術中写真で見る

胆・膵の外科手術

胆・膵の外科手術

■編集 望月 泉

定価 9,900円(税込) (本体9,000円+税)
  • A4判  200ページ  オールカラー,イラスト40点,写真220点
  • 2013年3月19日刊行
  • ISBN978-4-7583-1503-6

鮮明な術中写真で胆・膵の外科手術を解説!

胆・膵の領域において,胆道癌・膵臓癌の唯一の根治治療は手術であるが,膵疾患に対する手術は難しく,術後合併症を引き起こす可能性が非常に高い。そこで,消化器外科医をターゲットに,胆・膵の開腹手術を安全に行えるよう,鮮明な手技の写真とイラストを中心に,手術の重要ポイントを記述し,目で見て理解できる紙面構成で解説した。
本書の大きな特徴は,鮮明な迫力のある術中写真である。この鮮明な術中写真をオールカラーで200点以上掲載し,本文では手術手技の基本的な流れのほか,「エキスパートの眼」や「テクニック」「ポイント」「Don’t」「トラブルシューティング」などを随所で解説し,懇切丁寧な手術書としてまとめた。


序文

 消化器外科専門医を目指す,あるいはさらに肝胆膵領域の高度技能専門医を目指す若手外科医にとって,手術を学ぶに際して常にそばにおいて目を通しておきたい手術書とはどんな形式だろうという観点から,本書の企画,編集を行った。胆・膵領域では,胆道癌・膵臓癌ともに難治性で,長期生存が期待できる唯一の根治治療は手術であるが,上記疾患に対する手術手技は周辺の複雑な解剖と重要な血管の存在で高難度のものが多く,術後膵液瘻等合併症を引き起こす可能性が高い手術である。本領域における従来の手術書はイラストを中心にして手術手技を解説するものが多くみられ,実際に手術する手術野とは視覚的に異なり,今ひとつ臨場感がなく感じられる。視野の展開,糸の引っ張り・結び方,糸針のかけ方,ドレーンの留置方法まで実際には,成書に書かれていないさまざまな経験に基づいた治療手技が存在するわけであるが,これらを修得することはたやすいことではない。
 本書の特徴は,鮮明でクオリティの高い術中写真を豊富に掲載し,第一線で多くの手術を経験している各分担執筆者がメスをペンに持ち替え,実際の手術手技の流れに沿って執筆したことである。他では見ることのできない高品質な術中写真は,実際の手術をイメージすることができ,読者にとって胆膵領域の高難度手術までの習得にこの上なく役立つものと思う。さらに,すべての写真には,経験豊富なエキスパートの著者が写真から読み取っている重要な情報を箇条書きでまとめた「エキスパートの眼」を掲載した。また,「ここがポイント!」では,手技の中で最も重要となる場面や,写真では把握できない箇所について,イラストを用いて詳しく解説した。その他にも,「テクニック」や「Don’t」,「トラブルシューティング」で,著者が持つ秘伝のコツを紹介した。胆膵領域に関心のある多くの若手外科医が,本書から高い外科技術を習得し,手技を自分のものとし,合併症を減らし,多くの国民の治療成績向上に寄与していくことを祈念している。
 最後に鮮明でクオリティの高い術中写真からビジュアルに特化した手術書を具現化していただき,企画から発刊までサポートしていただいたメジカルビュー社の谷口陽一氏に深謝申し上げる。

平成25年3月
岩手県立中央病院 院長
望月 泉
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目次

第1章 胆の外科手術
 胆囊摘出術  臼田昌広
 胆道再建術(胆管消化管吻合術)  力山敏樹
 先天性胆道拡張症手術(総肝管空腸吻合術)  安藤久實
 肝門部胆管癌(右葉系切除術)  遠藤 格
 肝門部胆管癌(左葉系切除術,左3区域切除術)  上坂克彦
 胆囊癌(S4a・S5切除術)  大塚将之ほか
 
第2章 膵の外科手術
・膵頭十二指腸切除術
 門脈系血管合併切除を伴う膵頭十二指腸切除術  豊木嘉一ほか
 上腸間膜動脈先行郭清による膵頭十二指腸切除術  黒崎 功
 SMA合併切除を伴う膵頭一括切除術  北川裕久ほか
 IPDA先行処理による膵頭十二指腸切除術  堀口明彦
・膵消化管吻合術
 膵切離・膵断端処理  望月 泉
 膵胃吻合術(膵貫通密着吻合法)  新地洋之ほか
 完全外瘻術  望月 泉
 膵管空腸吻合術(nostent法)  里井壯平ほか
 膵空腸吻合術(陥入法)  安保義恭
 膵全摘術(膵癌)  元井冬彦ほか
 膵尾側切除術  岡田健一ほか
 急性膵炎手術  武田和憲
 慢性膵炎手術(Frey手術)  江川新一ほか
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