がん研スタイル 癌の標準手術

結腸癌・直腸癌

結腸癌・直腸癌

■編集 上野 雅資

定価 14,300円(税込) (本体13,000円+税)
  • A4判  172ページ  オールカラー・イラスト219点,写真84点
  • 2017年7月28日刊行
  • ISBN978-4-7583-1510-4

がん研有明病院で行われている結腸癌・直腸癌の標準手術(がん研スタイル)を豊富なイラストで解説

「がん研有明病院」で行われている結腸癌・直腸癌の標準手術(がん研スタイル)を,手術手順に沿って,各場面でのポイントをイラストで示しながら手技上の注意点・コツをわかりやすく解説。癌の基本的な手技を学ぼうとする若手外科医にとっては,どこにいても現在トップレベルの癌専門施設での手技が学べる書籍である。

■シリーズ監修
山口俊晴


序文

 このたび,「がん研スタイル 癌の標準手術 結腸癌・直腸癌」の刊行に到りました。当院の大腸癌手術の歴史は,創始者である梶谷 鐶先生により,剥離面を重視した根治切除(現在では,欧米から逆輸入されてtotal mesorectal excisin やcomplete mesocolicexcisionと呼称されている)を確立し,他臓器合併切除や拡大リンパ節郭清まで,現在の術式のすべてが試みられたことに始まります。2000年以降,武藤徹一郎名誉院長の指導のもと,大矢雅敏先生(獨協医科大学教授)により,直腸癌の術前治療などの世界基準に準拠したうえでの,治療成績の向上をめざしました。そのなかで,2005年から,黒柳洋弥先生(虎の門病院消化器外科部長)による「腹腔鏡による大腸癌根治手術」を導入し,日々改良しつつ現在に至っています。また,同時期より,化学療法の進歩にともない,拡大手術の適応となる症例が増加しました。その領域でも腹腔鏡手術の利点を生かすなどの工夫をしています。これらの背景のため,本書では,腹腔鏡による定型手術に加えて,肝胆膵外科の齋浦明夫部長および,泌尿器科の米瀬淳二部長・増田均副部長に協力していただき,他臓器合併切除の章を設けました。腹腔鏡下骨盤内臓全摘術や局所再発切除などの項とともに,拡大手術が必要な時の参考にしていただければ幸いです。最後に,本書を監修いただいた山口俊晴院長に感謝いたします。また,これまで大腸外科の実績をつくられたOBの先生方や,執筆者の先生に感謝いたします。

2017年7月
上野雅資
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目次

Ⅰ. 総論
 1. 大腸癌に対する腹腔鏡手術の治療成績  長㟢寿矢,秋吉高志
 2. 大腸癌の術前治療戦略  小倉淳司,秋吉高志

Ⅱ.結腸癌の手術
 1. 回盲部切除(後腹膜剥離先行アプローチ法)  濵﨑俊輔,藤本佳也
 2. 右半結腸切除(内側アプローチ先行)  三城弥範,福長洋介
 3. 横行結腸癌に対する内側アプローチによる腹腔鏡下横行結腸切除  永田 淳,長山 聡
 4. 左半結腸切除  高津有紀子,福岡宏倫,秋吉高志
 5. S状結腸切除  福田雄三,福岡宏倫,上野雅資

Ⅲ.直腸癌の手術
 1. 低位前方切除  小西 毅
 2. 括約筋間直腸切除術  藤本佳也,武田泰裕
 3. Diverting ileostomyの造設・閉鎖  武田泰裕,藤本佳也
 4. 腹会陰式直腸切断術  三城弥範,長山 聡
 5. 側方リンパ節郭清  福岡宏倫,秋吉高志
 6. 腹腔鏡下骨盤内臓全摘  小倉淳司,秋吉高志

Ⅳ.他臓器合併切除,再建
 1. 膵頭十二指腸切除  齋浦明夫
 2. 大腸癌・直腸癌における尿管膀胱合併切除  増田 均,米瀬淳二

Ⅴ.その他の手術
 1. 大腸癌局所再発に対する腹腔鏡手術成績  長㟢寿矢,秋吉高志
 2. 大腸腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS-CR;laparoscopy endoscopy cooperative surgery)  福長洋介

直腸癌手術に情熱を注いだ偉大な先人たち   長山 聡
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