画像と流れで理解できる

Visual 小腸疾患診療マニュアル

診療のポイントとコツ

Visual 小腸疾患診療マニュアル

■監修 山本 博徳

■編集 山本 博徳
砂田 圭二郎
矢野 智則

定価 8,800円(税込) (本体8,000円+税)
  • B5判  256ページ  オールカラー,イラスト70点,写真350点
  • 2011年10月18日刊行
  • ISBN978-4-7583-1171-7

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小腸疾患の画像が満載! この1冊で小腸の診療がまるわかり

暗黒の臓器と呼ばれる小腸は,カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡などの技術の進歩により診断が可能となり,多くの小腸疾患が発見され,病態の解析が進んでいる。
そこで,本領域のエキスパートの先生方が,全項目に最新の知見を盛り込み,診断の項目では,画像検査と3種類の内視鏡検査について解説し,疾患の項目では,小腸疾患の診断から治療までの流れを8個のブロックで区切って解説した「サマリーマップ」を用いて懇切丁寧に解説した。さらに本書の特徴として,画像を豊富に掲載し,ビジュアル面に特化した。
まさに,小腸疾患の診療に携わる全ての医師の診療のバイブルといえる。


序文

 ダブルバルーン内視鏡,カプセル内視鏡の開発により小腸の内視鏡検査が現実的なものとなってから約10年の間に小腸疾患の診療に大きな変革がもたらされている。小腸に慢性炎症を生じるクローン病などの小腸疾患の増加に加え,小腸疾患に注目が集まるようになり,その重要性が再認識されるようになった疾患もある。また,CTやMRI などの放射線学的画像診断技術の進歩からenterographyとしての有用性も認められるようになっている。
 これらの診断技術の進歩により小腸疾患に新たな知見が加わり,従来よく知られていなかったような病態も明らかにされてきた。また診断法,治療法の選択肢が増えたことからその交通整理も必要になっている。実診療の中で最も効率的に低侵襲で的確な診断治療を行っていくための診断アルゴリズムや治療法の選択も重要な課題である。小腸疾患診療に関する知識は,いまや小腸疾患を扱う専門医だけではなく,消化器疾患を扱う医師一般に要求されるものとなっている。
 本書はこれらの検査,診断技術の進歩を踏まえ,新たな知見が加えられた小腸疾患に関して最新の情報を提供し,実診療に役立てていただくことを狙いに企画した。本書は単なる小腸疾患の解説書というだけではなく,小腸疾患診療の実践に役立つ,わかりやすい「診療マニュアル」を目指している。はじめに「専門医からのワンポイントアドバイス」として要点をわかりやすく示し,それに続き,サマリーマップで流れ,本文で解説を加えるという構成になっている。疾患を疑うきっかけから診断の手順,検査計画の立て方,鑑別診断も含めた診断の進め方,専門医に紹介するタイミング,治療,フォローアップなどを実臨床に即した形で専門医に解説していただいた。それぞれの疾患の解説には,最新診断技術を用いた画像を豊富に掲載し,ビジュアルでわかりやすい臨床本に出来上がったと考えている。
 第一線診療に携わる先生方が,本書を小腸疾患診療に役立ていただけることを願っている。短い執筆期間で専門的知見をわかりやすくまとめいただいた執筆者の先生方にこの場を借りて御礼を申し上げます。

2011年9月

自治医科大学光学医療センター
教授 山本博徳
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目次

I.小腸疾患診断の現状,進め方
 小腸疾患診断の進め方  矢野智則

II.小腸の検査・診断
画像検査(小腸X線,腹部超音波,腹部単純X線)
 小腸X線検査(クローン病を中心に)  松井敏幸 ほか
 腹部超音波検査  畠 二郎 ほか
 腹部CT・MRI検査  竹内 健 ほか
内視鏡検査(カプセル内視鏡,バルーン内視鏡)
 カプセル内視鏡検査  中村哲也 ほか
 ダブルバルーン内視鏡検査  砂田圭二郎
 シングルバルーン内視鏡検査  辻川知之

III.小腸の疾患
小腸炎症性疾患
 クローン病  渡辺憲治 ほか
 NSAIDs潰瘍  中村正直 ほか
 腸管ベーチェット病・単純性潰瘍  井上 詠 ほか
 非特異性多発性小腸潰瘍症  松本主之
 虚血性小腸炎  西村直之 ほか
 腸結核  岡 志郎 ほか
 アレルギー性紫斑病  田中 周 ほか
腸腫瘍
 小腸癌(原発性,転移性)  大宮直木 ほか
 悪性リンパ腫  中村昌太郎 ほか
 GIST  小林 剛 ほか
 小腸カルチノイド  村野実之
 Peutz-Jeghers症候群  坂本博次
 血管腫・リンパ管腫  八尾隆史 ほか
 その他の良性腫瘍(脂肪腫,inflammatory fibroid polyp,異所性膵など)  勝木伸一 ほか
その他の小腸疾患
 小腸血管性病変  矢野智則
 小腸静脈瘤  荒木昭博 ほか
 吸収不良症候群・蛋白漏出性胃腸症  穂苅量太 ほか
 小腸憩室(メッケル憩室を含む)  河南智晴 ほか
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