OGS NOW 4

産科手術

必須術式の完全マスター

産科手術

■担当編集委員 櫻木 範明

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)
  • A4判  144ページ  オールカラー,イラスト200点,写真50点
  • 2010年10月29日刊行
  • ISBN978-4-7583-1203-5

イラストを中心に“手術のコツと注意点”を随所に配したオールカラービジュアル手術書

No.4では産科医が必ず知っておかねばならない中絶法,頸管縫縮術,遂娩術,会陰裂傷術ほかの「産科手術」を取り上げ,しっかりと知識を身につけることができるような内容となっている。基本的な項目を基にアドバンストな項目も掲載し,初心者はもちろんのこと,経験を積んだ医師にとっても,第一線の著者らによる解説はさらなるステップアップへの礎となるであろう。

■シリーズ編集委員
平松祐司/小西郁生/櫻木範明/竹田 省


序文

 産科手術は難しい。術式そのものがというよりも手術を行わなければならない状況が難しいということである。
 産科手術は妊娠継続困難による妊娠中絶,妊娠に合併した腫瘍,頸管無力症,前置胎盤,常位胎盤早期剥離,子宮破裂,頸管裂傷,子宮内反症などで行われる。どれを取っても母体と胎児の2つの生命と対峙して,あるいは大量出血を眼前にして,瞬時に適確な判断を行い,決断実行しなければならない,まさに救命救急医療の最前線にあるといってよい状況であろう。
 産婦人科専門医を目指す専攻医,あるいは専門医資格を取得して間もない若手医師は,どのようにして安全に手術を完遂できる技量と適確な判断・決断力を身につけることができるであろう。教科書,ビデオ,シミュレーションなど様々な教育材料がある。もちろんこれらを大いに活用すべきである。その上で多数の症例を経験できる臨床現場に身を置き,多くの先輩がどのように対処するかをよく見ることである。漫然と見るのではなく,どこに成功の鍵があり,なぜうまくいかなったのかを観察して,自分の頭と心に刻み込むことである。多くの場数を踏む以外に腕を磨く方法はないことは,われわれが先輩から教えられていることである。
 加えて,手術を安全に行うためには自分の技量レベルを自覚し,安全な糊代を残して手術をすることが大切である。決して背伸びをしてはいけない。重要なことは常に自分の技量を高め,安全の閾値を上げる努力である。解剖学的知識,止血方法,腸管損傷への対処などを学ぶために悪性腫瘍の手術にも積極的に入ることが大切である。
 この度,OGS Now No. 4「産科手術 必須術式の完全マスター」が上梓の運びとなった。執筆者は,読者からすれば産婦人科医療の道を遙かかなたまで歩んできた先生たちである。ここに書かれてあることの大切さは,自分自身の経験が浅いうちは実感できないかも知れない。しかし,これから遭遇する新たな経験にそなえる心構えが大切なのであり,毎日の臨床で事前の予習と事後の復習に本書を活用してもらうことを希望する。帝王切開術については本シリーズNo. 3で解説されている。

2010年10月
櫻木範明
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目次

子宮内容除去術  増山 寿ほか
予防的頸管縫縮術  正岡直樹ほか
緊急で行う頸管縫縮術  平松祐司
妊娠中期の中絶法  福島和子ほか
妊娠中の子宮破裂(分娩時以外)の対応  川端伊久乃ほか
吸引分娩・鉗子分娩  竹田 省
会陰切開術・縫合術  工藤美樹
会陰裂傷・腟壁裂傷縫合術(外陰血腫・腟血腫を含む)  金井 誠ほか
頸管裂傷縫合術  吉永洋輔ほか
子宮内反症の対応  三谷 穣ほか
産褥期の卵管結紮術(帝王切開時)  寺尾泰久ほか
帝王切開創癒合不全の対策 筋層切開面を正しく合わせるために  小辻文和ほか
妊娠中の子宮筋腫核出術  平松祐司
胎盤遺残,用手剥離  千石一雄
妊娠に合併した腫瘍性疾患  
   卵巣腫瘍・悪性卵巣疾患  巽 啓司ほか
   子宮頸部上皮内癌(コンジローマを含む)  斎藤 豪ほか
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