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書籍詳細
臨床家が活用できる治療選択が明確に示されている急性期頸部脊髄(頸椎・頸髄)損傷の治療ガイドライン
アメリカ脳神経外科学会・アメリカ脳神経外科コングレス編
頸椎・頸髄損傷に対する急性期治療のガイドライン

監訳 今栄 信治 - 定価 5,250円(5%税込)
- B5判 252ページ
- 2004年8月31日刊行
- ISBN978-4-7583-0903-5
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- 内容紹介
- アメリカ脳神経外科学会・アメリカ脳神経外科コングレス編の急性脊椎脊髄損傷に対する治療ガイドライン。入院するまでのケアや輸送方法,神経学的,神経放射線学的な所見,骨折脱臼の徒手整復を含めた保存的治療,外科治療また頸椎部の特殊な損傷など22項目からなる。可能な限りの実証の論文を検索し,新しい方法論により臨床的根拠を分類・格付けし,個々の患者を治療するに当たり,臨床家が活用できる治療選択を明確に示してある。
- 原著序文
脊髄損傷は北米では1年間に約14,000例の発生をみており,多くは頸椎領域を含めている。すべてではないが,これらの損傷の大部分が頸椎の骨折や脱臼転位を伴っている。そして頸部脊椎損傷を呈した患者は神経学的脱落症状が持続し,さらには悪化し続ける。こういった患者や脊髄損傷,脊椎損傷などに対する治療方法はまったく基準化されていないし,同じ地域内の施設間やときには同一施設内でも統一されていないのが実情である。治療方針は普通は施設内の過去の経験や個人的な技量によるところがほとんどである。治療方法はこれらの患者の機能的結果に大きく影響するのは間違いない。したがって,臨床家は世界的に最良かつ最適な治療を施したいと熱望している。実際は,“最良とは”,“最適とは”と自問し,満足していないことが多い。最良の治療とは,多くのケースにおける治療成績や危険頻度をすべて踏まえた種々の治療方針の存在である。
アメリカ脳神経外科学会(American Association of Neurological Surgeons;AANS/Congress)の脊髄,末梢神経セクションでもずっと急性脊椎脊髄損傷に対する治療の最良のポイントを見出そうと論争されてきた。最適な治療方針を統一することは頸椎損傷患者にとって,あらゆる点で望まれることである。その治療方針とは,入院するまでのケアや輸送方法,神経学的,神経放射線学的な所見,骨折脱臼の徒手整復を含めた保存的治療,外科治療また頸椎部の特殊な損傷などすべてを含んだものである。学会当局は急性頸椎,頸髄損傷に対する治療方法のガイドライン作成を依頼してきた。そこで,われわれは2000年5月より,22のトッピクスに分類し,そのガイドラインの作成を開始した。続いて,可能な限りの実証の論文を検索した。これら出版された科学的実証は,専門家の意見や伝統的な考えより重視した。これらの推奨を整理していく段階で,ガイドラインの実質的な貢献を見出すために新しい方法論により臨床的根拠を分類し,格付けすることが必要となった。2000年9月に,第1回の会合を開き,その1年後に全作業は終了した。本著者や脊髄脊椎学会当局者はこれらのガイドラインが,個々の患者を治療するに当たり,種々の意見を講じたうえで臨床家が活用できる治療選択を明確にするものであることを強く望んでいる。それらが,医学的根拠に基づいた幅広い視野で方向づけされており,特殊問題についてのハイライトポイントの指摘や解決されていない今後の問題点についての研究方向を示すものである。
監訳序文
脊髄損傷は救急医療従事者なら誰もが苦い経験をしたことがある非常に厄介な病態である。なぜなら,多くの症例で椎骨骨折や脱臼を伴い,時には神経症状が目の前で進行悪化することさえあるからである。この脊髄損傷に対する治療法はいまだ統一化されておらず,各施設内あるいは個人の経験に基づいた治療が行われているのが実情である。私個人的にも最近,32歳女性の片側椎間関節脱臼固定の症例を透視下で一気に用手整復した経験がある。幸いにも無事整復に成功し,定期手術による前方固定を行うことができたが,たまたま非常に首尾よく運んだ症例にすぎない。
本書は,Guidelines for the management of acute cervical spine and spinal cord injuries. Neurosurgery, Vol.50, No.3 (Supplement) , 2002.の日本語訳である。アメリカ脳神経外科学会より出された本ガイドラインは,脊髄損傷患者の搬送から術後管理に至るまで詳細に記されている非常に優れたものであり,こういったガイドラインが存在することは,とくに即座の判断を要する脊髄損傷にとっては,この上なく有り難いことである。ただ,悲しいかな英語版であって,日本人にとって緊急時に即座に読みこなすのは並み大抵のことではなく,いわゆる“宝の持ち腐れ”になりかねない状況にあった。そんな折,都立荏原病院の朝本氏より今回の翻訳本作成の依頼を受けた私は,脊髄外科の若手達に『自分達のために分りやすく翻訳した小冊子を作ろう』と働きかけたところ,多数の同意を頂戴した。それから約2年近い歳月は要したが,メジカルビュー社の献身的な御協力もあり,発刊に至ったことはこの上もなく喜ばしいことであります。この上は,本書が臨床の場でおおいに活用され,少しでも脊髄損傷の患者さんに利益がもたらされる事を願って止みません。
本書は分担者個々ができるだけ原文に即して分かりやすい日本語に翻訳し,さらに私が監訳を加えたたつもりですが,意味の分かりにくいところや不適切な部分があるかもしれません。これらの箇所は御指摘頂き,早い機会に訂正したいと考えています。
最後になりましたが,本書発刊に際して多大なる御尽力を賜りましたメジカルビュー社編集部の皆様に深謝致します。
2004年8月
今栄信治
- 指針発展の方法論
指針を開発するための方法論
ガイドラインの発展過程
第1章 病院到着前の頸椎の不動化
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
病院到着前の脊椎不動化の装具と方法
病院到着前の脊椎の外固定装具の安全性
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第2章 急性頸椎損傷患者の輸送
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第3章 急性頸髄損傷後の臨床的評価
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第4章 無症候性外傷患者における頸椎のX線評価
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
第5章 症候性外傷患者における頸椎のX線評価
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第6章 頸椎骨折・脱臼損傷の初期非観血的整復術
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第7章 ICUまたは他のモニターされた室での急性脊髄損傷の管理
推 奨
理論的根拠
問題点
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第8章 急性脊髄損傷後の血圧管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第9章 急性頸髄損傷に対する薬物療法
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
今後の調査にあたっての重要な点
第10章 頸髄損傷患者の深部静脈血栓と血栓塞栓症
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第11章 脊髄損傷後の栄養管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第12章 小児頸椎・頸髄損傷の管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第13章 骨傷のない脊髄損傷
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第14章 外傷性環椎-後頭骨脱臼の診断と管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第15章 後頭顆骨折
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第16章 成人環椎単独骨折
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第17章 成人軸椎単独骨折
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第18章 成人環軸椎複合骨折の管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第19章 歯突起形成不全
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第20章 中下位頸椎損傷の治療
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第21章 急性中心性脊髄損傷の管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
第22章 非穿通性頸部外傷による椎骨動脈損傷の管理
推 奨
理論的根拠
調査基準
科学的根拠
要 約
今後の調査にあたっての重要な点
参考文献











