  
    4. 薬疹・薬物障害  
    5. 水疱症と膿疱症  
    6. 乾癬と角化症  
    7. 母斑,腫瘍と色素異常  
    8. 皮膚感染症  
運動器(筋骨格)系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  疾患  
循環器系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  疾患  
    1. 心不全  
    2. 狭心症・心筋梗塞  
    3. 不整脈  
    4. 弁膜症  
    5. 心筋・心膜疾患  
    6. 先天性心疾患  
    7. 動脈疾患  
    8. 静脈・リンパ管疾患  
    9. 高血圧症  
呼吸器系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  症候  
    1. 喘鳴  
  疾患  
    1. 呼吸不全,低酸素(血)症と高二酸化炭素(血)症  
    2. 呼吸器感染症  
    3. 閉塞性・拘束性障害をきたす肺疾患  
    4. 肺循環障害  
    5. 免疫学的機序による肺疾患  
    6. 肺癌  
    7. 異常呼吸  
    8. 気管支拡張症とその他の肺疾患  
    9. 胸膜・縦隔疾患  
消化器系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  症候  
    1. 肝腫大  
  疾患  
    1. 食道疾患  
    2. 胃・十二指腸疾患  
    3. 小腸・大腸疾患  
    4. 胆道疾患  
    5. 肝疾患  
    6. 膵臓疾患  
    7. 腹膜・腹壁・横隔膜疾患  
腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  症候  
    1. 電解質代謝異常  
    2. アシドーシス・アルカローシス  
  疾患  
    1. 腎不全  
    2. 原発性糸球体疾患  
    3. 腎血管障害  
    4. 尿細管機能異常  
    5. 間質性腎疾患  
    6. 全身性疾患による腎障害  
    7. 先天異常,腫瘍と外傷  
  尿路疾患  
生殖機能    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
    1. 男性生殖器  
    2. 女性生殖器  
  症候  
    1. 男性生殖器  
    2. 女性生殖器  
  疾患  
    1. 男性生殖器疾患  
    2. 女性生殖器疾患  
妊娠と分娩    
  診断と検査の基本  
  正常妊娠・分娩・産褥  
  疾患  
  産科手術  
乳房    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  症候  
  疾患  
内分泌・栄養・代謝系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  症候  
  疾患  
    1. 視床下部・下垂体疾患  
    2. 甲状腺疾患  
    3. 副甲状腺(上皮小体)疾患とカルシウム代謝異常  
    4. 副腎皮質・髄質疾患  
    5. 糖代謝異常  
    6. 脂質代謝異常  
    7. タンパク質および核酸代謝異常  
    8. ビタミンの欠乏と過剰  
眼・視覚系    
  構造と機能  
  症候  
  疾患  
耳鼻・咽喉・口腔系    
  構造と機能  
  診断と検査の基本  
  症候  
  疾患  
精神系    
  診断と検査の基本  
  症候  
  疾患・障害
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