脳神経外科の基本を無理なく理解でき,臨床に活かせる知識を随所に網羅した医学生必携の教科書
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| 定価 6,300円(5%税込) |
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| B5変型判 212ページ |
2色,一部4色,写真300点
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| 2010年3月刊行 |
| ISBN978-4-7583-1185-4 |

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| 脳神経外科を最初に学ぶ医学生に,脳神経外科で扱う疾患の病態を理解してもらう目的でまとめた書籍の改訂版である。病態を理解してもらうという点では脳神経外科の初級本であるが,画像・病理診断の解説なども盛り込まれており,脳神経外科の臨床研修でカンファランスに出席した際にそこで討議される鑑別診断が理解できる内容まで記載し,上級までの知識も含まれている。疾患の理解を目的の第一とした本書は,これから脳神経外科を学ぶ医学生にはもちろんのこと,脳神経外科の専門医をめざそうとする若手の医師も十分に読んで学べる書籍である。 |
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改訂版 序文
本書は,「脳疾患がなぜ生命を奪うのか?」を最大の主題として構成いたしました。冒頭(序章)から,疾患の進行につれて脳機能が低下し,最終的には脳死に至る機構を提示し,それを防ぐための治療方法の概略を示しました。そこから各論へ進む構成をとっています。病態の理解に必要な最低必要な脳の解剖学と生理学,および神経診断学は第VII章にまとめてあります。典型症例の診断画像はその都度挿入しましたが,複雑な症例は第VIII章“診断画像と病理組織像”にまとめました。脳腫瘍組織像写真も同様です。これらの章は独立して読んでも,試験前の知識の整理に役立つような体裁としました。 初版ともっとも大きく変わったのは,脳腫瘍,とくに悪性脳腫瘍の治療です。もっとも悪性の腫瘍である膠芽腫に有効な薬剤(テモゾロミド)が登場したことにより,神経膠腫の治療は一変したといっても過言ではありません。また,小児悪性脳腫瘍の治療成績の向上も著しく,最も悪性の髄芽腫の10年生存率(≒治瘉と考えてよい)は70%前後が得られるようになりました。脳動脈瘤や脳動静脈奇形の治療も,血管内治療の進歩と普及につれて治療成績は向上しつつあります。21世紀は,まさに脳の時代です。 このような進歩の時代に,先進的な治療方法を理解するのはたやすいことではなく,その疾患の基礎的な病態と,周囲の脳機能との関連をしっかりと理解しておくことが大切です。本書はこのステップに沿って理解が進むように配慮してあります。 本書は医学部学生のみならず,脳神経外科臨床に携わる看護師をはじめとするコメディカルの方々にも十分役立つと信じています。日常の診療に是非役立てて下さい。本書のもう一つの目的は,脳神経外科疾患で治療を受けていられる方々に,病気の正しい知識をお知らせすることです。我々脳神経外科医と共に病気と闘っていただくには,闘う対象(病気)の理解が不可欠です。本書に目を通していただき,内容でわかりにくいところは,主治医に遠慮なくおたずね下されば幸いです。
本書の内容で足りない部分は,次の成書で補足されることを勧めます。
・『脳神経外科周術期管理のすべて』第3版,松谷雅生・田村 晃 編集,メジカルビュー社,2009年:脳神経外科疾患を診断・治療するにあたっての注意点,患者管理方法をまとめたもので,ベッドサイド実習に役に立つ本です。
・『脳神経外科学』第10版,太田富雄・松谷雅生 編集,金芳堂,2008年:脳神経外科専門医のために,最新の診断・治療方法をまとめたもので,難解なところもありますが,最新の知識が得られます。
・『EBMに基づく脳神経疾患の基本治療指針』第2版,田村 晃・松谷雅生・清水輝夫 編集,メジカルビュー社,2006年:各疾患の信頼すべき治療成績をまとめた本で,治療方法の選択の際に参考になります。
2010年2月 松谷雅生 |
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