OGS NOW 14

婦人科がん手術 こんなときどうする?

がんの根治とQOLの改善をめざして

婦人科がん手術 こんなときどうする?

■担当編集委員 小西 郁生

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)
  • A4判  164ページ  オールカラー,イラスト100点,写真100点
  • 2013年5月1日刊行
  • ISBN978-4-7583-1213-4

産婦人科医として知っておく必要がある「婦人科癌の手術」について,エキスパートが詳細に解説

婦人科腫瘍手術は,いうまでもなく産婦人科医療において非常に重要な手技である。本書では,婦人科癌手術についてのトラブル対処法,難治症例の手術法を取り上げている。より踏み込んだ内容であるが,手術を行っていくうえでこれらの知識を得ておくことは必須である。さらに,経験を積んだ医師にとっても非常に読み応えがある有用な書籍となっている。

■シリーズ編集委員
平松祐司/小西郁生/櫻木範明/竹田 省


序文

 私たちは,子宮頸がん,子宮体がん,そして卵巣がんなどの婦人科がんで悩む患者のため,その根治とQOL向上を目指して日夜奮闘を続けている。これらのがん治療においては手術療法が中心的役割を担っており,各々の治療ガイドラインにより,進行期に応じた標準的手術が提示されている。本シリーズのNo. 5およびNo. 6においては,それらの基本術式が解説され,「婦人科腫瘍専門医」の取得を目指す若手医師の手術手技修得に大いに役立っていることと思う。
 しかしながら,実際の婦人科がん診療では,典型的な症例ばかりでなく,手術療法に一工夫を要する患者に出会うことも多い。そのような特殊な状況下におかれた場合の対処方法については,書物から学べる機会は少なく,また文献報告からもその詳細情報を得ることは困難である。そのような状況への対応について,従来は主として先輩方からの口伝によって知識を得てきた歴史がある。そこで,OGS NOW編集委員会では4名の議論の中で,婦人科がんに関しても,是非「こんなときどうする?」の特集を組むべきとの結論に達した。
 今回は,特異な外陰・腟病変への対応,特殊な子宮頸部病変への対処,子宮頸がん進行例への外科的アプローチ,リンパ節郭清およびその合併症への臨床的対応,そして卵巣癌腹膜播種への新たな治療について,各々のスペシャリストに執筆をお願いした。いずれにおいても,素晴らしい写真,スケッチ図,わかりやすい解説をいただくことができ,ここに皆さまにお送りできることとなった。本書が皆さまの婦人科がん診療に役立ち,患者さんの治癒とQOL向上に資することができれば幸いである。

2013年3月
小西郁生
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目次

外陰・腟腫瘍
 外陰上皮内腫瘍(VIN)の治療:病変が広範囲に進展している場合 有吉和也ほか 
 外陰・腟の黒色腫(メラノーマ):診断から治療まで 高倉賢二ほか 
子宮頸部腫瘍
 子宮頸部円錐切除後の頸管狭窄・閉鎖 藤原 潔 
 悪性腺腫“adenomamalignum”を疑う病変への対応 鹿島大靖ほか 
 広汎子宮頸部摘出術:腫瘍径2cmを超える場合 永野忠義 
 広汎子宮頸部摘出術:妊娠中も可能か? 榎本隆之ほか 
 超広汎子宮全摘術:基靱帯浸潤が高度の場合 万代昌紀ほか 
 前方骨盤除臓術:CCRT後の再発−膀胱・尿管の手術 宮﨑 淳ほか 
 婦人科医のための直腸切除術:子宮頸癌直腸浸潤症例 長谷川傑ほか 
リンパ節転移およびリンパ節郭清
 センチネルリンパ節の同定:広汎子宮頸部摘出術の場合 矢幡秀昭ほか 
 傍大動脈リンパ節郭清術:腹腔鏡を用いて 舟本 寛 
 転移リンパ節の手術(1):基靱帯起始部に固着している場合 矢吹朗彦 
 転移リンパ節の手術(2):動静脈壁に固着している場合 平松祐司 
 リンパ嚢胞の保存的治療と外科的治療 宇津木久仁子 
 リンパ瘻と乳び腹水:保存的治療および手術治療 三上幹男 
卵巣癌の腹膜病変
 卵巣癌主病巣の根治的手術:腹膜ごと摘出する 加藤一喜ほか 
 難治性癌性腹水への対応:腹水濾過濃縮再静注法(CART法) 須賀 新ほか
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