OS NOW Instruction No.12

下肢の鏡視下手術

基本手技の実際と応用手技のコツ

下肢の鏡視下手術

■担当編集委員 安田 和則

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  196ページ  オールカラー,イラスト250点,DVD-Video付き
  • 2009年10月29日刊行
  • ISBN978-4-7583-1011-6

カラーイラストとDVDで下肢の鏡視下手術をしっかりマスター!

手術の低侵襲化の流れのなか,鏡視下手術はその重要性がますます高まっている。本書では股関節,膝関節,足関節の鏡視下手術の基本操作,主な手術手技について,多数のカラーイラストとDVDに収録した動画で詳細に説明している。本文中では,手術手技の基本的な流れの解説はもちろん「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載し,術中トラブルや合併症への対処法なども解説した。
下肢の鏡視下手術についての多彩な情報が集約された1冊となっている。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 『OS Now Instruction』No.12「下肢の鏡視下手術」の企画を担当させていただきました。整形外科領域にイノベーションを起こした3大発明の1つに数えられる「関節鏡」は,高木憲治先生のご研究を嚆矢とし,世界中で「Father of Arthroscopy」と呼ばれる渡辺正毅先生らの優れた基礎的および臨床的研究によって現在の発展の礎が築かれた,わが国が世界に誇る偉大な医学的業績の1つです。わが国の鏡視下手術に関する臨床研究は,世界に先駆けて1975年に設立された日本関節鏡学会(現,日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)を中心に,多くの諸先輩のご努力により今日まで発展してきました。鏡視下手術領域の将来を担う若い整形外科医は,まずこの歴史と諸先輩の労苦に対する感謝を忘れてはなりません。鏡視下手術はまず膝関節から始まり,そこで理論と手技の基本が確立されました。そして全身の関節へ応用され,発展していきました。このような歴史から,下肢の手術を行う整形外科医にとっては,鏡視下手術を正しく理解しその技術を修得することが必須であり,特に膝関節の治療は関節鏡がなければできないと言っても過言ではありません。そのような背景から,本号では「下肢の鏡視下手術」を特集した次第です。
 私が整形外科の研修を始めた三十数年前では,関節の手術的治療後の拘縮や軟骨障害などの重篤な合併症が稀ではなく,先輩から「関節とは絶対に開けてはならない場所である」と教わりました。この当時の常識を打ち破ったのが関節鏡視下手術です。第一に「関節切開しても,実は見えない場所」がよく見えるようになり,正確で細かい手術が可能になりました。第二にその小さな手術侵襲は,術後の関節拘縮や滑膜炎による軟骨障害の発生を最小にしました。しかしそのような鏡視下手術には,高い技量と手術方法の理論に関する詳細な科学的知識の両者を持つことが要求されます。誤った拙劣な鏡視下手術は,関節切開による手術よりも重篤な合併症を発生させることがあることを忘れてはなりません。本特集ではこの領域の第一線でご活躍中の専門家に,長年にわたって磨かれた手技の概要とコツ,および万が一のトラブルシューティングについての執筆をお願いしました。この特集の豊富なイラストと動画(DVD)は手技のコツおよびトラブルシューティングをよく理解する補助になると思います。そしてこの特集が読者の皆様の日々の臨床のお役に立つことを願っております。

2009年10月
安田 和則
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目次

股関節の鏡視下手術
 股関節鏡視下手術の理論と基本手技  杉山 肇
 先天性股関節脱臼に対する鏡視下整復術  北野利夫
 関節唇損傷に対する鏡視下手術  星野裕信
 大腿骨頭壊死症に対する鏡視下骨軟骨移植術  杉山 肇
 関節鏡視下股関節臼蓋縁切除術  日下部虎夫
 
膝関節の鏡視下手術
 膝関節鏡視下手術の理論と基本手技  木村雅史
 鏡視下半月板切除術  黒田良祐,ほか
 鏡視下半月板縫合術  中田 研,ほか
 半月板損傷に対する鏡視下ラスピング  安達伸生,ほか
 膝関節軟骨損傷に対する鏡視下骨穿孔術  田中美成,ほか
 鏡視下膝関節骨軟骨移植術  松末吉隆
 鏡視下関節授動術  大森 豪
 鏡視下滑膜切除術  小林正明
 脛骨プラトー骨折に対する鏡視下手術  王寺享弘
 
足関節の鏡視下手術
 足関節鏡視下手術の理論と基本手技  熊井 司
 距骨骨軟骨障害に対する鏡視下手術  長谷川 惇
 鏡視下足関節固定術  高尾昌人,ほか
 足関節果部骨折の鏡視下手術  西川真史
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