OS NOW Instruction No.3

下肢の骨折・脱臼

手技のコツ&トラブルシューティング

下肢の骨折・脱臼

■担当編集委員 安田 和則

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  280ページ  イラスト400点,写真150点,DVD-Video付き
  • 2007年8月27日刊行
  • ISBN978-4-7583-1002-4

カラーイラストとDVDで下肢の骨折・脱臼をしっかりマスター!

No.1での小児の骨折・外傷,No.2での上肢の骨折・脱臼に続き,No.3では下肢の骨折・脱臼を取り上げた。<股関節周辺><下肢骨幹部><膝関節周辺><足関節周辺・足部>から構成された全22項目は,手術手技の解説をより実践的に充実させることを目指した本シリーズの特徴を,多数のイラストで一目瞭然に表現している。本文中に「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載しているだけでなく,スクリュー刺入の悪い例,不適切な孔の位置,整復時の良くない行為,など,術中,何気なく起こしてしまいがちな操作に対する注意をイラストでも表現している。
下肢の骨折・脱臼に対する手術で求められる多彩な情報がこの1冊に集約されている。今回は股関節周辺,下肢骨幹部,膝関節周辺,足関節周辺から6項目の動画をDVDに収録している。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 新シリーズ『OS NOW Instruction No.3:下肢の骨折・脱臼 手技のコツとトラブルシューティング』の企画を担当させていただきました。下肢は荷重を支え,歩行という重要な機能と直結しています。下肢の骨折・脱臼の治療を誤ると歩行機能は大きく損なわれ,大きな障害が残ります。一方,下肢の骨折・脱臼には治療困難な重傷例も珍しくなく,その治療には整形外科医の高い技量が求められます。したがって下肢の骨折・脱臼を治療する整形外科医には,手術手技に関する詳細な知識を持つことと,日々その技術を磨くことが求められます。
 下肢の骨折・脱臼はその部位によって手術手技や使用する内固定材料が大きく異なり,それぞれに固有の知識とスキルが必要です。例えば股関節周辺の骨折では,関節内骨折の特異性,骨形状の特異性による内固定材料の選択,さらには今日的問題としての人工膝関節置換術後の骨折に対する治療などが重要なトピックスになっています。大腿骨および脛骨骨幹部の骨折では,長幹骨特有の内固定材料の選択と各々に特有の手技について知る必要があり,また粉砕骨折や開放骨折が多い部位であることから,それらの治療に習熟する必要があります。膝関節および足関節周辺の骨折は関節機能の温存を図るために関節外科的知識と手技に基づく治療が必要となります。
 手術療法において手技上のコツを修得することは基本的に重要です。しかし,どのような優れた整形外科医もトラブルが100%ないということはありえません。どのようなトラブルが起こったとしてもそれに的確に対処し,結果として何の問題も残さない治療を行うのが本当の優れた整形外科医でありましょう。したがって整形外科医は手術のコツと同時に,トラブルシューティングに関する知識を学ぶ必要があります。本書では各領域の第一線でご活躍中の専門家に,長年にわたって磨かれた手技の概要とコツ,および万が一の時のトラブルシューティングについての執筆をお願いしました。この特集の豊富なイラストと動画(DVD)は手技のコツをよく理解する補助になるものと信じております。そしてこの特集が読者の皆様の日々の臨床のお役に立つことを切に願っております。

2007年7月
安田和則
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目次

股関節周辺
 股関節脱臼骨折・骨頭骨折の治療  白濵正博
 大腿骨頚部内側骨折に対する手術療法 接合術vs人工骨頭  生田拓也
 1大腿骨転子部骨折に対する骨接合術(CHS)  佐藤 朗
 2大腿骨転子部骨折に対する骨接合術(Gamma nail)  正田悦朗
 人工股関節周辺骨折に対する骨接合術(骨接合術後再置換術)  真鍋健史ほか
下肢骨幹部
 大腿骨骨幹部骨折に対する骨接合術(髄内釘)  新藤正輝ほか
 大腿骨骨幹部骨折に対する骨接合術(プレート)  大塚 誠
 大腿骨骨幹部粉砕骨折に対する骨接合術  服部順和
 脛骨骨幹部骨折に対する骨接合術(髄内釘法)  王寺享弘
 脛骨骨幹部骨折に対するプレート固定  長野博志
 3脛骨骨幹部骨折に対する骨接合術(創外固定法,とくにレジン創外固定法)  大橋俊郎
 下肢の開放骨折(とくに重症例)に対する基本的処置  土田芳彦
 下腿の開放骨折に対する皮弁形成術(VAF flap, V-NAF flap)  金谷文則
膝関節周辺
 大腿骨顆部・顆上骨折に対する骨接合術(逆行性髄内釘法)  最上敦彦
 大腿骨顆部・顆上骨折に対する骨接合術(創外固定法)  坂中秀樹
 人工膝関節置換術後骨折−大腿骨顆上骨折と脛骨骨折の治療方法−  堀内博志ほか
 膝蓋骨骨折に対する骨接合術  橋本晋平
 脛骨近位端骨折に対する骨接合術(関節切開法)  渡部欣忍
 4脛骨近位端骨折に対する骨接合術(関節鏡視下法)  中田 研ほか
足関節周辺・足部
 足関節脱臼骨折に対する治療  長谷川 惇
 5Pilon骨折に対する治療  田代宏一郎
 6踵骨骨折に対する観血的整復固定術  大関 覚
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