OS NOW Instruction No.18

腰椎の手術

ベーシックからアドバンストまで必須テクニック

腰椎の手術

■担当編集委員 馬場 久敏

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  188ページ  オールカラー,イラスト200点,写真60点,DVD-Video付き
  • 2011年4月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-1017-8

在庫僅少です。


カラーイラストとDVDで腰椎の手術をしっかりマスター!

No.18では腰椎の手術をテーマとした。
これまで,「OS NOW Instruction」では脊椎分野の号として「外傷・障害」「インストゥルメンテーション」「低侵襲手術」「ナビゲーション・内視鏡併用手術」をテーマとしてきたが,今回は腰椎のあらゆる手術を取り上げようと企画した。
腰椎手術を行うために必須の解剖学的知識,アプローチからオープン手術,顕微鏡や内視鏡を用いた手術,腫瘍に対する手術まで,腰椎に行うメジャーな手術手技を詳しく掲載,解説している。また,約半数の項目において動画データを収載し,書籍とともにムービーで手術手技を学ぶことができる。
本文中では,手術手技の基本的な流れの解説のほか,「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載し,術中トラブルや合併症への対処法なども解説している。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 このたび,OS NOW Instruction No. 18『腰椎の手術』を刊行することができました。編集者のひとりとして大変に嬉しく思っております以上に,読者諸兄には本書を存分に活用して頂きたく考えている次第です。
 整形外科の日常診療では脊椎疾患は概ね3割と推測されております。手術療法では骨折・脊椎・関節疾患が三大領域となっており,脊椎疾患のなかでも約半数は腰椎疾患の手術が占めております。施設や地域性によりこれらの比率は幾分の差異があるのでしょうが,基本的に腰椎疾患の手術が最も多くを占めている現状は全国津々浦々,変わりはないものといえましょう。なかでも椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症,加えて最近では骨粗鬆症性脊椎骨折に対する手術が多いことも全国的に同じ状況であると思われます。ただしその病態像の把握あるいは認識,個々の病態の治療に対する手術戦略の差異,術者の技量の差異や熟達度,手術サポート機器の完備度,といった点では様々に意見が分かれていることも事実であります。診療ガイドラインや技術講習会,さらには本書のような実践手術書の普及によって治療成績は平均して格段に向上し,診療側の条件による治療結果のばらつきが極端に少なくなってきております。診療体制や診療方法の社会的成熟がみられるようになってきているということでしょう。
 しかしながら,診療手技やその理念も成熟しきってしまい何も新しく研究すべきものがないという訳ではありません。前述の病態以外に腫瘍・炎症,外傷や形態異常,など病態の違いや差異に応じて,治療戦略も異なるものになりその結果,手術手技が大きく異なったものになることも大いにあり得る訳です。従って診療者側もその手技には沢山の“引き出し”や“オプション”を有しているべきでありましょうし,またナビゲーションや内視鏡・顕微鏡などを適宜使いこなして最善の治療成績を収めるべく努力すべきでありましょう。そのような時代が到来してきている訳であり,我々自身もそのように進化するべきなのでしょう。
 本書ではまず外科解剖を概説し,変性疾患や外傷・骨粗鬆症,腫瘍・炎症の順に,ベーシックな手術手技からアドバンストな高度な手技を要するものに別けて,動画などを収載して分かり易く概説して頂きました。著者はわが国では現在 front runner の方々であり,それぞれに個性豊かなテクニックも記載されております。読者諸兄には本書をぜひ通読,マスターされると同時にこの書物を「サブノート」あるいはご自身の腰椎手術熟達の「スカフオールド」としてお考えになりご利用頂きたいと願っております。外科手術は常に進化しますのでご自身で追記され,また新しい情報をも追加されながら,ご自身の「アート」の部分を積算して頂きたいと祈念致しております。

2011年4月
馬場久敏
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目次

外科解剖学(surgical anatomy)    
  腰椎手術の実践的な外科解剖 —前方進入と後方進入—  飯塚 伯

変性疾患
  【Basic】椎弓切除術の基本手技  —広範椎弓切除術,部分的椎弓切除術,骨形成的部分椎弓切除術—
   播广谷勝三
  【Advanced】脊柱管狭窄症に対する棘突起縦割式椎弓切除術  渡辺航太,ほか
  【Basic】部分椎弓切除による椎間板ヘルニア切除術(Love法)  鈴木秀典,ほか
  【Basic】腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下ヘルニア摘出術(MED法)と顕微鏡下ヘルニア摘出術
   (Micro-Love法)  藤林俊介
  【Basic】椎間孔狭窄に対する顕微鏡下除圧術  内田研造,ほか
  【Advanced】腰椎椎間孔狭窄に対する椎間孔外内視鏡下除圧術(microendscopic decompression surgery
   for the extraforaminal stenosis of lumbar spine)  南出晃人,ほか
  【Advanced】腰椎変性側弯に対するペディクルスクリューを用いた矯正固定術  中井 修
  【Advanced】腰椎すべり症に対するペディクルスクリューを用いた矯正固定術  大場哲郎,ほか
  【Advanced】MIS-TLIFにおける新しいペディクルスクリュー刺入法  —X線被曝の減少をめざしてー 
    齋藤貴徳
  【Basic/Advanced】腰椎前方固定術—前側方アプローチ(腹膜外路法),前方アプローチ(経腹膜法)—
    大鳥精司,ほか
  【Advanced】腰椎前方固定術:いわゆるmini-ALIF(mini-incision anterior lumbar interbody fusion)
    田中雅人,ほか

外傷および外傷後遺残変形・骨粗鬆症
  【Basic/Advanced】腰椎前方インストゥルメンテーション —胸腰椎移行部を含むー  朝妻孝仁
  【Advance】腰椎後弯,後側弯変形に対する前方解離後方骨切り兼固定術  —VCMを用いたmultiple Smith-
    Peterson osteotomy—  辻 太一,ほか
  【Basic】骨粗鬆症性椎体圧潰に対するCPC椎体形成術  武政龍一
  【Advanced】脊柱短縮術(spinal shortening)  税田和夫,ほか

腫瘍・炎症など    
  【Basic】脊椎感染症に対する経皮的病巣掻爬ドレナージ  佐藤公昭,ほか
  【Advanced】第5腰椎腫瘍に対する腫瘍脊椎骨全摘出術(total en bloc spondylectomy)  川原範夫,ほか
  【Advanced】多椎罹患脊椎悪性腫瘍に対する後方除圧固定術(転位性を中心に)  徳橋泰明
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