OGS NOW 18

よりよい婦人科手術のための器具の使い方

この操作ではこの手術器具をこう使う

よりよい婦人科手術のための器具の使い方

■担当編集委員 小西 郁生

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)

手術器具のよりよい使用法,適した手術などを,エキスパートが詳細に解説

No.18では,「婦人科手術における手術器具の使い方」を取り上げている。
ほとんどの施設でさまざまな性質の外科手術用エネルギーデバイス,癒着防止材などを当たり前のように使用しており,それらはもはや臨床の場において欠かせないものになっている。「機器を使いこなせる」ということは手術技術向上の大前提であるので,多様化した手術器具の特徴を理解できるよう,本書では,よりよい使用方法,適した手術などにつき,詳細に解説することに特化した構成となっている。
経験豊富な術者による“手術器具の使い方のコツと注意点”を中心に,豊富なイラストでわかりやすく解説しており,手術手技の向上に役立つ1冊である。

  • A4判  188ページ  オールカラー,イラスト150点,写真100点
  • 2014年5月2日刊行
  • ISBN978-4-7583-1231-8

■シリーズ編集委員
平松祐司/小西郁生/櫻木範明/竹田 省


序文

 医学・医療の進歩は非常に加速されており,日常の婦人科手術においても種々の新しく開発された器具が用いられるようになっている。想い起こすと,私たちが産婦人科の臨床研修を開始した頃,開腹手術の術野およびその周辺に電気を利用した器具はまったくない状態であり,止血はすべてコッヘルまたはケリーにて挟鉗し結紮する,あるいは糸針でZ縫合するのみであった。当然ながら出血は多く,手術時間を短縮することで全体の出血量を減らす努力していたように思う。
 まもなくモノポーラ電気メスによる切開や止血が始まり,やがてバイポーラが導入され,近年ではベッセルシーリングシステムも用いられるようになった。また産婦人科では比較的早くから子宮頸部病変の手術にレーザーが導入された歴史がある。これらは出血量の減少とより安全な手術の礎となり,患者の術後QOLの向上に寄与している。さらに,ドレーン,癒着防止,止血に用いる手術材料の普及にもめざましいものがある。そこで,今回の特集では,私たちが,さまざまの手術で,自ら手にとって用いる器具・材料に焦点を当てることとなった。
 手術器具・材料に関する特集を行うと,ともすれば器具や材料そのものの説明が多くなり,実地診療にあまり役に立たないことも多い。そこで今回,「ある特定の手術操作において,ある特定の器具をいかに使うと,よりよい手術ができるか」が一目でわかるよう,各場面を各々のエキスパートに執筆いただいた。皆様お忙しいなか,とても気合いを入れてご執筆・写真撮影・スケッチをいただき,素晴らしい特集になったと思う。この場をお借りして,各執筆者に心から感謝申し上げたい。
 産婦人科手術のトレーニングを開始した研修医・専攻医には,もちろん本シリーズの第1号にある基本手技をマスターしたうえで,この特集にある各種デバイスを駆使でき,患者にベストの手術が提供できるよう,成長していただきたい。最後に,手術操作で各種デバイスを選択する前に,手術の前提となるのは局所解剖学であり,そこに血管や神経がどのように走行し,操作を行っている下にどのような臓器や組織が存在するかを完全に理解・認識していることが必須であることを強調しておきたい。

2014年4月
小西郁生
全文表示する

目次

モノポーラ電気メスの使い方
 モノポーラ電気メスの基本  齋藤俊章ほか
 リンパ節郭清  三上幹男
バイポーラ電気メスの使い方
 適切な使用のために  馬場 長ほか
バイポーラシザースの使い方
 バイポーラシザースの基本(広汎子宮全摘術を含む)  平松祐司
 リンパ節郭清  田中智人ほか
ベッセルシーリングの使い方
 ベッセルシーリングの基本  金内優典
 BiClamp 単純子宮全摘術  寒河江 悟
 LigaSure 広汎子宮全摘術  万代昌紀
 LigaSure 卵巣癌の手術  越智寛幸ほか
ハーモニックスカルペルの使い方  川名 敬
手術用レーザーの使い方
 頸部病変のレーザー蒸散法  野河孝充ほか
 頸部病変のレーザー円錐切除術  久布白兼行ほか
LEEPの使い方
 LEEPを用いた頸部病変切除  堀 謙輔ほか  
 LEEPを用いた頸部円錐切除術  安彦 郁ほか
レゼクトスコープの使い方
 基礎から難症例攻略まで  井上滋夫
マイクロ波子宮内膜アブレーションの使い方  中山健太郎ほか
直腸自動吻合器の使い方
 低位前方切除 直腸に浸潤したダグラス窩病変に対する切除と吻合  肥田侯矢ほか
癒着防止材の使い方
 セプラフィルムの使い方  正岡直樹
 インターシードの使い方  田中政彰
ドレーンの使い方
 腹腔,後腹膜腔,および腹壁・皮下ドレーン  森 泰輔ほか
セルセーバーの使い方  熊切 順ほか
全文表示する

関連する
お勧め書籍