OS NOW Instruction No.19

上肢の鏡視下手術

早期ADL回復をめざして

上肢の鏡視下手術

■担当編集委員 金谷 文則

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • i_dvd.jpg
  • A4判  216ページ  オールカラー,イラスト220点,写真90点,DVD-Video付き
  • 2011年7月29日刊行
  • ISBN978-4-7583-1018-5

カラーイラストとDVDで上肢の鏡視下手術をしっかりマスター!

No.19では上肢の鏡視下手術をテーマとした。
低侵襲・早期復帰が求められるなか,鏡視下手術の重要性はますます高まっている。本書では上肢鏡視下手術の主幹である「肩関節」に加え,小侵襲手術として期待される「肘関節」,巧緻性の保存のため近年適応の広がる「手関節」についても項目を設け,その主要な疾患と治療手技を特集した。
本文中では,手術手技の基本的な流れの解説はもちろん「手術のコツ,注意点」「トラブルシューティング」を随所に掲載し,術中トラブルや合併症への対処法なども解説した。
上肢の鏡視下手術についての情報が集約された1冊である。

■シリーズ編集委員
岩本幸英/安田和則/馬場久敏/金谷文則


序文

 今回,「OS Now Instruction No.19:上肢の鏡視下手術」を担当させて頂きました。本書では最近の進歩が著しい上肢の鏡視下手術をテーマにしました。鏡視下手術ではopen surgeryよりも良好な視野が得られることから今後一層,発展して行くと考えられます。一方,open surgeryに比べて手技の習熟に時間を要すことから,本書では鏡視下手術のエキスパートに必要な解剖と基本手技,そして各手術のポイントを記載いただきました。
 肩関節疾患では若年から青壮年のスポーツ障害に加えて,高齢者の腱板損傷などの変性疾患にも広く鏡視下手術が行われています。肩関節の鏡視下手術の進歩は素晴らしく,従来はopen surgeryの適応であった骨性Bankart病変やloose shoulderの一部は鏡視下手術による治療が可能になり,肩甲上神経麻痺の内視鏡手術も良好な成績が報告されています。肩関節疾患の診断・治療に鏡視下・内視鏡手術は必須な基本手技になっており,本書を日常診療に役立てて頂きたいと考えております。
 肘関節・手関節の鏡視下手術はまだ一般的とはいえません。以前は診断のための関節鏡が主体でしたが,最近はMRIやECHOの進歩により非侵襲的な診断が可能になり,治療目的の鏡視下手術も多く行われるようになっています。肩関節に比べて視野が限定されることから疾患に特徴的なアプローチや治療手技に習熟する必要があります。ある程度手技が確立された肩や膝関節と異なり,肘・手の鏡視下手術では術者がいろいろな工夫を用いて手術を行っています。工夫が得意なのは,手先が器用な日本人整形外科医の特徴かつ利点であると考えます。一方,1959年東京逓信病院の渡辺正毅先生が21号関節鏡を開発し世界に先駆けて実用化したにもかかわらず,現在使われている手術器具の多くは外国製です。関節鏡のベテランの先生ばかりでなく,これから関節鏡を覚える若い先生方には本書により手術手技に習熟した後の次のステップとして,日本発の優れたinstrumentsを開発し,手術手技の標準化と手術成績の向上に貢献して貰いたいと考えております。本書を日常診療にお役立て頂ければ幸いです。

2011年6月
金谷文則
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目次

肩関節の鏡視下手術
  肩関節鏡に必要な解剖と基本手技  佐原 亘,ほか
  肩峰形成・腱板断裂修復  柴田陽三
  投球障害肩に対する手術療法  岩堀裕介
  外傷性肩関節前方不安定症  高橋憲正,ほか
  loose shoulder  岡村健司
  凍結肩に対する鏡視下関節授動術  井手淳二
  肩甲上神経麻痺 −鏡視下上肩甲横靱帯切離術・傍肩関節ガングリオン切除術−  末永直樹,ほか

肘関節の鏡視下手術
  肘関節鏡に必要な解剖と基本手技  青木光広
  スポーツ障害肘に対する関節鏡視下手術  新井 猛
  離断性骨軟骨炎  島田幸造
  外側上顆炎   小笹泰宏,ほか
  RA滑膜切除  有野浩司
  肘部管症候群  鶴田敏幸,ほか

手関節の鏡視下手術
  手関節鏡に必要な解剖と基本手技  安部幸雄
  橈骨遠位端関節内骨折に対する鏡視下整復術  森谷浩治
  TFCC損傷に対する治療  藤尾圭司
  手関節ガングリオンの鏡視下治療  三浦一志
  鏡視下手根管開放術 −two portal法(Chow法)−  泉山 公
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