OS NOW Instruction No.17

ここまで使える創外固定

低侵襲固定の最前線

ここまで使える創外固定

■担当編集委員 岩本 幸英

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  224ページ  オールカラー,イラスト210点,写真90点,DVD-Video付き
  • 2011年1月31日刊行
  • ISBN978-4-7583-1016-1

カラーイラストとDVDで創外固定法をしっかりマスター!

No.17では創外固定法をテーマとした。創外固定器法は軟部組織を損傷しない低侵襲な固定であり,骨折のほか変形矯正や,腫瘍切除後の延長などにも広く適応を持つ。本書ではプレートの使用が難しい開放骨折例や脚延長など長期の治療など創外固定が有用なケースとその治療について最新の知見,器具の紹介も交えながら詳説している。
また,手術手技の基本的な流れの解説のほか,「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載し,術中トラブルや合併症への対処法なども解説するとともに,各項目に「私が創外固定を使うわけ」として著者が考える創外固定のメリットについても記載している。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 創外固定器を用いた骨折治療や脚延長は,イリザロフ法や単柱式創外固定器の普及とともに世界中に広がりました。さらに閉鎖骨折や変形矯正,骨欠損への治療にも応用され,今では整形外科医にとって欠くことのできない治療手段になったといえるでしょう。
 四肢の開放骨折は,創外固定がもっとも威力を発揮する外傷です。創部の洗浄とデブリドマン後に創外で固定することにより,異物を創内に入れない固定が可能となり,治療成績が飛躍的に向上しました。さらに関節内骨折やその近傍の骨折に応用することにより,骨癒合後の拘縮が防止できるようになっています。感染性偽関節や腫瘍切除による大きな骨欠損に対しては,仮骨延長やbone transportなどの骨形成的な手段が用いられ,これまでの治療を大きく変えました。
 長管骨の変形や短縮は,小児期の骨端線損傷や骨折後にしばしば発生する合併症です。従来,closed wedge osteotomyによる矯正や,健側の骨端線閉鎖術による下肢のアライメント矯正や脚長補正が行われてきました。しかし,創外固定器を用いたcallotasis,hemicallotasisの出現により,同時に矯正と延長を行うこと,緩徐な三次元的矯正が可能になりました。
 しかしながら,創外固定にも欠点はあります。長期の装着が必要であり,このことは社会復帰への問題点となります。ピン刺入部の感染は頻度の高い合併症で,日頃から消毒などのケアは不可欠です。また,仮骨延長時の骨形成不良,長期装着時の関節拘縮などの多くの合併症への対処も重要です。
 本書においては,骨折治療,変形矯正,腫瘍・感染後の骨欠損への応用などについて,第一線で活躍されている先生方にお願いし,治療のポイントを多くのイラストを用いてわかりやすく解説していただきました。さらに新技術として,コンピューター支援技術やTaylor Spatial Flameによる変形矯正についても執筆いただきました。いずれの項目も執筆者の豊富な経験に基づいた実際的な記載になっており,読者の皆様の日常診療の現場で大いに役立つものと確信しております。

岩本幸英
2010年11月
全文表示する

目次

骨折治療に対する創外固定
  創外固定を用いた開放骨折の治療  渡邉孝治,ほか
  上腕骨近位端骨折に対する創外固定法  亀山 真
  不安定型橈骨遠位端骨折に対するnon-bridgingを用いた治療  坂野裕昭
  手指PIP関節周囲の骨折に対する創外固定を用いた治療  古町克郎,ほか
  骨盤骨折に対する創外固定  竹内直英
  膝関節内骨折(重度脛骨近位部骨折)に対する創外固定法  小原 周
  AO型ピンレス創外固定を用いた下腿骨折の治療 暫定的固定と二期的内固定法について  森川圭造
  足関節内骨折に対するIlizarov創外固定器を用いた治療  杉本一郎
脊椎・下肢変形矯正に対する創外固定
  高度脊柱変形に対するIlizarov創外固定器を用いた矯正  鈴木哲平,ほか
  小児内反膝変形の手術 単支柱型創外固定器を用いた変形矯正と骨延長  高村和幸
  小児下肢疾患に対するIlizarov創外固定法を用いた変形矯正  柏木直也
  chipping correction osteotomy術中創外固定と粉砕術を用いた下肢変形矯正術  渡部欣忍,ほか
  創外固定を用いた足部・足関節変形の治療  中瀬尚長
OA・腫瘍・感染症に対する創外固定
  片側仮骨延長法による脛骨骨切り術  松田秀策
  下肢骨腫瘍切除に対する骨延長による再建術  土屋弘行,ほか
  難治性骨関節感染症に対する創外固定を用いた治療 髄内釘後の広範囲の感染性偽関節に対するbone transport  白濱正博
創外固定の新技術
  ユニバーサル・バー・リンク式創外固定器を用いた下肢長管骨の変形矯正  大西五三男
  Taylor Spatial Frame(r)を用いた変形の治療  高橋光彦,ほか
全文表示する