小児疾患に対する漢方治療の実際とその応用を具体的に解説した最新実践書
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小児疾患の身近な漢方治療 9 第10回日本小児漢方懇話会記録集 |

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| 定価 4,200円(5%税込) |
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| B5判 112ページ |
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| 2010年3月刊行 |
| ISBN978-4-7583-0481-8 |

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2009年に日本小児漢方交流会により開催された第10回日本小児漢方懇話会の記録集。日本小児漢方懇話会は小児疾患の身近な漢方治療を主題として毎年臨床テーマを取り上げて開催している。今回は“小児診療における漢方医学の応用 利水剤をめぐって”をメインテーマとして,教育講演,基調講演,シンポジウム,指定講演で構成されている。 本書は,日本小児漢方懇話会の記録集として,小児診療における最新の漢方治療の実際とその応用に至るまでをまとめており,小児科医療現場の医師の生の声として極めて実践的な内容となっている。 |
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第10回日本小児漢方懇話会は平成21年7月19日,20日の両日にわたって大阪で開催された。第1回の本会を名古屋で開催して以来,9年の月日が流れた。この9年間多くの人々の支えによって,懇話会の開催や記録集の発刊が滞りなく行われたことに,感謝の気持ちで一杯で,この誌面を借りて心よりお礼を申し上げます。 さて,今回は小児にとって大変身近な病態でもある「水滞(水毒)と利水剤」を真正面から捉え,「小児診療における漢方医学の応用 利水剤をめぐって 」を大きなテーマとして,基礎や臨床面など,あらゆる角度からこの問題を掘り下げてみた。何と言っても,圧巻は礒濱洋一郎先生による「漢方薬の利水作用とアクアポリン」といってよいだろう。これまでも五苓散の利水作用がどのようなメカニズムで起こるのか,さまざまな角度から検証されてきたが,近年ノーベル賞の受賞で一躍脚光を浴びたアクアポリンの理論に基づいて,五苓散を中心とする利水剤のメカニズムを追究したことは,大変画期的な研究の成果であることは論を待たない。この面での研究がさらに深まることを期待したい。 シンポジウムでは,小児になじみのある五苓散,苓桂朮甘湯を中心とした臨床について3人の演者に語ってもらい,さまざまな切り口を披露していただいた。初めて参加した初学者の会員にもとてもわかりやすく,とっつきやすいシンポジウムであったように思う。 「水」といえば「腎臓」というくらい両者は密接な関連があるが,長年小児腎臓病の研究に携わってきた鈴木順造先生にこれまでの研究の一端を語ってもらった。特に,柴苓湯を中心とする小児腎疾患の臨床研究の成果に改めて意を強くすることもできた。 一般の小児診療では、どちらかといえば,縦糸的な診断,治療が行われている。例えば水帯の面から考えれば,感冒性嘔吐下痢症,特発性浮腫,起立性調節障害などは個別の疾患として縦糸的に存在する。ところが、これに五苓散や苓桂朮甘湯,真武湯などが横糸的にかかわってくると,診断ばかりでなく治療上でも強固になり十分な成果が出てくる。織物を作るのは,縦糸と横糸がうまく重なり合ってできることは誰でも知っている。医療も同じである。このような単純なことがわかるようになれば,色々と物がみえてくる。縦糸的な西洋医療と横糸的な漢方医療が協力すると,さらに強固な医療になることは明白である。 しかし,このような誰の目から見ても明らかな事実が意外と知られていない。本書が,その解決の糸口の1つとなれば幸いである。 最後に,本書の発行に多大なご尽力をいただいた関係各位に会員を代表して深甚の謝意を表したい。 2010年2月吉日 日本小児漢方交流会代表幹事 広瀬滋之 |
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