新NS NOW 9

デバイスとITを使いこなす脳神経外科手術

器具・機器を知ってテクニックに生かす

デバイスとITを使いこなす脳神経外科手術

■担当編集委員 伊達 勲

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • A4判  156ページ  オールカラー,イラスト100点,写真120点
  • 2017年3月3日刊行
  • ISBN978-4-7583-1569-2

知って,生かして,使いこなせ

No.9では「デバイスとIT」をテーマに取り上げている。鋏やクリップといったまさに基礎の基礎といった器具から,シャントチューブ,コイル,血栓回収デバイスなどまで脳神経外科の手術には多種多様な器具・機器が登場する。これらを適切に使いこなせればよりよい手術に寄与すると思われる。
さらには進歩目覚ましいIT(情報技術)により手術を取り巻く環境そのものも変化しており,正確で安全な手術のためにITを駆使した工夫を取り入れた施設を紹介している。
デバイスに興味とこだわりを持ち,それを生かし,使いこなすための助けとなる1冊である。

■シリーズ編集委員
森田明夫/伊達 勲/菊田健一郎


序文

 『新NS NOW』シリーズの第9弾として,「デバイスとITを使いこなす脳神経外科手術」を取り上げました。副題を,「器具・機器を知ってテクニックに生かす」としています。「知る」からはじまり,「生かす」,そして「使いこなす」,そのようなプロセスを期待してのタイトルです。
 脳神経外科手術の進歩には新しいデバイスの開発が欠かせません。そして開発されたデバイスをどのように使いこなすかが手術成功の鍵となります。また,どのようなデバイスが存在し,どのような開発の歴史があったかを知ることも,新しいデバイスに関するアイデアを出していくのに重要なステップです。これは脳神経外科のすべてのサブスペシャリティーに当てはまることであり,本シリーズでは種々のデバイスを知り,使うことを目的としてオムニバス的にテーマを組んでみました。また,IT(information technology;情報技術)を駆使した術前のシミュレーションや情報統合システムが一般的となり,手術室やその記録においてITの重要性はますます高まっています。ITを使いこなすことは,正確で安全な手術のために必要不可欠になりつつあります。
 サブスペシャリティーごとに取り上げたデバイスについては,これまでの変遷,現在最もよく用いられているものとその使いかた,そしてさらに改良していくためのポイントなどについて,わかりやすく図・写真を使って示していただいています。また,ITについては,それぞれの施設の最新の状況を,図や写真を使って解説し,読者の施設で今後導入するための情報で役立つものがあれば,紹介いただくようにしました。加えて,ITを使ったことで教育面でも効果が上がっていることが述べられています。
 手術がうまい,といわれる多くの脳神経外科医は,皆,デバイスに興味があり,こだわりがあります。また,各種の医療機器についても知識が豊富で,メーカーの異なる機器をいろいろ試用したうえで,その施設に備え,そして使いこなしています。ITについても情報のアンテナを常に張っていて,手術自体に,あるいは教育に生かしています。多くの脳神経外科医の皆様が本書を読んで,デバイスやITに興味をもち,手術や日常の診療に生かしてくださいますことを祈念しています。

2017年1月
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経外科学教授
伊達 勲
全文表示する

目次

シャントシステムと水頭症手術  赤井卓也
クリップの種類に注目した脳動脈瘤クリッピング  堀内哲吉
マイクロ鋏の使いかた  石川達哉
顕微鏡の特性とそれをどう活かすか  岩間 亨
内視鏡下鍵穴手術のセットアップと実際  小松文成
コイルの種類と脳動脈瘤塞栓術  反町隆俊
急性期脳梗塞の治療に役立つ血栓回収デバイスの知識  西 秀久,ほか
脊椎手術インストゥルメンテーション 安全な椎弓根スクリュー刺入のために  安原隆雄,ほか
定位脳手術のデバイスと手術手技  梅村 淳,ほか
ITを駆使した術前シミュレーション  福多真史,ほか
秋葉原,通販,100円ショップで購入し構築できる手術情報統合装置と臨床応用  山口文雄
脳神経外科を学びやすい手術室  市川智継,ほか
ITを駆使した手術記録  吉金 努

●シリーズ わたしの手術記載
①動脈瘤クリッピング術  伊達 勲
②脳血管障害  野田公寿茂
全文表示する

関連する
オススメ書籍