眼科インストラクションコース 13

眼科の処置と小手術 完全マスター

眼科の処置と小手術 完全マスター

■担当編集委員 前田 直之

定価 10,450円(税込) (本体9,500円+税)
  • A4変型判  240ページ  オールカラー
  • 2007年9月27日刊行
  • ISBN978-4-7583-0723-9

前眼部疾患の処置と小手術のコツとポイントをマスターしよう!

前眼部の疾患ごとの処置,小手術の手技のコツやポイントを,オールカラーで,図表に”どこを見たらいいか”,がわかる「ふきだし」をつけ,わかりやすく解説した一冊。
各項目は,戦略(手術・処置の目的),適応,準備物 ,手順 ,術後・処置後のケア,処方という見出しを基本の流れとしており,適宜,術中のコツ・ポイントをシェーマまたは写真とともに記した「ビデオチェックポイント」の囲みをもうけ,注意して診るべきポイントをわかりやすく掲載した。


序文

 インストラクションコースの第13号は,処置と小手術をテーマにお届けいたします。
 予後が不良と考えられる疾患に対する治療や,重症例に対する手術については,常々頭を悩ませられているだけに関心が高く,学会や学術雑誌でも,新しい診断法や治療法がトピックとなっていますし,治療効果のエビデンスや術式の改良が示されています。また多くの教科書が出回っています。
 これに対して,処置や小手術は,どちらかというと低侵襲,安全,かつ確実なものと捉えられている傾向があるように思います。また,多くの場合ではすでに確立されているので学会や学術雑誌ではあまり積極的に取り上げられません。しかし,現実の眼科臨床においては,重症な疾患や治療法が変遷している疾患はそれほど頻度が高くなく,むしろ標準的な方法で安全,確実に行うべき,検査,処置,小手術が多数存在しています。
 治療や検査の説明では,疾患の自然経過から始まり,治療や検査を行うことによる利益やリスクについて,十分なインフォームドコンセントが得られることが大前提ですが,検査,処置,手術が低侵襲なものであると,多忙な日常臨床の中では必ずしも十分な時間をかけて説明が行えないこともあり得ます。しかし,これらの処置や小手術と考えられているものの中でも,痛みや不快感を与えたり,場合によっては合併症や視機能障害が生じうるものがあるのも事実であり,また,リスクを認識していない症例が多いという問題点もあります。そのような意味で,これらの処置,小手術を,限られた時間で効率よく,低侵襲,安全,確実に行うことは必ずしも容易ではありません。
 そこで,処置や小手術を,角結膜,網膜・眼炎症,緑内障,涙道,感染,アレルギー,眼瞼,神経眼科ほかの8つのジャンルに分類し,それぞれの具体的な方法と注意点に主眼を置いたマニュアル的な教科書を目指して本書を構成いたしました。執筆者の先生方には,ご多忙中にも関わらず快くご執筆頂き,最新で大変わかりやすい内容となりました。この場を借りてお礼申し上げます。
 本書に記載がない処置・小手術も山ほどありますし,記載されている処置・小手術も,本書の記載が決定版というような奥の浅いものではありません。しかし,本書が,処置や小手術を安全に行うための一助となれば,望外の喜びです。

2007年8月
前田 直之
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目次

角結膜
 眼帯/圧迫眼帯/治療用ソフトコンタクトレンズ
 点眼,眼軟膏自家調製
 角膜抜糸
 角結膜異物/結膜結石除去/糸状角膜炎
 角膜化学腐食への処置
 初発翼状片
 瞼板縫合術
 結膜縫合術/角膜縫合術
 羊膜移植
 結膜弛緩症
網膜,眼炎症
 結膜下注射/Tenon嚢下注射/硝子体内注入
 ガス注入/置換
 前房水・硝子体採取
緑内障
 leaking blebへの対応
 濾過胞炎への対応
 小児の眼圧測定
 毛様体レーザー凝固
 レーザー切糸
涙道
 涙点プラグ挿入術
 涙点閉鎖
 通水検査,涙嚢洗浄
 涙嚢造影
 先天鼻涙管閉塞
 涙管チューブ挿入術
感染
 アデノウイルス抗原迅速検出
 鏡検・培養
 PCR
アレルギー
 エオジノステイン
 涙液中IgE迅速検出
 乳頭切除
 プラーク除去
眼瞼
 霰粒腫切除・麦粒腫切開
 meibom腺梗塞摘出術
 小児の内反
 睫毛乱生手術
 眼瞼良性腫瘍
神経眼科ほか
 眼瞼下垂
 眼窩壁骨折の診断
 瞳孔薬物負荷テスト
 小児の検査処置時の鎮静
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