日本医学英語検定試験　
基礎級（4級）・応用級（3級）　
問題選集・教本

第４版刊行にあたって

　2回のパイロットスタディを経て，2008年に第1回の日本医学英語検定試験が実施されてから，今年2023年6月で第16回になります。関係者の皆さま，問題案を作成し送ってくださった方々，問題案を選定し問題原稿案を作成してくださった方々，問題原稿を丁寧に査読してくださった方々，印刷前後に綿密に校正してくださった方々，リスニング原稿を作成してくださった方々，その原稿を録音し編集して時間通りにまとめてくださった方々，当日試験会場を準備し試験監督にご苦労いただいた方々，本部に詰めていただいた方々，受験者の情報を管理し受験料等取りまとめてくださった方々，各問を精査して採点し合格ラインを決定してくださった方々，合格通知を発送してくださった方々，検定試験という責任の大きさ，緊張を強いられる大事な仕事を全うしてくださって誠にありがとうございます。皆さまのお蔭で医英検を無事実施することができております。感謝を重ねても足りません。
　実施後，事務局に寄せられた声の中に「過去問を公開してほしい」との要望がありました。これを受けて学会の理事会で審議し当初は解答解説付きの問題集のみを発刊する予定でしたが，教本も改訂する時期にあたりメジカルビュー社さんのご厚意から，内容を大幅にアップデートして今回の発刊となりました。問題選集，解答・解説，対策と勉強法，資料という構成ですが，資料の語彙リストは「医学教育モデル・コア・カリキュラム（令和4年度改訂版）」および「平成30年版ブループリント（医師国家試験設計表）」，「令和6年版ブループリント（医師国家試験設計表）」を意識して選んだ「覚えておくべき専門用語」となっております。
　医学英語学習は終わりのない長き道を歩むがごとくです。時にはまるで深い霧の中を歩いているような気さえします。自分がちゃんと学んでこれているのか，どのレベルに達しているのか，迷われることもありましょう。一つの道標として医英検がお役に立てているのであれば，関係者の皆さまのご苦労も報いられ，学会の大切な使命を果たしていると信じております。
　検定試験を後押ししてくださった植村研一先生，西澤茂先生，伊達勲先生，第1版を編集された大井静雄先生，第2版編集の清水雅子先生，第3版編集の安藤千春先生からバトンを引き継いで第4版刊行の運びとなりました。
　皆さまのご苦労は決して無駄にはいたしません。本当にありがとうございました。

2023年9月
『日本医学英語検定試験 基礎級（4級）・応用級（3級）問題選集・教本 第4版』編集委員会委員長
森　　茂