OS NOW Instruction No.4

脊椎・骨盤の外傷

手技のコツ&トラブルシューティング

脊椎・骨盤の外傷

■担当編集委員 馬場 久敏

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  236ページ  イラスト450点,写真70点,DVD-Video付き
  • 2007年10月26日刊行
  • ISBN978-4-7583-1003-1

カラーイラストとDVDで脊椎・骨盤の外傷をしっかりマスター!

<頚椎外傷><胸椎外傷><腰椎・仙椎外傷><骨盤外傷>から構成された全22項目は,手術手技の解説をより実践的に充実させることを目指した本シリーズの特徴を,多数のイラストで一目瞭然に表現している。本文中に「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載しているだけでなく,スクリュー刺入の悪い例,不適切行為など,術中,何気なく起こしてしまいがちな操作に対する注意をイラストでも表現している。また,この号から手術手技に特化した「quick reference」項目を数項目掲載している。
脊椎・骨盤の外傷に対する手術で求められる多彩な情報がこの1冊に集約されている。今回は胸椎外傷,腰椎・仙椎外傷,骨盤外傷から5項目の動画をDVDに収録している。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 『OS NOW Instruction No. 4:脊椎・骨盤の外傷 手技のコツ&トラブルシューティング』を発刊することができました。脊椎外傷は整形外科では日常診療において頻度も高く,しかも緊急手術が必要となる状況も多いので,術前計画に十分な時間をとることができない場合が数多く存在します。また四肢や胸部・腹部外傷やときには頭部外傷の検査および治療を平行して行うことが必要ですので,各種画像診断を迅速に行いつつ手術計画を立て,早急に手術器材を準備するとともに手術スタッフとの綿密なる打ち合わせも要求されます。脊椎外傷の病態や麻痺の状態を考慮しつつ,手術の方法を決定し,サポート・チームを整備しつつ,ほぼ1週間という短期間のうちに「手術療法」を終えリハビリテーションを開始することが望まれます。骨盤外傷では出血や腹部臓器損傷などの副損傷に注意をはらいつつ動脈塞栓術を併用,さらにときにはほかの診療科との共同チームで手術に臨むことになりますが,救急の現場では創外固定術を一期的に行い,全身状態の改善を待って二期的再建に臨むことが多くあります。寛骨臼脱臼骨折では骨頭血流障害を考慮すれば緊急手術が必要となりましょう。そのように予定された日常診療などに「脊椎および骨盤外傷」が加わるわけですから大変にハード・ワークとなります。そんな際には,本書のような実践的な成書は大変に重宝なものになります。
 本書の項目では想定できる脊椎や骨盤の外傷パターンをほぼ網羅して,その方面の第一線でご活躍の経験豊かな方々に執筆をお願いしました。「ヤマ」や「コツ」,「注意点」などはご経験に基づいており「味のある」記述が随所にみられます。「標準的術式」のみならず「最新手術」のコツについても記載されておりますので,本書をご覧になれば「脊椎および骨盤外傷」のほとんどのものがそれで対処できると思われます。
 また,今回から新にquick referenceとして「とっさの場合のチェックに役立つように<手術手技>を中心に構成した項目」を設けました。皆様には是非本書を通読,マスターされると同時にこの書物を「サブノート」としてお考えになり,1例1例の貴重なご経験を「赤インクで追加記載」され,ご自身の「脊椎・骨盤外傷外科学実践書」を作っていっていただきたいと考えております。標準的手技を獲得すると同時に,それに満足することなく,ご自身の「アート」の部分を積み重ねていくことで,本書を通じて各位ご自身を「美しい整形外科医」として磨きあげていくことができましょう。本書を単に「物まねの書」とするのではなく,この書物をご自身の「脊椎・骨盤外傷外科学」の「スカフオールド」としてもご活用いただきたいと願っております。

2007年9月
馬場久敏
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目次

頚椎外傷
 環椎・軸椎損傷に対する後頭骨環椎軸椎固定術  米 和徳,ほか
 上位頚椎固定術  渡辺航太,ほか
 頚椎前方固定術  植田尊善
 前方plating  谷口愼一郎,ほか
 頚椎脱臼骨折整復固定−頚椎椎弓根スクリュー固定  鐙 邦芳
 頚胸椎移行部の前方・後方手術−C7-T2高位損傷への特殊手技  星地亜都司
胸椎外傷
 前方除圧固定術(経胸膜的・胸膜外・腹膜外)  前田 健,ほか
 下位胸椎,胸腰椎病変の胸腔鏡アプローチと横隔膜温存胸膜外内視鏡アプローチ  出沢 明
 胸腔鏡視下胸椎前方再建術  平泉 裕
 上位胸椎前方直達手術  細江英夫
 胸椎後方インストゥルメンテーション−肋横突起切除を併用する後方固定手術  内田研造,ほか
 経椎弓根的椎体形成術  松崎浩巳,ほか
 骨粗鬆症性脊椎骨折に対するpolyaxial screwを用いたclosing-opening correction(COC)  川原範夫,ほか
腰椎・仙椎外傷
 前方除圧固定術  高橋和久
 後方除圧固定術(兼前方再建,インストゥルメンテーション含む)  内田研造,ほか
 腰仙椎後方固定術(L4-S)  佐藤栄修
 Micro-posterior lumbar interbody fusion(Micro-PLIF)  小林 茂,ほか
 Mini-incision anterior lumbar interbody fusion(Mini-ALIF)  田中雅人,ほか
骨盤外傷
 創外固定術  小久保安朗,ほか
 仙骨骨折・仙腸関節脱臼骨折に対する後方手術  小久保安朗,ほか
 骨盤輪骨折に対する前方手術−恥骨結合および仙腸関節の前方固定  澤口 毅
 寛骨臼骨折に対する前方・後方合併手術  佐藤 徹,ほか
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