カテーテル治療Do&Don't

カテーテル治療Do&Don't

■編集 濱嵜 裕司

定価 7,480円(税込) (本体6,800円+税)
  • A5判  464ページ  2色(一部カラー)
  • 2010年9月15日刊行
  • ISBN978-4-7583-0205-0

心臓カテーテル治療の常識・非常識が一目瞭然。これで心臓カテーテルのDo,Don'tを押さえよう

心臓カテーテルは,近年の循環器診療に欠かせない治療となっている。このカテーテル治療は,器具の改善等によりその施行がきわめて容易になっているが,ひとたび合併症が生じると重篤な状況に陥る可能性のある手技である点については,現在も変わっていない。
そこで本書では,手技を行ううえで「何がいけないのか(Don't)」,「これは行うべきである(Do)」をカテーテル治療で活躍する第一線のドクターが端的に解説し,一通り目を通すだけで,カテーテル治療を行ううえでの大切なポイントが理解できるようにした。
巻頭には,「本書内で使用されている商品名と企業名一覧」を,巻末には索引を掲載している。


序文

 循環器領域におけるカテーテル治療は,器具の改良および手技の改善により,非侵襲的かつ安全で効果的な治療が行えるようになり,日本国内でも年間20万例以上と数多く施行されています。
 カテーテル治療は,病変にガイドワイヤーを通して拡張器具で病変の拡張を行うという単純な手技であり,術者による差は極めて小さいはずですが,実際には術者の経験や技量によって結果が大きく異なるという状況に遭遇することはけっして稀ではありません。単純な手技の中にも,しなければならないことである“Do”と,してはいけないことである“Don't”が存在していて,それらの“Do”や“Don't”はひとつひとつは小さな注意点ですが,それらひとつひとつをきちんと実践できるかどうかが最終的に大きく結果を変える要因になっていると考えます。本書は冠動脈だけでなく,頸動脈,腎動脈,下肢動脈,ブラッドアクセスを含めた循環器領域におけるカテーテル治療の適応から手技や術後管理までを各項目別に“Do”と“Don't”を挙げて,解説を行う形式で作成しました。
 執筆に関しましては日本を代表するカテーテル専門医に執筆をお願いしており,まさに専門医による“Do”と“Don't”が網羅された内容になっています。本書をよりよい循環器領域のカテーテル治療のためにお役立ていただければ幸いです。
 最後に,お忙しい中執筆にご協力いただきました諸先生方に深謝申し上げます。また,本書の企画をご提案いただき,構成等にも多大なるご協力をいただきましたメジカルビュー社の吉田富生氏と,編集と校正に多大なご協力をいただきました同社の高橋範子氏にも深謝申し上げます

平成22年8月
昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門講師
濱嵜裕司
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目次

本書内で使用されている商品名と企業名一覧    

I 穿刺    
 橈骨動脈(水口一郎,道下一朗)
 上腕動脈(岩城 卓,道下一朗)
 大腿動脈(矢嶋純二)
 膝窩動脈(矢嶋純二)

II カテーテル挿入    
 橈骨動脈および上腕動脈アプローチ(加藤大雅,道下一朗)
 大腿動脈アプローチ(矢嶋純二)

III 冠動脈治療    
 冠動脈の解剖(矢嶋純二)
 適応・エンドポイント(矢嶋純二)
 適切な冠動脈造影と読影のコツ   
   右冠動脈(清野義胤)
   左主幹部(清野義胤)
   左前下行枝(清野義胤)
   左回旋枝(清野義胤)
 慢性完全閉塞症例における冠動脈造影と読影のコツ(木村祐之,朝倉 靖)
 システムのセッティング(濱嵜裕司)
 ガイドカテーテルの種類(濱嵜裕司)
 ガイドカテーテルの選択   
   右冠動脈(濱嵜裕司)
   左冠動脈(濱嵜裕司)
 ガイドカテーテルエンゲージ困難な場合の対応(濱嵜裕司)
 ガイドワイヤーの種類(五十嵐康己)
 ガイドワイヤーの選択   
   狭窄病変(五十嵐康己)
   閉塞病変:アンテグレードアプローチ(五十嵐康己)
   閉塞病変:レトログレードアプローチ(五十嵐康己)
 ガイドワイヤーのシェーピング   
   狭窄病変(五十嵐康己)
   閉塞病変:アンテグレードアプローチ(五十嵐康己)
   閉塞病変:レトログレードアプローチ(五十嵐康己)
 ガイドワイヤーの操作法   
   基本的操作法(上田欽造)
   目的血管の選択が困難な場合の対応(上田欽造)
   狭窄病変のコツ(上田欽造)
   閉塞病変のコツ(上田欽造)
   パラレルワイヤーテクニック(上田欽造)
   IVUSガイドワイヤリング(濱嵜裕司)
 デバイスの使い方   
   バルーン(北山道彦)
   特殊バルーン(カッティングバルーンなど)(北山道彦)
   ベアメタルステント(北山道彦)
   薬剤溶出性ステント(北山道彦)
   スレンダーシステム(道下一朗)
   ロータブレータ(北山道彦)
   マイクロカテーテル(山根正久)
   Crusade(r)(山根正久)
   Tornus(山根正久)
   ASAHI Corsair(山根正久)
   カテーテル交換方法  
     1 南都法 (山根正久)
     2 トラッピングテクニック (山根正久)
   血栓吸引カテーテル(佐藤匡也)
   ガードワイヤー(佐藤匡也)
   フィルターワイヤー(佐藤匡也)
   体外式ペーシング(佐藤匡也)
   大動脈バルーンパンピング(IABP)(佐藤匡也)
   経皮的心肺補助(PCPS)(佐藤匡也)
 デバイス通過困難な場合の対応   
   ガイドカテーテルディープエンゲージ(渡邉哲史,許 永勝)
   Buddy wireテクニック(渡邉哲史,許 永勝)
   親子カテーテル(渡邉哲史,許 永勝)
   アンカーテクニック(渡邉哲史,許 永勝)

IV 各種病変・病態に対する治療戦略    
 屈曲病変(井上直人)
 血栓性病変(井上直人)
 びまん性病変(井上直人)
 石灰化病変(井上直人)
 分岐部病変   
   シングルステント(山脇理弘,村松俊哉)
   ダブルステント(山脇理弘,村松俊哉)
 ステント内再狭窄病変(佐々木伸也,村松俊哉)
 慢性完全閉塞   
   アンテグレードアプローチ(木村祐之,朝倉 靖)
   レトログレードアプローチ(木村祐之,朝倉 靖)
 糖尿病症例(林 孝俊)
 腎機能低下例(林 孝俊)
 透析症例(林 孝俊)

V 合併症への対応    
 Slow flow/No flow(及川裕二)
 冠動脈穿孔(及川裕二)
 ガイドワイヤー穿孔(及川裕二)
 血管内異物の回収(及川裕二)
 穿刺部合併症(小川崇之)
 末梢塞栓症(小川崇之)
 腎機能障害(小川崇之)
 放射線障害(小川崇之)

VI 末梢動脈治療    
 腸骨総大腿動脈領域   
   解剖(松田 理,松原徹夫)
   診断のコツ(松田 理,松原徹夫)
   適応,エンドポイント(松田 理,松原徹夫)
   適切な造影のコツ(村田 朗,松原徹夫)
   アプローチ(村田 朗,松原徹夫)
   デバイス選択(村田 朗,松原徹夫)
   狭窄病変の治療のコツ(鈴木頼快,松原徹夫)
   閉塞病変の治療のコツ(鈴木頼快,松原徹夫)
   合併症とその対策(鈴木頼快,松原徹夫)
 浅大腿動脈領域   
   解剖(小林智子,中村 茂)
   診断のコツ(小林智子,中村 茂)
   適応,エンドポイント(小林智子,中村 茂)
   適切な造影のコツ(小林智子,中村 茂)
   アプローチ(小林智子,中村 茂)
   デバイス選択(小林智子,中村 茂)
   狭窄病変の治療のコツ(小林智子,中村 茂)
   閉塞病変の治療のコツ(小林智子,中村 茂)
   合併症とその対策(小林智子,中村 茂)
 膝下動脈領域   
   解剖(小山 豊)
   診断のコツ(小山 豊)
   適応,エンドポイント(小山 豊)
   適切な造影のコツ(小山 豊)
   アプローチ(小山 豊)
   デバイス選択(小山 豊)
   治療のコツ(小山 豊)
   合併症とその対策(小山 豊)
 腎動脈   
   解剖(宮下裕介)
   診断のコツ(宮下裕介)
   適応(宮下裕介)
   適切な造影のコツ(宮下裕介)
   アプローチ(宮下裕介)
   デバイス選択(宮下裕介)
   治療のコツとエンドポイント(宮下裕介)
   合併症とその対策(宮下裕介)
 頸動脈   
   診断のコツ(伊苅裕二)
   適応,エンドポイント(伊苅裕二)
   適切な造影のコツ(伊苅裕二)
   大動脈の解剖と奇形(伊苅裕二)
   アプローチ(伊苅裕二)
   デバイス選択(伊苅裕二)
   治療のコツ(伊苅裕二)
   合併症とその対策(伊苅裕二)
 ブラッドアクセス    
   解剖(荒木基晴,平野敬典)
   診断のコツ(荒木基晴,平野敬典)
   適応,エンドポイント(荒木基晴,平野敬典)
   適切な造影のコツ(荒木基晴,平野敬典)
   アプローチ(荒木基晴,平野敬典)
   デバイス選択(荒木基晴,平野敬典)
   治療のコツ(荒木基晴,平野敬典)
   合併症とその対策(荒木基晴,平野敬典)

VII 各種画像診断の用い方    
 血管内超音波   
   セッティング(山本義人)
   読影のポイント(山本義人)
   良好な画像を得るための工夫(山本義人)
   血管内超音波カテーテルトラップ時の対応(山本義人)
 OCT   
   セッティング(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
   良好な画像を得るための工夫(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
   読影のポイント(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
 プレッシャーワイヤーと冠血流予備能比(FFR)   
   セッティング(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
   良好な画像を得るための工夫(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
   読影のポイント(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
 血管内視鏡   
   セッティング(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
   良好な画像を得るための工夫(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
   読影のポイント(高山忠輝,廣 高史,齊藤 穎,平山篤志)
 CT   
   良好な画像を得るための工夫(辻 貴史)
   読影のポイント(辻 貴史)

VIII 止血    
 用手圧迫(辻 貴史)
 TRバンド,とめ太くん(r)(辻 貴史)
 クローザー(辻 貴史)
 アンギオシール(辻 貴史)

IX 血管治療後の抗血小板療法    
 血管治療後の抗血小板療法(中村正人)

X DES留置後の非心臓手術時の対応    
 DES留置後の非心臓手術時の対応(中村正人)

索引    
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