DS NOW 12

胆・膵の高難易度手術

高度な手術における手技のコツとポイント

胆・膵の高難易度手術

■担当編集委員 杉山 政則

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • A4判  160ページ  オールカラー,イラスト200点,写真30点
  • 2010年12月20日刊行
  • ISBN978-4-7583-1157-1

胆・膵の高難易度な手術手技を学べる実践的な手術書

No.12では,経験豊かなエキスパートたちが,若手外科医でも知っておくべき必要のある「胆・膵の高難易度な手術」について,安全かつ確実に手術を実施できるよう,イラストを中心に懇切丁寧に解説している。
本文中では,手術手技の基本的な流れの解説のほか,「手術のコツ,注意点」「Dangerous Point」「トラブルシューティング」が随所に掲載されており,術中トラブルの対処法なども解説された胆・膵の重要で高難易度な術式を身につけることができる一冊となっている。

■シリーズ編集委員
上西紀夫/後藤満一/杉山政則/渡邊昌彦


序文

 これまでDS NOWシリーズの胆・膵外科手術として,第4巻では「標準手術」を,第8巻では「標準手術からのステップアップ」を発行してきました。本書(第12巻)では「胆・膵の高難易度手術」を取り上げました。
 胆・膵外科手術はもともと複雑な手術術式が多く,また術後合併症の頻度も高く重篤化しやすい傾向があります。さらに高難度手術ともなれば,要求される手術手技の安全性と確実性は,より高いレベルとなります。しかし本書の多数の美しい図や詳しい記述をご覧いただければ,胆・膵の高難易度手術も容易に理解いただけると思います。
 胆嚢結石に対する腹腔鏡下手術は標準治療となっていますが,総胆管結石に対する腹腔鏡下手術はまだあまり普及していません。本書では腹腔鏡下胆管切石術について手術のポイントとコツを解説しました。肝内結石症の頻度は年々減少しており,あまり経験することはない疾患となっています。しかし難治性疾患であることには変わりがなく,適切に治療する必要があります。主な術式である肝切除術と肝門部胆管空腸吻合術についても記載しました。高度進行胆嚢癌に対する拡大肝右葉切除+胆管切除術も取り上げました。肝門部胆管癌の標準術式は,肝尾状葉を含めた肝右葉または左葉切除術ですが,ハイリスク症例では肝門部胆管切除+尾状葉切除術が選択されることもあります。この術式は縮小手術といっても,むしろ標準術式と比べてより高難度であるため,本術式についても詳述しました。
 膵手術では膵頭十二指腸第II部切除術,膵部分切除術,膵体部切除術,脾温存膵尾側切除術などの縮小手術を取り上げました。これらの術式は機能温存をめざしたものですが,膵頭十二指腸切除術や尾側膵切除術などの標準術式と比べ手技が複雑であり,より深い解剖学的知識が求められます。消化器疾患に対する鏡視下手術は胆嚢,消化管,肝臓の領域では広く普及しつつありますが,ようやく膵臓に対しても行われるようになりました。いま膵臓内視鏡外科は低侵襲治療として注目されており,その中でも腹腔鏡下膵体尾部切除術について,この領域のパイオニアから紹介していただきました。最後に,高度進行膵体尾部癌に対する腹腔動脈合併尾側膵切除術も取り上げています。
 本書は,消化器外科専門医をめざす先生方だけではなく,指導医の先生方にもきっとお役に立てるであろうと確信しています。
 
2010年11月
杉山政則
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目次

胆    
  腹腔鏡下胆管切石術  徳村弘実 ほか
  肝内結石症に対する肝切除術+肝門部胆管空腸吻合術  袴田健一 ほか
  胆嚢癌手術(拡大肝右葉切除術+胆管切除術)  上坂克彦   
  肝門部胆管切除術+尾状葉切除術—肝門部胆管癌に対する縮小手術(high risk症例)  吉田 寛 ほか

膵    
  膵頭十二指腸第II部切除術  木村康利 ほか
  膵IPMNに対する膵部分切除術—膵分枝切除術とDOP法  佐田尚宏 ほか
  膵体部切除術  山上裕機   
  脾温存膵尾側切除術  上野富雄 ほか
  腹腔鏡下膵体尾部切除術  中村慶春 ほか
  腹腔動脈合併尾側膵切除術  平野 聡 ほか
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