イラストを中心に“手術のコツと注意点”を随所に配したオールカラービジュアル手術書
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OGS NOW 3 帝王切開術 基本と応用まるごとマスター |

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| 定価 12,600円(5%税込) |
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| A4判 160ページ |
オールカラー
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| 2010年8月刊行 |
| ISBN978-4-7583-1202-8 |

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■編集委員 平松祐司 小西郁生 櫻木範明 竹田 省 |
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| No.3では産科医の必須手技の代表ともいえる「帝王切開術」を取り上げ,さまざまな状況での帝王切開,そして術前術後の管理,および合併症などについて,しっかりと知識を身につけることができるような内容となっている。初心者はもちろんのこと,経験を積んだ医師にとっても,第一線の著者らによる解説はさらなるステップアップへの礎となるであろう。 |
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本邦での最初の帝王切開術は,ペリーが浦賀に来る1年前の1852年(嘉永5年)に秩父郡大宮郷(現埼玉県飯能市)で難産で苦しむ妊婦を救うために伊古田純道と岡部均平によって行われた。オランダ医学書を見ながら母体救命のために行ったもので「子宮截開術実記」にその経過が詳しく書かれている。今でいうインフォームドコンセントをとり,手術記録,術後の経過がきちんと書かれており,現在の手術手順と変わりがない。産婦もよく手術に耐え,術後腹膜炎を起こしながらも創部が離開し,膿が流出するとともに解熱,回復し,満88歳の長寿を全うした。このような先人たちの偉業のうえに現在の産科医療が成り立っている。 現在では,帝王切開術は比較的安全に行われるようになっており,流産手術や卵巣嚢腫手術などとともに研修初期に習得する手術のひとつになっている。しかし,母児の状態を気遣いながら仰臥位低血圧症候群や大量出血など全身状態の急激なダイナミックな変化に対応しつつ手早く行う手術は,いつになっても緊張する手術手技である。また,2005年厚生労働省研究班の調査によると,“1人の妊産婦死亡には,73人の死に至りうる重症妊産婦が存在”し,この数値から毎年,4,000 5,000人の重症妊産婦管理例がいると推定されている。その重症妊婦の中でも大量出血によるものが最も多く,子宮摘出術や経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization;TAE)を施行し,かろうじて救命し得た症例の分析では,帝王切開術中の大量出血が70%を占めている。多くは前置癒着胎盤,胎盤剥離面からの出血,弛緩出血,常位胎盤早期剥離や汎発性血管内凝固症候群(DIC)合併例などであり,帝王切開時の出血コントロールに習熟することはきわめて重要である。 さらに帝王切開率が20%を超え,ハイリスクを取り扱う総合周産期センターなどでは40%を超えている施設もある。その結果前置胎盤や前置癒着胎盤,帝王切開瘢痕部妊娠など以前は見られなかった疾患が増加している。 これら最近の帝王切開にまつわる現状を踏まえて,是非もう一度帝王切開術の基本と応用について学んで頂きたく,「OGS Now No.3 帝王切開術 基本と応用まるごとマスター」を企画した。最近普及してきた弛緩出血や胎盤剥離面からの出血に対する新たな止血法や前置癒着胎盤の管理法・止血法なども網羅した。初期研修医や産婦人科専攻医のみならず,産婦人科専門医も含め臨床の一助になることを願っている。
2010年7月 竹田 省 |
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