OS NEXUS(電子版付き) 11

スポーツ復帰のための手術 肩・肘

スポーツ復帰のための手術 肩・肘

■担当編集委員 岩崎 倫政

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • i_ebook.jpg
  • A4判  184ページ  オールカラー,イラスト180点,写真60点
  • 2017年8月3日刊行
  • ISBN978-4-7583-1390-2

肩・肘のスポーツ損傷やアスリートに起こりやすい疾患の治療をまとめた1冊。CTやMRIによる軟部組織損傷の術前評価から診断,治療までがよくわかる!

No.11では,肩・肘のスポーツ損傷に対する治療を取り上げた。
スポーツ損傷は,疲労骨折以外,筋肉・靱帯・腱などの軟部組織の損傷であるため,X線だけでなく超音波やMRIなどを駆使した評価が重要となる。また,スポーツ選手では,関節鏡を使用したより低侵襲な手術が望ましい。
本書はⅠ章を「肩」とし,超音波による診断や,肩関節不安定症の鑑別診断のポイントや,鏡視下・直視下のLatarjet-Bankart法の手技を解説。また,腱板断裂やloose shoulder,さらに診断や治療の難しい胸郭出口症候群の手術法についても述べている。
Ⅱ章は「肘」とし,スポーツ選手における尺骨神経障害,肘頭骨端離開・疲労骨折に対する治療,また思春期の肘スポーツ障害の代表的疾患である肘離断性骨軟骨炎に対する,膝骨軟骨柱および肋骨肋軟骨柱移植術について,手術のコツやピットフォールを交えながら解説している。
本シリーズは,まずは『Fast Check』で手術の要点をおさえ,『NEXUS View』でベテラン医師からの手術のコツや注意点がひと目でわかる構成になっている。電子版も付いているので,いつでもどこでも,繰り返し本書を見て手術に臨んでほしい。

※電子版は,ご購入いただいた本人の方に限りご利用いただけます。

■電子版の対応機器/OS(対応OSは変更となる場合がございます)
※ビュアーアプリ「メジカルビュー社 eBook Library」Android版は32ビット版のため,本年(2021年)8月以降はGoogle Playからダウンロードできなくなります。ご迷惑をおかけいたしますが,何卒ご了承のほど,お願い申し上げます。

・iOS: iOS 12.0 以降をインストールできるiOS端末
・Android:RAM1GB以上搭載,Android OS 4.0 以降をインストールできるAndroid端末(Kindle Fireには対応しておりません。恐れ入りますが,他のデバイスをご利用ください)
・Windows PC
 OS:Windows 8.1/Windows 10(Mac OSには対応していません)
 CPU:Core i3以上
 メモリ:4GB以上
 ディスプレイ:1,024 x 768以上の画面解像度

※電子版の閲覧にはメジカルビュー社ホームページの会員登録が必要です。また,iOSやAndroid等に専用のアプリをインストールし,その後書籍データをダウンロードする必要があります。

■シリーズ編集委員
宗田 大/中村 茂/岩崎倫政/西良浩一


序文

 今回,『OS NEXUS No.11 スポーツ復帰のための手術 肩・肘』の企画・構成を担当させていただきました。近年,わが国においては,野球やテニスを代表としたスポーツによる肩・肘障害の予防や治療が社会的にも大きな注目を集めています。特に,成長期の選手達の競技レベル向上や,試合数の増加に伴う肩・肘に対する極端な負荷の増加は深刻な障害をまねく危険性があり,整形外科医にとって,これへの対応は緊要な課題となっています。
 スポーツに起因する肩・肘の障害に対しては,年齢に応じた適切な練習メニューの設定から始まる障害予防,早期診断,さらに早期のスポーツ復帰を可能にする治療の実践が不可欠であります。したがって,本来であれば上述した予防から治療までの体系的な知識を習得する必要がありますが,本書では紙面の都合上,手術治療を中心とした構成となっています。肩においては,遭遇する頻度の高い不安定症の病態と診断,超音波を用いた診断(肩・肘に対する)から始まり,肩鎖関節脱臼,腱板断裂,肩関節不安定症,ルースショルダー,胸郭出口症候群に対する手術治療に関して詳細に記述されています。肘の障害に関しては,尺骨神経障害,肘頭疲労骨折,肘内側側副靱帯損傷,離断性骨軟骨炎,上腕骨外側上顆炎,肘関節外側不安定症に対する手術法が,肩同様に理解しやすい形で記載されています。
 スポーツによる肩・肘の障害は,日常診療で遭遇する機会の多いものです。本書では,スポーツ整形外科に興味をもつ若い世代の先生にぜひとも理解を深めてほしい代表的な障害・疾患を取り上げ,第一線で活躍されているエキスパートの先生方に手術の適応から基本手技,ならびにNEXUS VIEWとして“コツと注意点”につき理解しやすい内容で執筆していただきました。読者の皆様には,本書を参考に実際に手術プランを立て手術に臨まれるのも良いですが,ぜひとも本書を通読していただき,スポーツに起因する肩・肘の障害に関する系統的理解を深めてもらいたいと思います。
 本書がスポーツ整形外科に興味を持つ若い世代や,実際にこの領域の手術に取り組んでいる先生方の有益な指南書となることを祈念しております。最後になりますが,ご執筆に関して多大な労をとっていただいた各先生に深甚なる謝意を申し上げます。

2017年7月
北海道大学大学院医学研究院整形外科学教授
岩崎倫政
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目次

Ⅰ  肩
スポーツによる肩関節不安定症の病態と診断   山本宣幸
超音波によるスポーツ肩・肘障害の診断   後藤英之
肩鎖関節脱臼に対する鏡視下烏口鎖骨靱帯再建術   橋口 宏ほか
スポーツ選手に対する腱板断裂修復術   大西和友ほか
外傷性肩関節前方不安定症に対する鏡視下Latarjet-Bankart法   呉屋五十八ほか
外傷性肩関節前方不安定症に対する直視下Latarjet-Bankart法   望月智之
loose shoulderに対する手術療法   船越忠直
スポーツによる胸郭出口症候群の診断と手術法   古島弘三ほか

Ⅱ  肘
スポーツによる尺骨神経障害に対する手術法   近藤 真
肘頭骨端離開・疲労骨折に対する診断と手術法   佐藤和毅
肘内側側副靱帯再建術   山崎哲也
肘離断性骨軟骨炎に対する膝骨軟骨柱移植術   丸山真博ほか
肘離断性骨軟骨炎に対する肋骨肋軟骨柱移植術   田中啓之ほか
上腕骨外側上顆炎(難治例)に対する手術療法 関節鏡下手術   新井 猛
肘関節外側不安定症に対する手術療法   稲垣克記ほか
肘スポーツ障害に対する鏡視下手術   岩目敏幸ほか
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