100のQuestion&Answerでみるみるわかる! エコーが読める!

動画でチェック! 乳腺エコー

動画でチェック! 乳腺エコー

■監修 佐野 幹夫

■著者 桒山 真紀
前田 佳彦

定価 4,400円(税込) (本体4,000円+税)

100のQ&Aでエコーの読み取り方,鑑別方法がみるみるわかる! コツがつかめる! 100症例の動画を用いたQ&AのWeb版症例問題集アクセス権付

エコー検査は,無侵襲検査であることやMRIと同等以上の高い分解能を有することから臨床に広く普及しており,多くの医師,臨床検査技師,診療放射線技師が日々,検査を行っている。しかし,正確な画像を描出するためには,実臨床での経験はもちろんのこと,エコー画像の撮り方や読み取り方のコツやテクニックを習得する必要がある。
一方,昨今の若い医師,技師は日々の多忙な実務のため,手取り足取り先輩方に教えてもらう機会も少なく,何が撮像されているのか,鑑別のポイントはどこなのか等がわからない場合も多い。
そこで本書では,エコーの最大の特徴であるリアルタイム性(時間分解能)に主眼を置き,動画を用いてQ&A形式で各画像に対して,見るべきポイントはどこか,エコーの分類や鑑別のポイントを端的に解説。
Web版症例問題集は質問に答えながら読み進めるQ&A形式とし,クイズに答えているうちに,エコーの読み取り方のコツがつかめる構成となっている。小規模施設で多くの疾患に触れる機会のない医師,技師の必読本であり,質問に答えながら鑑別方法を予測し,多くの症例を見る目,考える頭を養うことができる。

  • i_mcheck.jpg
  • A5判  114ページ  2色,写真100点,Web版症例問題集アクセス権付き,付録:チェックシート52頁
  • 2016年6月3日刊行
  • ISBN978-4-7583-1590-6
  • Web版 症例問題集 サンプル1問

序文

 わが国における乳がん患者数は増加傾向であり,年間6万人以上が罹患するようになり,乳がん検診による乳がんの早期発見が不可欠です。わが国の乳がん罹患の特徴として比較的若年層の40歳代の発症で,有効性が示されているマンモグラフィでは感度が低下する現実があります。40歳代のいわゆるdense breastの乳がん発見を補完する診断法として乳房超音波検査があり,「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験(J-START)」でその有効性が示されました。
 私が乳房超音波検査を始めた頃は,白い乳腺組織から黒い病変の存在診断と良悪性診断と非常に単純な検査でありました。比べて現在の超音波装置は画質が飛躍的に向上し,血流イメージや組織弾性イメージなどの付加情報を共に病理学的な組織像まで表現できるようになり,乳腺密度に依存しない超音波検査が乳がん検診から精密診断領域と広範囲に使用され,ますます需要は高まってきています。
 今後は,「超音波による乳がん検診」が標準化され情報が共有されることが必要となってきています。超音波検査の最大の短所である術者依存性を解消するためには,実技トレーニングが必要であり,その役割をNPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構が担っており,超音波講習会が各地で開催されています。講習会の最大の特徴は実践な内容で,乳房内の病変の周囲組織との関係や病変の範囲を的確に判断する動態視力向上のトレーニングの必要性を認識することができます。
 本書は机上の知識習得はほかの聖書に任せ,動画での病変検出・判定に着目しています。動画では病変検出からカテゴリー判定,推定組織型を正しく理解できる実践的なコンセプトとなっており,動態視力向上のトレーニングならびに静止画では乳房超音波診断ガイドライン改訂第3版の所見用語での表記がされているためレポート作成への一助となると思っております。乳房超音波検査を始めた初学者の方がこの書籍を活用し,乳房検査・診断の基礎作りのツールとなることを期待しています。

平成28年4月
公益社団法人日本診療放射線技師会専門職
桒山真紀
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