整形外科 術後理学療法プログラム

改訂第2版

整形外科 術後理学療法プログラム

■編集 島田 洋一
高橋 仁美

定価 6,050円(税込) (本体5,500円+税)
  • B5判  272ページ  オールカラー,イラスト190点,写真205点
  • 2013年12月24日刊行
  • ISBN978-4-7583-1477-0

整形外科分野に携わるリハスタッフのために「手術の知識」と「術後理学療法プログラム」をまとめて解説! 臨床で即役立つ実用書,オールカラー改訂版!

代表的な整形外科疾患の「手術・解剖・疾患の知識」と「術後理学療法の進め方」「理学療法プログラム(リハ進行一覧表)」を1つにまとめた実用書,オールカラー改訂版。
本書は,整形外科疾患のなかでもリハスタッフが臨床現場で接する頻度の高い疾患を中心に,術後理学療法に必要な「手術・解剖・疾患の知識」と,「術後理学療法の進め方」をプログラム(リハ進行一覧表)とともにポイントを押さえて解説した書籍である。今回の改訂では,各身体部位ごとの章立てに変更し,新たな術式である『創外固定』の解説を盛りこんだ。オールカラー化に伴い,解剖図や臨床写真も見やすくなり,各理学療法プログラムについては「開始」「継続」「終了」を色分けし,よりわかりやすくなった。整形外科疾患の術後理学療法に携わるリハスタッフが,いつも手元に置いて活用できる書籍である。


序文

 『整形外科術後理学療法プログラム』は,2009年8月,初版を発行後,多くの医師,理学療法士,作業療法士,看護師,学生の方々に読まれ,この度第2版を発行することができた。この場を借りて感謝申し上げる。
 初版では,現場のリハビリテーション臨床に携わるスタッフにとって,便利ですぐに使えるよう,整形外科手術に対する要点を押さえた説明,リハビリテーションプログラムを同時掲載し,迅速に対象疾患に対処できるよう工夫した。つまり,「理学療法に必要な解剖,疾患の知識」で基礎知識を十分理解し,次いで「手術の知識」で手術法を,さらに「理学療法の進め方」でより明確なリハビリテーションプログラムが学べる系列とした。このような構成は,初心者からベテランまで,あらゆるスタッフに同一の概念をもっていただくことにきわめて有用であった。改訂版では,この長所を継続し,写真,術後プログラムなどをカラー化して,いっそう読みやすくした。特に術後プログラムでは,カラー化によってポイントを拾いやすくなったので,現場において迅速に必要知識を引き出すことができる。写真もカラー化により見やすくなり,手術所見も現実感が増している。これらの質向上を実感していただければ幸いである。
 今や,わが国における高齢者人口は3,000万人を超え,大きな社会問題となっている。しかし,栄養の向上,予防医学の導入により現代の高齢者は肉体的に若く,活動的であり,昔と比べて約10歳若いと感じる。そのため,変形性関節症,変形性脊椎症などの変性疾患に留まらず,高い活動性からスポーツ愛好者も多く,特徴的な疾患も増えている。これら高齢者の手術件数は年々増加傾向にあり,手術法も多様化している.それに伴い,整形外科手術は初版が発行されたころと比べて一層進歩している。改訂版では,それらに対応するため,見直しを積極的に行い,最新の手術法について知識が得られるように,執筆者の方々には特に注意を払っていただいた。また,外傷,変形矯正に革命的な発展をもたらしたイリザロフ法に代表される創外固定術などの新項目を追加した。これらは,従来のリハビリテーションの概念を一新するものであり,是非参照願いたい。
 本書は,主要な整形外科手術と術後リハビリテーションを網羅し,日常診療において十分に活用できるものと自負している.運動器に携わるすべてのスタッフ,学生が最新の整形外科術後理学療法プログラムを理解するのに役立ち,さらなる発展に寄与することを祈念している。なお,本書の改訂出版にあたっては,メジカルビュー社の間宮卓治氏,渡邊未央氏の多大なご尽力をいただき,深甚なる謝意を表する。

2013年12月
島田洋一,高橋仁美
全文表示する

目次

総論
1章 脊椎
 1 頸部脊柱管拡大術
  頸部脊柱管拡大術 術後プログラム
 2 頸椎前方固定術
  頸椎前方固定術 術後プログラム
 3 腰椎椎間板ヘルニア摘出術
  腰椎椎間板ヘルニア摘出術(LOVE変法) 術後プログラム
  腰椎椎間板ヘルニア摘出術(MED) 術後プログラム
 4 腰椎開窓術
  腰椎開窓術 術後プログラム
 5 インストルメント併用腰仙椎部固定術
  後方進入椎体間固定術(PLIF),椎間孔進入椎体間固定術(TLIF),後側方固定術(PLF) 術後プログラム
  前方椎体間固定術(ALIF) 術後プログラム
 6 脊柱側彎症矯正固定術
  脊柱側彎症矯正固定術 術後プログラム
 
2章 肩関節およびその周囲
 1 肩関節前方不安定症(反復性肩関節脱臼)に対する手術
  Bankart修復術 術後プログラム
 2 肩関節拘縮に対する授動術
  拘縮に対する鏡視下関節包全切離術 術後プログラム
 3 肩峰下除圧術
  鏡視下肩峰下除圧術 術後プログラム
 4 腱板修復術
  腱板修復術 術後プログラム
 5 人工骨頭,人工関節置換術
  人工骨頭,人工関節置換術 術後プログラム
 6 鏡視下SLAP修復術
  鏡視下SLAP修復術 術後プログラム
 
3章 肘関節およびその周囲
 1 肘関節周囲骨折骨接合術
  肘関節周囲骨折骨接合術 術後プログラム
 2 肘関節靱帯損傷,不安定性に対する手術
  肘関節靱帯損傷縫合術 術後プログラム
 3 肘関節授動術
  肘関節授動術 術後プログラム
 4 肘部管症候群に対する手術(King変法,尺骨神経前方移動術)
  肘部管症候群に対する手術 術後プログラム
 
4章 手関節と手指,前腕
 1 橈骨遠位端骨折に対する手術
  橈骨遠位端骨折骨接合術 術後プログラム
 2 舟状骨骨接合術
  舟状骨骨接合術 術後プログラム
 3 屈筋腱縫合術
  屈筋腱縫合術 術後プログラム
 4 腱移行術
  腱移行術 術後プログラム
 5 デュピュイトラン拘縮に対する手術
  デュピュイトラン拘縮に対する手術 術後プログラム
 6 手根管開放術
  手根管開放術 術後プログラム
 
5章 股関節および大腿
 1 大腿骨頸部骨折骨接合術
  大腿骨頸部骨折骨接合術 術後プログラム
 2 大腿骨転子部骨折骨接合術
  大腿骨転子部骨折骨接合術 術後プログラム
 3 人工骨頭置換術
  人工骨頭置換術 術後プログラム
 4 人工股関節全置換術
  人工股関節全置換術 術後プログラム
 5 骨盤骨切り術
  骨盤骨切り術(骨移植を行わない場合) 術後プログラム
 6 大腿骨転子部骨切り術(内反骨切り術,外反骨切り術)
  大腿骨転子部骨切り術(プレート固定) 術後プログラム
 7 大腿骨頭回転骨切り術
  大腿骨頭回転骨切り術 術後プログラム
 
6章 膝関節および下腿
 1 膝関節半月板切除術
  膝関節半月板切除術 術後プログラム
 2 膝関節半月板縫合術
  膝関節半月板縫合術 術後プログラム
 3 膝関節前十字靱帯再建術
  膝関節前十字靱帯再建術 術後プログラム
 4 膝蓋骨骨折骨接合術
  膝蓋骨骨折骨接合術(tension band wiring法) 術後プログラム
 5 脛骨高原骨折骨接合術
  脛骨高原骨折骨接合術 術後プログラム
 6 人工膝単顆置換術
  人工膝単顆置換術 術後プログラム
 7 人工膝関節全置換術
  人工膝関節全置換術 術後プログラム
 
7章 足関節および足部
 1 アキレス腱断裂縫縮術
  アキレス腱受傷(保存療法) リハビリプログラム
  アキレス腱断裂(縫縮術後) リハビリプログラム
 2 踵骨骨折骨接合術
  踵骨骨折骨接合術 術後プログラム
 3 足関節果部骨折骨接合術
  足関節果部骨折骨接合術 術後プログラム
 4 足関節固定術
  足関節固定術 術後プログラム
 5 外反母趾手術
  外反母趾手術(Mann変法,倉式,DLMO法) 術後プログラム
 
8章 創外固定術
 1 創外固定術
  創外固定術 術後プログラム
全文表示する

関連する
お勧め書籍