OT臨床問題 テク・ナビ・ガイド

OT臨床問題 テク・ナビ・ガイド

■監修 會田 玉美

■編集 岡田 岳

定価 4,620円(税込) (本体4,200円+税)
  • B5判  328ページ  2色,イラスト100点,写真100点
  • 2011年9月26日刊行
  • ISBN978-4-7583-1145-8

在庫僅少です。


配点・難易度が高い臨床問題を完全攻略!

作業療法士国家試験は一般問題(配点1点)と実地問題(配点3点)で構成される。配点3点の実地問題のなかでも,臨床に関する知識や思考力を問う「臨床問題」は単なる丸暗記の知識では対応しにくいため難易度が高いが,国家試験合格を確実なものにするためには重要な問題である。
本書は,近年の国家試験から特に重要な「臨床問題」を厳選し,その解き方についてまとめた国家試験対策本である。単なる選択肢の解説だけでなく,試験で実際に役立つ解答テクニックを記した「ウラ技」,学習のポイントをまとめた「One Point Advice」,今後類似問題が出題された際にも対応するための解説ページ「レベル・アップ」を収載するなど,国家試験で必要とされる学力が身に付く内容となっている。
是非,本書を通じて臨床問題に対する苦手意識を払拭し,国家試験合格を確実なものとしてほしい!


序文

監修の序

 作業療法士の有資格者は1966年に第1回国家試験が実施され,183名の作業療法士の有資格者が誕生した。それから45年,2011年5月現在では57,196人の作業療法士が誕生している。国家試験も次回は47回を迎える。しかし,その間に我が国は少子高齢化に突入し,国民健康保険の財源は減少をたどり,作業療法は今まさに効果の高い療法として生き残るためのエビデンスを強く求められている。
 一方,作業療法は,身体又は精神に障害のある者,またそれが予測される者が対象である。しかし,今後は障害の有無や,医療・介護保険の領域にかかわらず,ヘルスプロモーション,貧困対策,就労を含めた包容力のある社会づくりに力を発揮することを期待されている。このような状況の中では単に基礎的知識を身につけるだけでなく応用力の高い臨床力のある作業療法士が求められている。また,作業療法士が専門職として発展していくためにはどの分野においても高い臨床力を持つこと以外に方法はない。
 近年,作業療法士国家試験の臨床問題はステレオタイプの解答では正解が困難な臨床的な判断を問う問題が増加している。この『OT臨床問題テク・ナビ・ガイド』は『PT臨床問題テク・ナビ・ガイド』の姉妹編として企画された。過去の国家試験問題から重要問題をピックアップし,「Key Word」,「解法ナビ」,「ウラ技」,「One Point Advice」による臨床問題ならではの応用力による解答方法を掲載している。さらに「レベル・アップ」,「疾患別作業療法のまとめ」で知識の整理と同時に関連問題に対する対策を図っている。
 作業療法士は対象者の幸せな人生を作るパートナーである。教育機関で得た知識および技術,今まで生得してきた教養,哲学,人生経験のすべてを動員して対象者の作業療法に向かう。そしてそれを確実なものとするためには経験が必要であり,良い結果を生み出すためには臨床力を身につけることが重要である。すべての1歩は国家試験に合格することから始まる。本書は国家試験受験者に必見であり,同時に臨床力の向上を図るために企画された1冊である。

2011年8月
目白大学 保健医療学部 作業療法学科
會田玉美
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編集の序

 作業療法士国家試験の合格率は,第41回までは90%台,第42〜45回までは約80%台とほぼ安定した状態で推移していました。しかし,第46回国家試験においては71.0%と近年では過去最低の合格率になりました。合格率低下の原因として,作業療法士養成校の増大(2011年7月1日現在,養成校数176校(192課程)入学定員7,250名)や基礎学力の低下など様々な理由が考えられますが,結果として作業療法士の質の低下につながることが懸念されています。
 一方で,リハビリテーション職のニーズが高まっているのは明白であり,高齢化社会の担い手としてだけではなく,自殺やうつ病など現代社会の世情を反映するようなメンタルヘルスの問題へ力を発揮することも作業療法士には期待されているのも事実です。このような状況を考慮すれば,今後作業療法士には,知識や臨床力など質の高い専門性が求められていると言えます。
 作業療法士の国家試験問題の専門分野は100問出題され,そのうち40問が実地問題です。実地問題は,一般問題が1問1点に対して1問3点と配点が高いだけではなく,43点(15問)以上の正答が合格の1つの基準になっており,「実地問題をどう攻略するか?」が合格への“1つのカギ”と言えます。しかし,この実地問題を解くためには臨床的な問題解決能力が求められ,一筋縄ではいきません。「実習などで経験した症例問題は解けるが,未経験の症例問題は解けない」といったことが生じることもよくあります。本書は,実地問題(症例問題)に焦点を絞り,解答に至るための道筋やポイントはどこを押さえるべきかを中心に解説しております。
 本書は,第1章:身体障害領域,第2章:老年期障害領域,第3章:精神障害領域,第4章:発達障害領域と各領域に分け,第40回以降に出題された重要な症例問題を中心に解説しています。臨床経験豊富な先生方に執筆していただくとともに,各問題では問題の解法のみならず「ウラ技」,「One Point Advice」の項目を設けることで,覚えやすく,より理解しやすい内容となっています。また,さらなる臨床的な知識の構築を図るため「レベル・アップ」として,詳細な解説や今後出題が予測される場合にも対応できるように関連した知識も載せています。各章末には疾患別に「疾患別作業療法のまとめ」を設け,切り取って持ち歩いて使える工夫を施しております。
 本書は,国家試験の対策本としてだけではなく,臨床(臨地)実習や卒業後にも十分に活用できるものとなっています。
 「千里の道も一歩から」という言葉があるように皆様の国家試験合格(作業療法士への第1歩)への手助けができれば幸いです。
 最後に,本書の刊行にあたり,お忙しいなかご協力して頂いた執筆者の先生方,編集作業が滞りがちな編集を辛抱強く支えて下さったメジカルビュー社の小松朋寛氏ならびに,スタッフの皆さまに感謝いたします。

2011年8月
マロニエ医療福祉専門学校 医療学部 作業療法学科
岡田 岳
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目次

疾患別一覧  
本書の特徴と使い方  
  
身体障害領域  
 脳血管障害 
  1 急性期・リスク管理1
  2 急性期・リスク管理2
  3 脳血管障害に対する作業療法1
  4 脳血管障害に対する作業療法2
  5 脳血管障害に対する作業療法3
  6 脳血管障害に対する作業療法4
  7 補装具・福祉用具・住環境1
  8 補装具・福祉用具・住環境2
  9 補装具・福祉用具・住環境3
  10 補装具・福祉用具・住環境4
 高次脳機能障害 
  11 高次脳機能障害1
  12 高次脳機能障害2
  13 高次脳機能障害3
  14 高次脳機能障害4
 脊髄損傷 
  15 脊髄損傷1
  16 脊髄損傷2
  17 脊髄損傷3
  18 脊髄損傷4
  19 脊髄損傷5
 Parkinson病 
  20 Parkinson病1
  21 Parkinson病2
 神経筋疾患 
  22 脊髄小脳変性症
  23 筋萎縮性側索硬化症
  24 Duchenne型筋ジストロフィー 
  25 多発性硬化症
 関節リウマチ 
  26 関節リウマチ1
  27 関節リウマチ2
  28 関節リウマチ3
  29 関節リウマチ4
 整形外科疾患 
  30 肩関節周囲炎
  31 中手骨骨折
  32 末梢神経損傷1
  33 末梢神経損傷2
  34 末梢神経損傷を伴う骨折
  35 上肢切断と義手
 熱傷 
  36 熱傷
 内科系疾患・その他 
  37 呼吸機能検査
  38 心電図1
  39 心電図2
  40 癌
  41 摂食嚥下
 疾患別作業療法のまとめ 
  
老年期障害領域  
 認知症 
  1 認知症1
  2 認知症2
  3 認知症3
 疾患別作業療法のまとめ 
  
精神障害領域  
 気分障害 
  1 うつ病1
  2 うつ病2
  3 うつ病3
  4 うつ病4
  5 躁うつ病
 境界性パーソナリティ障害 
  6 境界性パーソナリティ障害1
  7 境界性パーソナリティ障害2
  8 境界性パーソナリティ障害3
 統合失調症 
  9 統合失調症1
  10 統合失調症2
  11 統合失調症3
  12 統合失調症4
  13 統合失調症5
 神経症関連障害 
  14 神経症関連障害1
  15 神経症関連障害2
 摂食障害 
  16 摂食障害
 アルコール依存症 
  17 アルコール依存症1
  18 アルコール依存症2
  19 アルコール依存症3
 不登校 
  20 不登校
 てんかん 
  21 てんかん
 疾患別作業療法のまとめ 
  
発達障害領域  
 脳性麻痺 
  1 脳性麻痺
 知的障害 
  2 知的障害
 広汎性発達障害 
  3 広汎性発達障害1
  4 広汎性発達障害2
 自閉性障害(自閉症) 
  5 自閉性障害(自閉症)
 注意欠陥/多動性障害 
  6 注意欠陥/多動性障害
 疾患別作業療法のまとめ
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