研修医完全マスター!

外科手術・処置ベーシックポイント

外科手術・処置ベーシックポイント

■編集 神戸市立医療センター中央市民病院

定価 6,380円(税込) (本体5,800円+税)
  • B5判  236ページ  2色,イラスト350点
  • 2007年8月31日刊行
  • ISBN978-4-7583-0019-3

外科研修での基本手技をこの1冊でマスターできる

初期研修医が外科で経験を求められる基本的手技から,各科の代表的な手術の簡単な手順までをイラストを中心に解説した。
[どういうときに使う?][何を使う?][どう持ってどう使うか?][どう行うか?][うまく行うために]を写真・イラストを中心に解説した。また,実際に行う手技がイメージしやすいように,図を追って行けば手順がわかるように工夫した。


序文

 研修医として診療を開始した初期研修医を対象とした外科研修マニュアルには優れたものが多く発行されている。外科学の総論からはじまり,外科疾患の診断と治療,とくに外科手術や術前術後管理などに力点をおいた内容で,外科研修中あるいは学生用外科教科書としても使用できる。これらとちがって,本書「研修医完全マスター!外科手術・処置ベーシックポイント」は,従来の外科研修マニュアルや教科書のニッチ(隙間)を埋めるものとして企画された。新臨床研修システムの初期研修医が主たる対象で,本書では,鋏の持ち方,末梢静脈ラインのとり方,気道確保に始まり,内視鏡手術のABCまで,全国の病院で日常的に行われている外科的処置や手術をできるだけ実践的に解説したものである。
 本書は,初期研修医が実際のローテート中に遭遇する場面を想定して作成し,基本的な手術器具の持ち方・使い方と手術手技,プライマリケア(救急部・麻酔科)で求められる手技,各科で経験すべき処置と手術手技の3部構成とした。各項目では,どういうときに?何を使って?どうやって?うまく行うには?何に気をつけて?という一連のテーマを設定し,イラスト・フローチャート・図・表を中心に構成した。外科手術処置の手技の多くは,頭で理解するよりも実際に目で見て体験して理解が深まるもので,そのためにも,本書は図表が中心で本文はその図表を補うものとなっている。きわめてプラクティカルな内容である。
 しかしながら,約30項目のすべてに共通することは,「いかに安全に行うか?」を研修医に理解して欲しいとの各執筆者の思いである。決して「華麗なテクニック」を身に着けて欲しいとは思っていない。日々,研修医とともに仕事をし,懇切丁寧に指導することを誇りにしている現場の指導医が求めることが,「安全」であることに注目して欲しい。
最後に多忙な日常臨床の中ご協力いただいた先生方に感謝いたします。

2007年7月
神戸市立医療センター中央市民病院
外科部長 細谷 亮
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目次

基本的な手術器具の持ち方・使い方と手術手技   
 切開・切離 メス・剪刀  宮原勅治
 把持・牽引 鑷子・鉗子・鉤  宮原勅治
 止血  大嶋野歩
 結紮(糸結び)  大嶋野歩
 縫合その1 持針器・針と縫合糸  寺嶋宏明
 縫合その2 自動縫合器・吻合器  和田道彦
 手術の体位,セットアップと術者-助手間での器具の取り扱い方  岡田憲幸
プライマリケア(救急部・麻酔科)で求められる手技   
 気道確保と気管内挿管  榎 泰二郎
 末梢静脈カテーテル留置  榎 泰二郎
 中心静脈カテーテル留置  榎 泰二郎
 動脈穿刺と動脈カテーテル留置  榎 泰二郎
 局所浸潤麻酔と脊髄くも膜下麻酔(腰椎麻酔)  榎 泰二郎
 消毒法  瓜生原健嗣
 切創処置と皮膚縫合  間藤尚美
 挫創処置  間藤尚美
 膿瘍の切開・排膿  瓜生原健嗣
 熱傷処置  間藤尚美
 骨折への対応  笠井隆一
 腹腔穿刺とドレナージ  小林裕之
 気管切開  内藤 泰
各科で経験すべき処置・手術手技   
 開腹と閉腹 一般外科,消化器外科  細谷 亮
 胃と腸の代表的手術 一般外科,消化器外科  細谷 亮
 鏡視下手術ABC 一般外科,消化器外科  小林裕之
 胸腔穿刺 胸部外科  高橋 豊
 胸腔ドレーン留置・抜去 胸部外科  高橋 豊
 脳の外傷 脳神経外科  国枝武治,坂井信幸
 腰椎穿刺 脳神経外科  上野 泰,坂井信幸
 頭皮の縫合 脳神経外科  足立秀光,坂井信幸

研修医に伝えたい……   
 右手は力を抜いて—楽器を演奏するように〈宮原勅治〉  
 私のワザ練習法〈大嶋野歩〉  
 技を盗む〈榎 泰二郎〉  
 器用,不器用〈榎 泰二郎〉  
 埋没縫合は,傷をきれいに治す? 〈間藤尚美〉  
 剥離鉗子の使い方にも習熟しよう〈高橋 豊〉  
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