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書籍


食道癌と肥満の鏡視下の手術を学べる1冊
新刊
DS NOW 10
鏡視下食道癌手術と肥満の外科治療

鏡視下食道癌手術と肥満の外科治療
担当編集委員    上西 紀夫  

定価  10,500円(5%税込)
A4判  152ページ
オールカラー
2010年7月刊行
ISBN978-4-7583-1155-7



■編集委員
 上西紀夫  後藤満一  杉山政則  渡邊昌彦

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内容紹介
「食道癌」と「肥満」の鏡視下手術を紹介。さらにトピックス「知っておくべき手術」として「進行胃癌に対する大動脈周囲リンパ節郭清術」と「胃粘膜下腫瘍(GIST)に対する腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術」をとりあげる。

序文
 消化器外科における鏡視下手術は格段の進歩を遂げ,胃や結腸においては早期癌を主な対象として標準手術になりつつあり,この『DS NOW』シリーズにおいても取り上げてきました。一方,食道癌の手術は消化器外科手術の中で侵襲の最も大きな手術の1つであり,より侵襲の少ない鏡視下手術の発展が望まれますが,対象となる症例数が比較的少なく,また,反回神経周囲の細かな手技や大動脈,気管気管支などの重要臓器が周囲にあるため高度な技術が求められ,必ずしも普及しているとは言えないのが現状です。しかしながら,消化器外科の専門医としては,その術式について十分に認識している必要があります。
 そこで本書では,基本的な食道癌に対する鏡視下手術について,豊富な図と解説により分りやすく記載してあります。さらに,advanced courseとして縦隔鏡を用いた手術と腹臥位,左半臥位での鏡視下手術を取り上げ,そのメリットと問題点について解説しました。また,症例は限られますが,切除不能あるいは根治的放射線化学療法後の高度狭窄に対する食道バイパス術は,患者のQOLの改善に役立つこともあり,知っておくべき手術の1つです。
 さて,鏡視下手術の新たな展開として,欧米を中心として高度肥満症に対する各種の手術が急速に発展してきており,わが国でも導入されつつあります。そこで,代表的な術式として胃バンディング術(Laparoscopic adjustable gastric banding),胃バイパス手術(Laparoscopic Roux-en-Y gastric bypass),袖状胃切除術(Laparoscopic sleeve gastrectomy)を取り上げ,その適応,手術成績,問題点について解説を加えながら記載してあります。今後は,これらの手術が種々の合併疾患を伴うmetabolic syndromeに対する根治的なアプローチとして位置づけられることが考えられます。
 本書で最後に取り上げたのが進行胃癌に対する大動脈周囲リンパ節郭清術と,胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡と内視鏡の共同作業による胃局所切除術です。前者については,RCTにてその予防的郭清の意義は否定されましたが,適応を絞っての手術の意義や高度技能として知っておいてよい術式と思われます。後者については,まだ試験段階の域は出ませんが,最近注目されているNOTES(Natural orifice translumenal endoscopic surgery)の要素を含んでおり,今後の発展が期待されます。
 以上,本シリーズでは標準手術,ステップアップ手術,そしてこの度の高度な手術へと展開してきましたが,本書はこれから消化器外科の専門医を目指す方のみならず,ベテランの消化器外科医の方にも最新のホットな情報として役に立つものと確信しています。

2010年6月
上西紀夫
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