OS NOW Instruction No.6

Spinal Instrumentation

最良のQOL向上をめざしたコツ&トラブルシューティング

Spinal Instrumentation

■担当編集委員 馬場 久敏

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  188ページ  オールカラー,イラスト400点,写真50点,DVD-Video付き
  • 2008年4月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-1005-5

在庫僅少です。


カラーイラストとDVDでSpinal Instrumentationをしっかりマスター!

No.6ではSpinal Instrumentation(脊椎インストゥルメンテーション)をテーマとした。脊椎の骨折や損傷,腫瘍に対し,金属などの人工物を入れるこの手術の手技の解説,またアプローチ,スクリューの刺入法や除圧のコツ,注意すべきポイントを多数のイラストで一目瞭然に表現している。本文中に「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載しているだけでなく,不適切行為など,術中,何気なく起こしてしまいがちな操作に対する注意をイラストでも表現している。
症例などを省き手術手技に特化した「quick reference」項目も8項目設けている。脊椎のインストゥルメンテーション手術で求められる多彩な情報がこの1冊に集約されている。
なお今回は全19項目中9項目についてDVDに動画を収載し,より分かりやすく解説している。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 「OS NOW Instruction No.6『Spinal Instrumentation』」を発刊することができました。サブタイトルには「最良のQOL向上をめざした...」と付記しましたが,それがinstrumentation surgeryの目的になるわけであります。あたりまえのことですが,手術の意味は個体の長期的な安定した躯幹・四肢機能の担保あるいは生命保全に集約され,instrumentationとは「hardwareを利用しつつ躯幹機能の補強と強化」を図るための「医療技術・手段」と意義づけることができましょう。疾病のため損失したり切除や除去を余儀なくされる場合において,その機能再建を代償できる方策(手段)がinstrumentationということになります。その一方でinstrumentation surgeryには材料工学や運動力学などの「科学」が存在していることも忘れてはなりません。「科学」と「たくみ(匠)のわざ(技)」の調和がinstrumentationということもできましょう。ヒトの感覚・運動機能および理性や悟性は数百万年を経ても未だに進化の過程にあり,それらの「神々の恩恵」へ通じる道が「脊髄(神経:神々へのみち)」であるとすれば,spinal instrumentationはいわば神宮や天満宮の「宮大工」だなとも思うときがあります。ニュートン(Sir Isaac Newton;1642〜1727)は「ヒトの手は神々の意志」と述べています。「患者の躯幹機能の再獲得とQOL/ADL向上」という進化の恩恵を神々の意志でもって慈愛と畏怖の念を抱きつつ愛情を込め丁寧に「宮大工」に勤しむことが「spinal instrumentation」であるようにも独り想うことがあります。
 spinal instrumentationは困難な手術です。神経学的評価や各種画像診断を迅速に行いつつ正確な手術計画を立て,手術機材を準備するとともに手術スタッフとの綿密な打ち合わせが要求されます。またモニタリングやナーシング,ICUのサポート・チームとの連携も必要です。またperi-operativeの数日間は手術チームは不測に備えての待機も必要です。編者は南カリフォルニア大学(1979〜1981)でHarrington手術,Dwyer/Zielke手術,Luque手術を修学しましたが,それ以降CD universal instrumentation, screwing, polyaxial screwing,また前方ではKaneda instrumentationなどが出現,最近では内視鏡下のMISまで常にその術技は進化し続けています。従って外科医はそれらのadvantagesに常に意を配して慎重にimplantも選択しなければいけません。従って,日々大変なハード・ワークの中にあって,本書のような実践的な成書は大変に重宝なものになります。本書の項目立てでは上位頚椎から骨盤帯まで想定できるinstrumentationの最前線の主たるものを網羅いたしました。また執筆は現在のfront lineでご活躍の学識豊かな先生方にお願いいたしました。「ヤマ」や「コツ」,「注意点」などはご経験にもとづいており「味のある」記述が随所に見受けられ,DVDではその「匠の技」を視聴することができます。quickreferenceは咄嗟の場合に重宝でしょう。読者諸兄には本書をぜひ熟読・マスターされるとともに,書面から溢れてくる著者の現場さながらの「空気」をともに体感しながら,本書を「サブノート・スカフォールド」としてお考えになりつつ,1例1例の貴重なご経験を「赤インクで追記」されてご自身の「spinal instrumentation実践書」をお創りいただきたいと考えております。
 末筆となりましたが,「神々へ通じるみち」の「宮大工」には「最良のQOL向上をめざした……」という人間の尊厳に近い目的が課せられていることを時折お感じいただき,科学的な思考で「匠」の技術を磨いていただきたく祈念いたしております。

2008年3月
馬場久敏
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目次

頚椎
  環軸椎病変に対する後方手術  ナビゲーションシステムを用いたcomputer assisted surgery
   川口善治,ほか
  環椎・軸椎に対する後頭骨環軸椎インストゥルメンテーション  米 和徳,ほか
  人工骨−骨髄ハイブリッド移植による頚椎前方除圧固定術  新井嘉容,ほか
  頚椎椎弓根スクリュー固定  鐙 邦芳
  頚椎lateral mass screwing  森山徳秀
胸椎
  胸椎前方expandable cage instrumentation手術  内田研造,ほか
  胸椎Kaneda instrumentation手術 胸腰椎移行部前方手術を中心に  伊東 学,ほか
  total en bloc spondylectomy(TES)による全脊柱再建手技  川原範夫,ほか
  胸椎後方インストゥルメンテーション  播广谷勝三,ほか
  骨粗鬆症性脊椎骨折に対する脊椎instrumentation vertebroplastyと後方短縮術  税田和夫
  胸椎OPLLに対するdekyphosis stabilizationを加えた脊髄全周除圧術  村上英樹,ほか
  先天性側弯症・後弯症に対する後方インストゥルメンテーション  川上紀明,ほか
腰椎・仙椎
  脱臼骨折に対する後方固定術  弓削 至,ほか
  腰仙部変性疾患に対するペディクルスクリューを用いた椎体間固定術(PLIF, TLIF)  森下益多朗
  腰椎分離症に対するインストゥルメンテーション  小林 茂
  腰椎すべり症に対するインストゥルメンテーション  種市 洋
  腰椎変性側弯に対する後方矯正インストゥルメンテーション  中井 修
骨盤輪
  骨盤・仙骨腫瘍に対するinstrumented reconstruction  曽雌 茂
  骨盤輪腫瘍に対するinstrumented reconstrution  土屋弘行,ほか
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