OGS NOW 16

合併症対策&知っておきたい他科の手術手技

困難な状況に対処するために

合併症対策&知っておきたい他科の手術手技

■担当編集委員 櫻木 範明

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)
  • A4判  164ページ  オールカラー,イラスト100点,写真100点
  • 2013年11月5日刊行
  • ISBN978-4-7583-1215-8

必ず役立つときがくる,身につけておきたい手技を,エキスパートが詳細に解説

No.16では産婦人科手術に必要な他科の手術手技をまとめて解説。QOLを意識した術創のコントロール,癒着などの合併症の対策,他科の手技に基づく子宮隣接臓器の損傷の際の手技,止血方法など,できれば知っておきたい手技ながらも,産婦人科医がなかなか知ることができなかったテクニックが多く収載され,大変有用な一冊となっている。

■シリーズ編集委員
平松祐司/小西郁生/櫻木範明/竹田 省


序文

 手術が上手になりたいというのは外科系の医師の誰もが思うところである。手術が上手な医師とはどういうことだろう? 患者からすれば安全性に配慮して手術にベストを尽くしてくれ,術後の回復に至るまで適切に管理できる医師のことであろう。
 手術の目的は,病変をメスなどにより機械的に取り除き,組織・臓器を修復し,生体の形態や機能を本来の状態に戻すあるいは向上させることである。臨床医学はしばしばScienceとArtの融合であると言われるが手術治療はまさしくその典型であろう。
 多くの術者の日々の苦闘と研究の中から新しい手術理論,手術手技が生まれ,さらにそれを効率的に具体化するために種々のパワーソースやダヴィンチなどの手術器機の開発および縫合糸・癒着防止バリアなどの改良が進められている。 
 このような手術器機・材料の進歩は手術の安全性を向上させ,合併症を減らすことに大きく貢献している。それと同時にこれらの研究開発成果を効果的に臨床で生かすためには術者が新しい術式や器機に習熟する努力を怠らないことと,手術に伴う様々なトラブルへの対処法を常に念頭に置きながら実際の手術に臨むことが大切である。
 本シリーズのNo. 16では術中の合併症対策と産婦人科医単独では困難な手術を他科との合同で行うことが想定される場合を念頭にトピックスを編成した。本書が婦人科手術修練中の医師が上手な手術を行えるようになること,すなわち理論的な手技を身につけ,起こりうるトラブルを想定する想像力とあらかじめ対応法を考える構想力を身につけることに役立つことを願っている。

2013年10月
櫻木範明
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目次

整容性に留意した皮膚縫合法  村尾尚規ほか
高度肥満者の開腹法と閉腹法  三上幹男
創部離開に対する持続陰圧療法(NPWT)  須賀 新ほか
腹壁瘢痕ヘルニア・腹壁離開への対処法  野村秀高ほか
開腹既往例に対する腹腔鏡下手術における癒着への対処法  安藤正明ほか
虫垂切除術  永坂岳司ほか
膀胱・尿管損傷への対処法  安達尚宣ほか
腸管損傷の修復法  永坂岳司ほか
神経損傷の修復法  徳山英二郎ほか
横隔膜下病変の切除術  寺内文敏
他科との共同手術① 後方骨盤内臓全摘術  河田健二ほか
血管損傷への対処法  大澤 晋ほか
仙骨前面静脈叢からの出血への対処法  齋藤俊章ほか
他科との共同手術② 血管を取り巻くあるいは固着した転移リンパ節の切除法  七戸俊明ほか
他科との共同手術③ IVR併用手術  寺尾泰久ほか
深部静脈血栓症の管理方法  金田容秀ほか
リンパ浮腫の予防および治療におけるリンパ管吻合術  光嶋 勲ほか
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