眼科インストラクションコース 6

眼感染症 ケース別まるごとマスター

眼感染症 ケース別まるごとマスター

■担当編集委員 前田 直之
黒坂 大次郎

定価 10,450円(税込) (本体9,500円+税)
  • A4変型判  180ページ  カラー(一部2色)
  • 2006年1月27日刊行
  • ISBN978-4-7583-0712-3

さまざまな眼感染症をケース別に学べる

「一般外来」「術後感染」「角膜・コンタクトレンズ外来」「網膜・眼炎症外来」という4つのケースを柱とし,それぞれのケースで発症しうる感染症をとりあげた。各項目は1.診断,2.インフォームド・コンセント,3.治療戦略,4.リスクマネージメントに沿って解説。
全般にわたって本書の特徴である「ふきだし」を中心に使っている。「Self Check」で重要ポイントを,「ピンポイントアドバイス」で少し詳しい内容を学べる。


序文

 インストラクションコースの第6号は,眼感染症をメインテーマにお届けいたします。
眼感染症は,眼科臨床の最前線で避けることができない疾患群といえます。しかも,多くの症例は急患として受診し,すぐに診断し,間断なく治療を開始する必要がありますし,場合によっては,並行して感染の流行や再発を阻止する対応が要求されます。
 また,感染症には,病原体として細菌,真菌,ウイルス,クラミジア,寄生虫など多数の原因があり,宿主の免疫状態や投与されている薬剤などに修飾され,多彩な病像を呈し得ます。時に免疫疾患との鑑別も困難です。
 さらに,新しい薬剤の登場や耐性菌の出現によって,治療方針も刻々と変貌しています。
 このように,正確な病態の把握や診断,的確な治療を行うのを困難にする複雑な背景があるにも関わらず,多くの眼感染症ではその頻度が比較的少ないため,経験も豊富とは言い難いことが多く,感染症の診断と治療を難解にさせていると思われます。
 そこで,今回のインストラクションコースでは,感染症が専門でない眼科医が,外来において感染症に遭遇した時にどう対処すべきかを想定して,コンテンツを選択しました。
 病原体のスペクトル別に,系統的,網羅的に記述するのではなく,一般外来,術後感染,角膜外来,コンタクトレンズ外来,網膜外来,あるいは眼炎症外来で,頻度的に多いものや特徴的なものをセレクトし,記載する内容も,診断から始まり,次に治療前のインフォームドコンセント,そして治療戦略,さらにリスクマネージメントと,本書の順番で対応すれば,各疾患の特徴を捉えて的確な治療を行う際の,アップデートされたマニュアルとして機能することをめざしました。
 執筆者の先生方には,ご多忙中にも関わらず快くご執筆頂き,大変わかりやすい内容となりました。この場を借りてお礼申し上げます。
タイトルどおり,本書だけで眼感染症をまるごとマスターできるはずはありませんが,本書が眼感染症に対して興味を持って頂くきっかけになれば,望外の喜びです。

2005年12月
前田直之
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目次

●特集—眼感染症 ケース別まるごとマスター
  Abstract
 一般外来
  ウイルス性結膜炎
  高齢者の細菌性結膜炎
  眼瞼炎,meibom腺炎
  涙嚢炎,涙小管炎
  クラミジア結膜炎
  [Focus] アトピーと感染症
  [Focus] 結膜嚢の常在菌
 術後感染
  白内障手術後眼内炎
  濾過胞感染症
  角膜移植後の感染症
  バックル感染
  [Focus] 抗真菌薬の点眼
  [Focus] 周術期の点眼
 角膜・コンタクトレンズ外来
  角膜ヘルペス
  眼部帯状ヘルペス
  細菌性角膜潰瘍
  角膜真菌症
  アカントアメーバ角膜炎
  [Focus] MRSA,MRSE角膜感染症
 網膜・眼炎症外来
  真菌性眼内炎
  ウイルス性網膜炎
  HTLV-1関連ぶどう膜炎
  トキソカラ症

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