Urologic Surgery Next 3

エンドウロロジー

エンドウロロジー

■担当編集委員 山本 新吾

定価 13,200円(税込) (本体12,000円+税)
  • A4判  180ページ  オールカラー,イラスト120点,写真100点
  • 2018年9月30日刊行
  • ISBN978-4-7583-1332-2
  • キャンペーンページ

泌尿器科医が手術を安全に確実に完遂するための必携の書

今春から刊行を開始した『Urologic Surgery Next』シリーズの第3弾「エンドウロロジー」。
エンドウロロジーは泌尿器科を代表する手術であり,手術を安全に確実に完遂できることが,泌尿器科医を泌尿器科医たらしめているといっても過言ではない。本書では泌尿器科の日常診療で最も遭遇する尿路結石,前立腺肥大症の手術から,腎盂尿管癌に対する経尿道手術,腎癌に対する経皮的局所療法など,悪性腫瘍に対する最新のエンドウロロジー技術までをエキスパートが解説。
泌尿器科医にとって欠かせないエンドウロロジーの手技習得のために必携の書である。

■シリーズ編集委員
荒井陽一/髙橋 悟/山本新吾/土谷順彦


序文

「Urologic Surgery Next」シリーズ
刊行にあたって

 近年の泌尿器科手術の進化はめざましい。既に普及しているエンドウロロジー,腹腔鏡手術は,機器の進歩と相まってさらに洗練されてきた。近年,手術支援ロボットの導入により泌尿器科手術はさらに大きく変貌した。前立腺全摘術の多くがロボット支援下に行われ,腎部分切除術や膀胱全摘術にも適応が拡大されてきている。このような背景を踏まえて,現在の泌尿器科手術の実際をまとめた新たな手術シリーズとして「Urologic SurgeryNext」シリーズを刊行することとなった。
 本シリーズでは,これまで「Urologic Surgery」シリーズ全12巻(2000〜2002年),「新Urologic Surgery」シリーズ全8巻(2009〜2011年)が刊行され,いずれも好評を得てきた。最初のシリーズの刊行は泌尿器腹腔鏡手術の多くが保険収載されていなかった時期であり,第1巻としてエンドウロロジー,第2 巻として泌尿器腹腔鏡手術が上梓されている。次の新シリーズは臓器別・疾患別の構成となり,低侵襲手術の普及を反映して,各巻にエンドウロロジー,腹腔鏡手術,開放手術が併記して解説されている。
 前シリーズ刊行後の2012年は,ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術が保険収載され,文字通り本邦におけるロボット手術元年となった。その後のロボット手術の普及は急速であり,標準手術の一つとして定着している。腹腔鏡手術においては,泌尿器腹腔鏡技術認定制度の発足後10年以上が経過し,より洗練された標準術式として進化してきた。細径尿管鏡の開発などによりエンドウロロジーもさらに進化を遂げている。今後,手術開発と教育は新たな局面を迎えていると言えよう。
 今回,シリーズ3作目として発刊される「Urologic Surgery Next」シリーズでは,最近の手術の進歩を踏まえ,以下の編集方針にて企画された。
1 . Urologic Surgeryシリーズの中でも進化した術式を重点的に解説する。
2 . 主にアプローチ別に構成し,必要な解剖,基本手技,トラブルシューティングなどを充実させる。
3 . 主要な術式では,テーマ・ポイントを絞った手術手技の解説を設ける。
4 . オープンサージャリーを一つの巻にまとめ,到達法,代表的な術式,血管処理,などを詳述する。
5 . これまでのシリーズと同様に,イラストを駆使して視覚的にわかりやすい記述とする。
 執筆は第一線で活躍されておられる若手の術者にお願いした。本シリーズが多くの泌尿器外科医の日々の研鑽に役立てられることを願っている。

2018年3月
編集委員 荒井陽一
     髙橋 悟
     山本新吾
     土谷順彦

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序 文

 エンドウロロジーは泌尿器科を代表する手術であり,開腹手術よりも,腹腔鏡手術よりも,泌尿器科医が泌尿器科医たる所以でもあると言っても過言ではない。そしてロボット手術や腹腔鏡手術と同様に,エンドウロロジーはこの10年間でさまざまなハイテクノロジーを取り込みながら目覚ましい進歩を遂げ続けている。
ハイテクノロジーのひとつはホルミウムレーザーを代表とするレーザー技術であり,ループ電極で一片一片切除していたTURPまたはTURBTは,それぞれ前立腺核出術(HoLEP)または膀胱腫瘍一塊切除術(TURBO)へと一変した。また高出力KTPレーザーが開発されPVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)もハイリスク症例における低侵襲手術 として広く普及している。
ホルミウムヤグレーザーは尿路結石治療にも欠かせないアイテムであるが,広可動域の腎盂尿管軟性鏡の導入によりf-TULが一般的治療となり,経皮的にのみアプローチ可能であった腎結石が経尿道的アプローチによって砕石される時代となった。さらには,サンゴ状結石もTUL/PNL一期的手術(ECRIS)の開発により短期間での治療が可能となり,tubeless PNLやmini PNLなどの細径トラクトでの経皮的砕石も試みられている。さらに,本書では,膀胱癌における光力学診断(PDD),腎盂尿管癌に対する経尿道的手術,腎癌に対する経皮的局所療法など,悪性腫瘍に対する最新のエンドウロロジー技術も各分野のエキスパートにより解説いただいている。
 これらの科学技術の進歩と革新の根底にあるキーワードは「より安全で低侵襲な技術」である。本書により,エンドウロロジーエキスパートの最先端の熟練した技術が,より広く普及することを願ってやまない。

2018年8月
山本新吾
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目次

I エンドウロロジーにおける手術機器の基本操作:Do and Do Not  木村友和,西山博之

II エンドウロロジーにおけるトラブルシューティング  布川朋也 ,金山博臣

III 結石の手術
 TUL  多武保光宏,鮫島未央,奴田原紀久雄
 PNL  山田 仁
 修正Valdivia 体位によるPNL + TUL の一期的手術   松崎純一
 経尿道的膀胱砕石術  井口孝司,柑本康夫,原 勲

IV 上部尿路の手術
 経皮的腎瘻造設術  井上貴博
 上部尿路腫瘍に対する経尿道的手術  麦谷荘一
 腎癌に対するFocal Therapy  髙木治行,山門亨一郎,山本新吾

V 下部尿路の手術
 膀胱瘻造設術  木村 隆
 膀胱癌の手術
  確実なstaging と再発を減らすTURBT の基本手技  三宅牧人,藤本清秀
  経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術(TURBO)  太田純一
  蛍光膀胱鏡によるTURBT   福原秀雄,井上啓史
 膀胱憩室の手術  伊藤直樹
 膀胱水圧拡張術   上田朋宏
 前立腺肥大症の手術
  TURP  稲元輝生
  HoLEP  設楽敏也
  TUEB  中川 健
  PVP  奥野 博
 前立腺癌の手術:HIFU  小路 直
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