Integrated Cardiac Imaging

画像で病態に迫る,治療効果を判定する

Integrated Cardiac Imaging

■監修 吉川 純一

■編集主幹 伊藤 浩

■編集 大門 雅夫
田中 篤
渡辺 弘之

定価 8,250円(税込) (本体7,500円+税)
  • B5判  246ページ  オールカラー,写真380点
  • 2016年9月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-1433-6

画像診断モダリティーを診断,治療,評価に活かす

循環器疾患診療において画像診断は必要不可欠のモダリティーである。使われる画像診断のモダリティーは多彩で,疾患に応じて,そして目的に応じて駆使されている。一方で,これら画像診断モダリティーを活かしきれていないのが現状である。
そこで本書では,循環器疾患において画像診断モダリティーをどのように活用して行けば良いのか,実臨床に即してわかりやすく解説。まずは心エコー図検査を柱としてそこから何を目的として,どの画像診断モダリティーを使い,その結果をどう解釈して,どう治療効果を判定するか,各分野のエキスパートならではの主張を交え,実臨床で即実践できる内容となっている。


序文

 循環器疾患診療において画像診断は必要不可欠のモダリティーです。病気の診断から,病態評価・リスク層別化・治療適応や方針の決定,術中モニター,そして治療効果の判定まで様々な状況で活躍しています。そこで使われる画像診断のモダリティーも多彩です。Gate keeperとして活躍する心エコー図検査に始まり,MDCT,SPECT,MRI,PETそして浸襲的ではあるが血管内視鏡,血管内超音波,光干渉断層法など疾患に応じて,そして治療目的に応じて適用されています。臨床の現場で,これらの画像診断モダリティーを活かしきれていると言える人は果たしてどれだけいるでしょうか?検査は行うけれども,所見しか読まない,あるいは,自分の興味ある画像だけしか見ないという人も少なくないと思います。それでは宝の持ち腐れです。
 画像診断を使いこなし,その意味するところを理解することで病気の診断やその機序に関する有益な情報が得られます。違うモダリティーの画像診断を組み合わせることによって,疾患の本質に迫ることも可能になっています。その情報は,個々の患者のリスク層別化や個別化した最適治療戦略の確立にとってとても大きな意味をもっています。ところが,各々の画像モダリティーに関する専門書はありますが,疾患ごとにどのようにそれらをどう組み合わせてどう解釈したら良いのかに関する適切な指南書がないのが現状です。
 本書は循環器疾患において画像診断モダリティーをどのように活用して行けば良いのか,実臨床に即して分かり易く解説してもらうことを目的として企画しました。まずは心エコー図検査を柱としてそこから何を目的として,どの画像診断モダリティーを使い,その結果をどう解釈して,どう治療効果を判定するか,各分野のエキスパートの主張を交え,図表もふんだんに使って記述しています。本書を明日からの臨床に役立てていただくことができれば,執筆者一同の大きな喜びです。

伊藤 浩
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目次

I 心臓弁膜症に迫る
 1 大動脈弁狭窄症
   コラム:TAVIのresidual ARはなぜ悪い?
 2 大動脈弁閉鎖不全
   コラム:ARの術中エコーで必要な情報
 3 primary MR
   トピックス:僧帽弁修復術up to date
 4 二次性僧帽弁逆流(secondary MR)
   トピックス:MRのカテーテル治療(MitraClip)
   コントラバーシ:Functional MRの外科治療は予後を改善させるか?

II 心筋症に迫る
 1 肥大型心筋症
 2 拡張型心筋症
   コントラバーシ:両室ペーシングの判定における心エコー図法の意義
 3 サルコイドーシス
 4 二次性心筋症:心アミロイドーシス,Fabry病の画像診断

III 冠動脈疾患に迫る
 1 リスク層別化をする
 2 不安定プラークに迫る
 3 血行再建の適応を決定する
   コラム:PCIのストラテジーを決める心臓CT
 4 心筋viabilityを評価する 

Ⅳ 成人先天性心疾患に迫る
 1 Fontan術後 
 2 Fallot四徴症術後:multimodality画像による評価
 3 成人の心房中隔欠損症
   トピックス:卵円孔開存と片頭痛 
 4 成人になった川崎病  
 5 肺動静脈瘻  

Ⅴ 心筋炎に迫る
 1 急性心筋炎 
 2 慢性心筋炎 

Ⅵ 不整脈に迫る
 1 心房細動  
 2 心室頻拍のアブレーション治療に画像診断をどう使う 

Ⅶ 肺高血圧症に迫る
 1 肺動脈性肺高血圧症
 2 急性肺血栓塞栓症 
 3 慢性血栓閉塞性肺高血圧症

Ⅷ 末梢動脈硬化症に迫る
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