Q&Aでスッキリわかる 前立腺癌
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定価 6,600円（税込） （本体6,000円＋税）
- A5判 244ページ 2色（一部カラー）
- 2017年8月3日刊行
- ISBN978-4-7583-1267-7
序文
これまでメジカルビュー社の出版物としては，20年近く前から『前立腺癌のすべて』シリーズの執筆や監修に関わらせて頂いてきました。時代の流れなのか，よりコンパクトで読みやすい前立腺癌診療に関する本をとのコンセプトで，この度『Q&Aでスッキリわかる 前立腺癌』を刊行することとなりました。
前立腺癌は高齢化社会の到来と生活様式の欧米化もあって，2015年に我が国の男性悪性腫瘍の罹患率第1 位となり，泌尿器科で最も関心が高い領域のひとつと言えます。前立腺癌診療には，疫学・診断・治療など幅広い知識が必要です。前立腺癌は診療過程で，患者さんのQOLや日常生活機能に関係する側面も多く，生理学・解剖学・病理学などの基礎的知識から，骨盤外科学・内分泌学・放射線医学（診断・治療）などの臨床医学との学際領域の理解も重要です。
前立腺癌の診療の進歩は本当に日進月歩で，最新知識に追いついていくことは大変です。ここ数年だけでも，限局癌に対する監視療法やロボット支援手術の普及，去勢抵抗性癌に対する複数の新規薬剤の登場などがありました。2016年に4年ぶりに改訂された我が国の前立腺癌診療ガイドラインは非常に整理されていて参考になると思います。本来，泌尿器科医であれば，関係する全てのガイドラインを熟読して理解する必要があるのでしょうが，日常臨床や教育研究活動などもあって現実には難しいでしょう。本書は，多忙な中で，すぐに手に取って各章ごとにわかりやすく，Q&A形式で理解する目的で書かれたものです。教科書とは違って限られた紙面スペースの中で，前立腺癌の第一線で活躍されているエキスパートの先生方が工夫しながら執筆して下さいましたこと，また最新の内容をふくめて簡潔におまとめ頂いたことに深謝します。
本書を手にとっていただいた先生，特に若い先生方にご理解頂きたいことは，本書は教科書ではないということです。疑問があれば必ず教科書やガイドラインの対応箇所を自ら熟読して頂きたいと思います。本書を一般的な前立腺癌診療の知識の整理の取掛りにすることはよいと思います。でももし担当患者さんなどを通じて困ったことや疑問に思ったりしたことがあれば，まずしっかり調べて，さらに指導医の先生によく聞いて，担当する患者さんへ最適な診療を心がけてください。
冒頭に述べました通り，メジカルビュー社からは『前立腺癌のすべて』が発刊されています。必要に応じて，合わせてご愛読いただければと思います。なお，本書の出版にあたり，作成と編集についてご尽力いただきました榊原優子氏に感謝申し上げます。
2017年6月
鈴木啓悦
前立腺癌は高齢化社会の到来と生活様式の欧米化もあって，2015年に我が国の男性悪性腫瘍の罹患率第1 位となり，泌尿器科で最も関心が高い領域のひとつと言えます。前立腺癌診療には，疫学・診断・治療など幅広い知識が必要です。前立腺癌は診療過程で，患者さんのQOLや日常生活機能に関係する側面も多く，生理学・解剖学・病理学などの基礎的知識から，骨盤外科学・内分泌学・放射線医学（診断・治療）などの臨床医学との学際領域の理解も重要です。
前立腺癌の診療の進歩は本当に日進月歩で，最新知識に追いついていくことは大変です。ここ数年だけでも，限局癌に対する監視療法やロボット支援手術の普及，去勢抵抗性癌に対する複数の新規薬剤の登場などがありました。2016年に4年ぶりに改訂された我が国の前立腺癌診療ガイドラインは非常に整理されていて参考になると思います。本来，泌尿器科医であれば，関係する全てのガイドラインを熟読して理解する必要があるのでしょうが，日常臨床や教育研究活動などもあって現実には難しいでしょう。本書は，多忙な中で，すぐに手に取って各章ごとにわかりやすく，Q&A形式で理解する目的で書かれたものです。教科書とは違って限られた紙面スペースの中で，前立腺癌の第一線で活躍されているエキスパートの先生方が工夫しながら執筆して下さいましたこと，また最新の内容をふくめて簡潔におまとめ頂いたことに深謝します。
本書を手にとっていただいた先生，特に若い先生方にご理解頂きたいことは，本書は教科書ではないということです。疑問があれば必ず教科書やガイドラインの対応箇所を自ら熟読して頂きたいと思います。本書を一般的な前立腺癌診療の知識の整理の取掛りにすることはよいと思います。でももし担当患者さんなどを通じて困ったことや疑問に思ったりしたことがあれば，まずしっかり調べて，さらに指導医の先生によく聞いて，担当する患者さんへ最適な診療を心がけてください。
冒頭に述べました通り，メジカルビュー社からは『前立腺癌のすべて』が発刊されています。必要に応じて，合わせてご愛読いただければと思います。なお，本書の出版にあたり，作成と編集についてご尽力いただきました榊原優子氏に感謝申し上げます。
2017年6月
鈴木啓悦
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目次
Ⅰ 疫学・予防
Q 1 わが国での前立腺癌の頻度はどれくらいですか？ 増えているとしたらなぜですか？ 本間之夫
Q 2 前立腺癌になりやすいのはどのような人（人種・遺伝など）ですか？ 鈴木基文
Q 3 日本人と欧米人の前立腺癌は生物学的に異なりますか？ 治療は違いますか？ 市川智彦
Q 4 食事や生活習慣で前立腺癌の予防はできますか？ 宮﨑 淳
Q 5 薬剤で前立腺癌の予防はできますか？ 髙橋 悟
Q 6 偶発癌・ラテント癌とは何ですか？ どのように取り扱うべきですか？ 木村高弘
Q 7 前立腺癌の自然史はどのようになっていますか？ 福多史昌，舛森直哉
Ⅱ 検診・診断
Q 8 海外でのPSA 検診のエビデンスは？ PLCO とは？ ERSPC とは？ 沖原宏治
Q 9 わが国における前立腺癌検診の現状と， 理想的な検診とは？ 柏木英志，江藤正俊
Q 10 海外ではPSA 検診を推奨しない国もありますが，前立腺癌検診は有益ですか？ 伊藤一人
Q 11 前立腺癌検診の経済性は？ 康永秀生
Q 12 前立腺生検の適応はどのように考えるべきですか？ 井上高光，羽渕友則
Q 13 前立腺生検の経路（経直腸/ 経会陰）とその臨床的な違いは？ 松岡 陽，藤井靖久
Q 14 前立腺生検の部位と本数は決まっていますか？ 深貝隆志，森田 將
Q 15 PSA 高値が続く患者の再生検はどのように考えるべきですか？ 福原 浩
Q 16 前立腺癌の画像診断（MRI）の実際と問題点は？ 楫 靖
Q 17 前立腺癌の画像診断（CT，骨シンチグラフィ）の実際と問題点は？ 福森知治
Q 18 前立腺癌で期待される新たな画像診断とは？ 高橋 哲
Q 19 PSA は各種治療のモニタリングでどのように使用すべきですか？ 藤本清秀，田中宣道
Q 20 PSA 以外に有効な診断（バイオ）マーカーはありますか？ 三宅秀明
Q 21 ISUP2014 でGleason 分類はどのように変わりましたか？ 鷹橋浩幸
Q 22 これまでのGleason スコアと新しいグレードグループ分類の違いは？その意味は？ 賀本敏行
Q 23 intraductal carcinoma of the prostate（IDC-P）とは何ですか？ 都築豊徳
Q 24 リスク分類とノモグラムはどのように違いますか？ それぞれの長所・短所は？ 三塚浩二
Q 25 リスク分類にはどのようなものがありますか？ 横溝 晃
Q 26 リスク分類別の基本的な治療方針は？ 志田洋平，酒井英樹
Q 27 ノモグラムにはどのようなものがありますか？ どのように使えますか？ 黒岩顕太郎
Ⅲ 監視療法・根治療法
Q 28 監視療法と待機療法の違いは？ 平間裕美，筧 善行
Q 29 監視療法はどのような患者に，どのように行うべきですか？ 杉元幹史
Q 30 監視療法を行った患者の予後は？実際にどこまで安全なのでしょうか？ 古賀寛史
Q 31 前立腺全摘除術がふさわしい患者と放射線治療がふさわしい患者，どう違うのでしょうか？ 菊川忠彦，雑賀隆史
Q 32 前立腺全摘除術の各種術式の利点・欠点と治療成績は異なるのでしょうか？ 本田正史，武中 篤
Q 33 骨盤リンパ節廓清は必ず必要でしょうか？拡大廓清はどのような患者にすべきですか？ 松井喜之，藤元博行
Q 34 前立腺全摘除術の合併症とその対策は？ 市野 学，白木良一
Q 35 前立腺全摘除術後のフォローアップ・再発の定義と，再発時の治療について教えてください。 大山 力
Q 36 放射線外照射の方法の違いについて教えてください。 辻 比呂志
Q 37 放射線外照射のホルモン療法はどのように併用すべきでしょうか？ 中村和正，小西憲太
Q 38 放射線外照射の合併症とその対策は？ 溝脇尚志
Q 39 放射線組織内照射の方法の違いについて教えてください。 石川 仁，櫻井英幸
Q 40 放射線組織内照射はどこまで適応可能でしょうか？ ホルモン療法の併用は有効ですか？ 吉岡靖生
Q 41 放射線組織内照射の合併症とその対策は？ 蘆田真吾，井上啓史
Q 42 放射線療法後のフォローアップ・再発定義と，再発時の治療について教えてください。 萬 篤憲
Q 43 前立腺癌に対するfocal therapy とは何ですか？ 小路 直
Q 44 前立腺癌に対するfocal therapy はどのような患者に向いているのでしょうか？ 和久本芳彰，堀江重郎
Q 45 前立腺癌の各種治療におけるQOL はどのように変化するのでしょうか？ 荒井陽一
Ⅳ 薬物療法（ホルモン療法）
Q 46 LH-RH アゴニストとGnRH アンタゴニストはどのように違いますか（効果と副作用）？ 鈴木和浩
Q 47 combined androgen blockade(CAB) はどこまで有効ですか？ 神波大己
Q 48 ホルモン療法の副作用とその対策は？ 土谷順彦
Q 49 間欠的ホルモン療法のよい適応と理想的なプロトコルは？ 赤倉功一郎
Q 50 転移癌では，ホルモン療法にドセタキセルを最初から併用するとよいのでしょうか？ 佐藤威文
Q 51 限局性前立腺癌に対するホルモン療法の位置付けは？ 椎名浩昭
Q 52 転移癌では，骨修飾薬をいつから使うべきでしょうか？ 丸山 覚，篠原信雄
Ⅴ 薬物療法（去勢抵抗性前立腺癌）
Q 53 従来の2 次ホルモン療法は，なぜvintage drug と呼ばれるのでしょうか？もう使わないのですか？ 納谷幸男
Q 54 アビラテロンとエンザルタミドの違い（機序・効果・副作用）を教えてください。 井川 掌
Q 55 タキサン系抗癌剤とは何ですか？ 小坂威雄，大家基嗣
Q 56 ドセタキセルとカバジタキセル，それぞれにふさわしい患者像を教えてください。 小坂威雄，大家基嗣
Q 57 タキサン系抗癌剤（ドセタキセル・カバジタキセル）の副作用対策を教えてください。 井手久満
Q 58 ラジウム223 はストロンチウム89 と比べて何がよいのでしょうか？どのような患者に使いますか？ 藤本祐未，松原伸晃
Q 59 ラジウム223 と骨修飾薬などの併用は望ましいですか？ 髙橋俊二
Q 60 去勢抵抗性前立腺癌のモニタリングや治療変更はどうすればよいでしょうか？
PSA だけのフォローで大丈夫ですか？ 谷本竜太，那須保友
Q 61 去勢抵抗性前立腺癌に対する薬剤の使用手順の決定に重要な因子は何ですか？ 神谷直人，鈴木啓悦
Q 62 CTC とAR-V7 って何ですか？どのように有効でしょうか？ 桶川隆嗣
Q 63 M0 CRPC って何ですか？どのように治療しますか？ 上村博司
Q 64 骨転移に対して骨修飾薬（ゾレドロン酸，デノスマブ）はどのように使用すべきでしょうか？ 他の薬剤との併用は？ 赤松秀輔，小川 修
Q 65 去勢抵抗性前立腺癌のエンドポイントは全生存率（OS）以外ありますか？rPFS やSSE って何ですか？ 泉 浩二，溝上 敦
Ⅵ 予後・緩和・救急・その他
Q 66 病期別の前立腺癌の予後はどれくらいですか？ 吉村一宏，植村天受
Q 67 去勢抵抗性前立腺癌や転移癌に対する局所放射線療法は有効ですか？ 原 勲
Q 68 oligometastasis の定義は？ 積極的な治療は有効ですか？ 矢野晶大，川上 理
Q 69 骨転移による疼痛対策を具体的に教えてください。 川股知之，栗山俊之
Q 70 骨転移による脊髄麻痺はどのように対処すべきですか？ 植村元秀，野々村祝夫
Q 71 進行性前立腺癌の尿路合併症（血尿，排尿困難）はどのように対処すべきですか？ 西村和郎
Q 72 高齢前立腺癌患者の評価と治療の注意点は？ 二瓶直樹
Q 1 わが国での前立腺癌の頻度はどれくらいですか？ 増えているとしたらなぜですか？ 本間之夫
Q 2 前立腺癌になりやすいのはどのような人（人種・遺伝など）ですか？ 鈴木基文
Q 3 日本人と欧米人の前立腺癌は生物学的に異なりますか？ 治療は違いますか？ 市川智彦
Q 4 食事や生活習慣で前立腺癌の予防はできますか？ 宮﨑 淳
Q 5 薬剤で前立腺癌の予防はできますか？ 髙橋 悟
Q 6 偶発癌・ラテント癌とは何ですか？ どのように取り扱うべきですか？ 木村高弘
Q 7 前立腺癌の自然史はどのようになっていますか？ 福多史昌，舛森直哉
Ⅱ 検診・診断
Q 8 海外でのPSA 検診のエビデンスは？ PLCO とは？ ERSPC とは？ 沖原宏治
Q 9 わが国における前立腺癌検診の現状と， 理想的な検診とは？ 柏木英志，江藤正俊
Q 10 海外ではPSA 検診を推奨しない国もありますが，前立腺癌検診は有益ですか？ 伊藤一人
Q 11 前立腺癌検診の経済性は？ 康永秀生
Q 12 前立腺生検の適応はどのように考えるべきですか？ 井上高光，羽渕友則
Q 13 前立腺生検の経路（経直腸/ 経会陰）とその臨床的な違いは？ 松岡 陽，藤井靖久
Q 14 前立腺生検の部位と本数は決まっていますか？ 深貝隆志，森田 將
Q 15 PSA 高値が続く患者の再生検はどのように考えるべきですか？ 福原 浩
Q 16 前立腺癌の画像診断（MRI）の実際と問題点は？ 楫 靖
Q 17 前立腺癌の画像診断（CT，骨シンチグラフィ）の実際と問題点は？ 福森知治
Q 18 前立腺癌で期待される新たな画像診断とは？ 高橋 哲
Q 19 PSA は各種治療のモニタリングでどのように使用すべきですか？ 藤本清秀，田中宣道
Q 20 PSA 以外に有効な診断（バイオ）マーカーはありますか？ 三宅秀明
Q 21 ISUP2014 でGleason 分類はどのように変わりましたか？ 鷹橋浩幸
Q 22 これまでのGleason スコアと新しいグレードグループ分類の違いは？その意味は？ 賀本敏行
Q 23 intraductal carcinoma of the prostate（IDC-P）とは何ですか？ 都築豊徳
Q 24 リスク分類とノモグラムはどのように違いますか？ それぞれの長所・短所は？ 三塚浩二
Q 25 リスク分類にはどのようなものがありますか？ 横溝 晃
Q 26 リスク分類別の基本的な治療方針は？ 志田洋平，酒井英樹
Q 27 ノモグラムにはどのようなものがありますか？ どのように使えますか？ 黒岩顕太郎
Ⅲ 監視療法・根治療法
Q 28 監視療法と待機療法の違いは？ 平間裕美，筧 善行
Q 29 監視療法はどのような患者に，どのように行うべきですか？ 杉元幹史
Q 30 監視療法を行った患者の予後は？実際にどこまで安全なのでしょうか？ 古賀寛史
Q 31 前立腺全摘除術がふさわしい患者と放射線治療がふさわしい患者，どう違うのでしょうか？ 菊川忠彦，雑賀隆史
Q 32 前立腺全摘除術の各種術式の利点・欠点と治療成績は異なるのでしょうか？ 本田正史，武中 篤
Q 33 骨盤リンパ節廓清は必ず必要でしょうか？拡大廓清はどのような患者にすべきですか？ 松井喜之，藤元博行
Q 34 前立腺全摘除術の合併症とその対策は？ 市野 学，白木良一
Q 35 前立腺全摘除術後のフォローアップ・再発の定義と，再発時の治療について教えてください。 大山 力
Q 36 放射線外照射の方法の違いについて教えてください。 辻 比呂志
Q 37 放射線外照射のホルモン療法はどのように併用すべきでしょうか？ 中村和正，小西憲太
Q 38 放射線外照射の合併症とその対策は？ 溝脇尚志
Q 39 放射線組織内照射の方法の違いについて教えてください。 石川 仁，櫻井英幸
Q 40 放射線組織内照射はどこまで適応可能でしょうか？ ホルモン療法の併用は有効ですか？ 吉岡靖生
Q 41 放射線組織内照射の合併症とその対策は？ 蘆田真吾，井上啓史
Q 42 放射線療法後のフォローアップ・再発定義と，再発時の治療について教えてください。 萬 篤憲
Q 43 前立腺癌に対するfocal therapy とは何ですか？ 小路 直
Q 44 前立腺癌に対するfocal therapy はどのような患者に向いているのでしょうか？ 和久本芳彰，堀江重郎
Q 45 前立腺癌の各種治療におけるQOL はどのように変化するのでしょうか？ 荒井陽一
Ⅳ 薬物療法（ホルモン療法）
Q 46 LH-RH アゴニストとGnRH アンタゴニストはどのように違いますか（効果と副作用）？ 鈴木和浩
Q 47 combined androgen blockade(CAB) はどこまで有効ですか？ 神波大己
Q 48 ホルモン療法の副作用とその対策は？ 土谷順彦
Q 49 間欠的ホルモン療法のよい適応と理想的なプロトコルは？ 赤倉功一郎
Q 50 転移癌では，ホルモン療法にドセタキセルを最初から併用するとよいのでしょうか？ 佐藤威文
Q 51 限局性前立腺癌に対するホルモン療法の位置付けは？ 椎名浩昭
Q 52 転移癌では，骨修飾薬をいつから使うべきでしょうか？ 丸山 覚，篠原信雄
Ⅴ 薬物療法（去勢抵抗性前立腺癌）
Q 53 従来の2 次ホルモン療法は，なぜvintage drug と呼ばれるのでしょうか？もう使わないのですか？ 納谷幸男
Q 54 アビラテロンとエンザルタミドの違い（機序・効果・副作用）を教えてください。 井川 掌
Q 55 タキサン系抗癌剤とは何ですか？ 小坂威雄，大家基嗣
Q 56 ドセタキセルとカバジタキセル，それぞれにふさわしい患者像を教えてください。 小坂威雄，大家基嗣
Q 57 タキサン系抗癌剤（ドセタキセル・カバジタキセル）の副作用対策を教えてください。 井手久満
Q 58 ラジウム223 はストロンチウム89 と比べて何がよいのでしょうか？どのような患者に使いますか？ 藤本祐未，松原伸晃
Q 59 ラジウム223 と骨修飾薬などの併用は望ましいですか？ 髙橋俊二
Q 60 去勢抵抗性前立腺癌のモニタリングや治療変更はどうすればよいでしょうか？
PSA だけのフォローで大丈夫ですか？ 谷本竜太，那須保友
Q 61 去勢抵抗性前立腺癌に対する薬剤の使用手順の決定に重要な因子は何ですか？ 神谷直人，鈴木啓悦
Q 62 CTC とAR-V7 って何ですか？どのように有効でしょうか？ 桶川隆嗣
Q 63 M0 CRPC って何ですか？どのように治療しますか？ 上村博司
Q 64 骨転移に対して骨修飾薬（ゾレドロン酸，デノスマブ）はどのように使用すべきでしょうか？ 他の薬剤との併用は？ 赤松秀輔，小川 修
Q 65 去勢抵抗性前立腺癌のエンドポイントは全生存率（OS）以外ありますか？rPFS やSSE って何ですか？ 泉 浩二，溝上 敦
Ⅵ 予後・緩和・救急・その他
Q 66 病期別の前立腺癌の予後はどれくらいですか？ 吉村一宏，植村天受
Q 67 去勢抵抗性前立腺癌や転移癌に対する局所放射線療法は有効ですか？ 原 勲
Q 68 oligometastasis の定義は？ 積極的な治療は有効ですか？ 矢野晶大，川上 理
Q 69 骨転移による疼痛対策を具体的に教えてください。 川股知之，栗山俊之
Q 70 骨転移による脊髄麻痺はどのように対処すべきですか？ 植村元秀，野々村祝夫
Q 71 進行性前立腺癌の尿路合併症（血尿，排尿困難）はどのように対処すべきですか？ 西村和郎
Q 72 高齢前立腺癌患者の評価と治療の注意点は？ 二瓶直樹
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前立腺癌診療にあたって身につけておくべき知識をQ&A方式でやさしく学べる
若手泌尿器科医が前立腺癌診療を行うにあたって必須となる知識を，疫学・予防から検診・診断，監視療法，根治療法，薬物療法（ホルモン療法，去勢抵抗性前立腺癌），予後・緩和にいたるまでQ&A形式で学ぶことのできる書籍。患者へのインフォームド・コンセントにも役立つやさしい記述となっている。