眼科インストラクションコース 2

黄斑部手術完全マスター

黄斑部手術完全マスター

■担当編集委員 白神 史雄
黒坂 大次郎

定価 10,450円(税込) (本体9,500円+税)
  • A4変型判  168ページ  カラー(一部2色)
  • 2005年1月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-0706-2

安全確実な黄斑部手術を行うためのコツをビデオチェックポイントとシェーマで把握できる

黄斑部手術手技を,吹き出しで解説したシェーマと「ビデオチェックポイント」で解説。また,手術を行ううえで特に重要なポイントは「My Approach」「Focus」というタイトルを設け,詳細に解説している。

■シリーズ編集委員
白神史雄/前田直之/谷原秀信/黒坂大次郎


序文

 硝子体手術の習得において,最初に行う手術は単純な硝子体出血ですが,次のステップは黄斑上膜や黄斑円孔などに対する黄斑部手術であると私は考えています。増殖糖尿病網膜症や増殖硝子体網膜症では,個々の症例で状態が異なり,症例の蓄積によって少しずつ学んでいかなければなりませんが,黄斑部手術は現在ではほぼ標準化された術式となり,本書のようなテキストがあれば指導医の手をわずらわせずにマスターすることが可能です。そこで,この『眼科インストラクションコース No.2』に「黄斑部手術完全マスター」と題して黄斑部手術を企画しました。これから黄斑部手術を始める先生,既に黄斑部手術を始めているが指導医が忙しくてなかなか教えてもらえない先生が,自信を持って「黄斑部手術はこれでマスターできるぞ」と思えるような内容になっています。私自身,網膜フェローに硝子体手術を指導できる時間があまりなく,本書のような痒いところにまで手の届いたテキストが欲しいと思っていましたので,忙しい指導医にとっては指導に要する時間と労力をセーブする一助にもなるのではないかと思います。執筆は,第一線で硝子体手術を行い,また指導医としても情熱をもち網膜フェローを教育している先生で,学ぶ側の気持ちをまだ忘れていない比較的若い先生にお願いしましたので,編者の意を十分理解していただき,満足のいく内容になったと自負しています。
 具体的な内容ですが,黄斑円孔,黄斑上膜,黄斑浮腫に対するepimacular surgeryから,黄斑下脈絡膜新生血管,黄斑下血腫に対するsubmacular surgery,さらには,網膜内血管腫状増殖(RAP)に対する手術や黄斑移動術まで,黄斑部手術をほぼ網羅しました。また,黄斑部手術に最も適している,最近話題の25ゲージ経結膜無縫合手術(25G TSV)についてもとりあげています。黄斑円孔では,後部硝子体剥離の作成と内境界膜剥離を重点的にとりあげ,「My Approach」と題してこれらの手技に造詣の深い先生にそれぞれ執筆をお願いしました。また黄斑浮腫では,内境界膜(ILM)剥離,A / V sheathotomy(動静脈交差部鞘切開),放射状視神経切開術などの術式の是非が今もなお議論されており,「Focus」と題してこれらの手技に対して確固とした考えをもつ先生方に意見を述べていただきました。さらに,網膜下新生血管では光線力学的療法の認可後厳密に行われるべき新生血管抜去の適応にフォーカスし,また黄斑下血腫除去ではガスによる移動術という別の選択肢をとりあげました。いずれにしても,現状の黄斑部手術すべてを網羅して偏りのない内容にしたつもりです。
 本書が硝子体手術を研修中の先生から指導医の先生まで幅広く受け入れられ,少しでも多くの先生に有効で合併症のない黄斑部手術をマスターしてもらえることを祈っております。

2004年12月
白神史雄
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目次

■特集−『黄斑部手術完全マスター』
 1. 黄斑円孔
  黄斑円孔手術をマスターしよう
  [My Approach]PVDを起こしてみよう
  [My Approach]ILM剥離
 2. 黄斑上膜,硝子体黄斑牽引症候群
 3. 黄斑浮腫
  糖尿病黄斑浮腫
  [Focus]黄斑浮腫に対するILM剥離の是非
  網膜静脈分枝閉塞に対する手術
  [Focus]A/V sheathotomyは視機能改善に有効か?
  網膜中心静脈閉塞に対する手術をやってみよう
  [Focus]放射状視神経切開術(RON)は安全か?
 4. 黄斑下新生血管
  網膜下新生血管膜抜去
  [Focus]光力学療法認可後の新生血管抜去術の適応は?
  網膜内血管腫状増殖(RAP)に対する外科治療
  黄斑を移動させよう
 5.黄斑下血腫
   t-PAを網膜下に注入して黄斑下血腫を除去しよう
  [Focus]黄斑下血腫を移動させよう
 6.25G TSVで黄斑部手術をしよう

●速報−診療報酬
 1.医療改革
 2.医師の技術料
 3.入院医療の包括評価
 4.混合診療
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