画像診断の勘ドコロNEO

心臓・大血管
画像診断の勘ドコロNEO

心臓・大血管 画像診断の勘ドコロNEO

■編集 横山 健一

定価 6,820円(税込) (本体6,200円+税)
  • B5変型判  292ページ  2色(一部カラー),イラスト70点,写真630点
  • 2021年4月1日刊行
  • ISBN978-4-7583-1615-6

術前診断とレポートに自信がつく!治療を左右する循環器画像に最速アクセス

「勘ドコロNEO」シリーズ第5弾は,心臓・大血管の画像診断の要点をコンパクトにまとめた一冊。「どこから学び始めたら良いか,基本がわからない」「循環器疾患や末梢血管の診断レポートを知りたい」といった声に応える。エキスパートによるとっておきの画像をとともに,画像所見や鑑別点を端的に解説。目玉となる「ここが勘ドコロ」はもちろん,押さえておきたい文献やガイドラインを取り上げた「必読」,教科書にない経験知が凝縮された「ここだけの話」など欄外も充実。経験者にも役立つ入門書。


序文

編集の序

 画像診断の勘ドコロシリーズから,「心臓・大血管」が新たに刊行されることとなった。勘ドコロシリーズは2006年に初めて刊行されてから,多くの領域をカバーし,画像診断に携わる多くの読者にとってすでに座右の書としての地位を確立したものといえる。本書は,従来「胸部」に含まれていた心臓のCT・MRIを刷新するとともに,大幅に項目を加えて新たに構成した内容となっている。今回の刊行は,循環器疾患の画像診断を生業の1つとしてきた私自身にとって非常に感慨深いものがある。
 循環器疾患の画像診断は,従来は心臓カテーテル,核医学,超音波が担当する領域で,CT・MRIを武器としている一般の画像診断医にとっては,最も縁遠いものであった。しかし,近年のCT・MRI技術の飛躍的な進歩によって,動きの激しい臓器の形態と機能を非常に高い分解能で描出することが可能となり,この領域の画像診断に大きな変革をもたらしている。これに伴い,循環器を専門としない多くの画像診断医や診療放射線技師にとっても,循環器疾患は非常に身近になってきていると同時に,その疾患についての概要や基本的な知識,そしてときには治療法を含めた最新の情報について理解することが求められるようになっている。
 この「勘ドコロ」シリーズは,先輩医師が後輩医師に読影室でこっそり伝授する,簡潔で,わかりやすく,ポイントをしっかり押さえた画像診断の書として知られているが,もちろん本書においてもそのコンセプトは踏襲されている。項目については日常臨床で遭遇する頻度の高い疾患に絞り込み,文章は箇条書きとし,図やイラストを多用するなどの工夫がなされている。そして,循環器疾患を専門としない画像診断医,これから専門医を目指す画像診断医,初期臨床研修医,そして画像に興味を持ちながら診療に携わる循環器科医師にとって,知識を整理する入門書としての役割を意識して編集を行った。さらに,本書は診療放射線技師もターゲットとしており,技術的な側面での解説を加え,深みが増した構成となっている。
 折しもコロナ禍のなか,さまざまな面で多大なご苦労や制約があったであろう状況にもかかわらず,本書の趣旨や企画にご理解いただき,労を惜しまず素晴らしい原稿をお寄せいただいた各著者の先生がたにこの場をお借りし深謝する次第である。また,編集作業においても同様で,従来とは異なる環境下での対応を余儀なくされたはずであるが,終始細やかにサポートいただいた井上紘一郎氏をはじめ,メジカルビュー社編集部の方々に厚く御礼の意を表したい。
 本書を他領域の「勘ドコロ」と同様に日常診療の手引書としてご活用いただき,循環器の画像診断をより身近なものとして感じていただければ,編者としてこれほど嬉しいことはない。

2021年2月
横山健一
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目次

第1章 基礎編
Ⅰ 心臓CTのminimum requirements
 01.心臓CTの最新技術学  牛尾哲敏
  撮影技術のポイント
  画像再構成法のポイント
  よい心臓CT検査のテクニック
 02.心臓CTに親しむ  岡田宗正,中島好晃
  心臓解剖の知識
  心臓CTの最適心位相
  心臓CT読影のための表示法
  心臓CTでの冠動脈評価
  実際の読影レポートの記載法
  心臓CTの問題点

Ⅱ 心臓MRIのminimum requirements
 01.心臓MRIの最新撮像法  髙瀬伸一
  心臓MRI撮像
  圧縮センシング技術
  シネMRIと心筋ストレイン
  薬物負荷心筋パーフュージョンMRI
  black blood(BB)T2強調像とT2マッピング
  遅延造影MRIとT1マッピング
  冠動脈MRA
 02.心臓MRIに親しむ  北川覚也
  撮像法別読影ポイント

Ⅲ 心臓核医学のminimum requirements
 01.心臓核医学の最新撮像法  山本篤志,福島賢慈
  シンチレーションからSPECT再構成技術
  従来型SPECT→最新SPECT技術
 02.心臓核医学に親しむ  須山淳平
  虚血性心疾患と心筋シンチグラフィ

第2章 疾患編
Ⅰ 虚血性心疾患
 01.心筋虚血  北川覚也
 02.心筋梗塞  市川泰崇

Ⅱ そのほかの冠動脈疾患
 01.冠動脈奇形  天沼 誠
 02.冠動脈瘤  天沼 誠
 03.心筋ブリッジ  天沼 誠

Ⅲ 心筋症
 01.肥大型心筋症Ⅰ(HCM)  天野康雄,大森裕子,柳澤芙美
 02.肥大型心筋症Ⅱ(HOCM,心尖部肥大型心筋症,心中部肥大型心筋症)  天野康雄,大森裕子,柳澤芙美
 03.拡張型心筋症(DCM)  大森裕子,天野康雄
 04.左室緻密化障害(LVNC)  奥田茂男
 05.不整脈原性右室心筋症(ARVC)  奥田茂男
 06.心サルコイドーシス  真鍋徳子,真鍋 治
 07.ヘモクロマトーシス,ヘモジデローシス  真鍋徳子,常田慧徳
 08.心アミロイドーシス  尾田済太郎
 09.心ファブリー病  小徳暁生
 10.膠原病関連の心病変  小徳暁生
 11.たこつぼ心筋症  中村壮志,城戸倫之
 12.高血圧性心筋症  中村壮志,城戸倫之

Ⅳ 炎症性疾患
 01.急性心筋炎  石田正樹
 02.好酸球性心筋炎  藤井真也,中島崇智
 03.感染性心内膜炎(IE)  藤井真也,中島崇智
 04.収縮性心膜炎  渡邉正中,町田治彦,横山健一

Ⅴ 腫瘍・腫瘤性病変
 01.粘液腫  立神史稔
 02.乳頭状弾性線維腫  尾田済太郎
 03.脂肪腫  町田治彦,横山健一
 04.線維腫,横紋筋腫  前田恵理子
 05.血管腫  髙田香織
 06.心腔内血栓  富澤信夫
 07.血管肉腫  渡邉絵里
 08.悪性リンパ腫  渡邉絵里
 09.転移性心臓腫瘍  立神史稔
 10.心膜囊胞,心膜憩室  奥田 俊,横山健一

Ⅵ 弁膜疾患
 01.大動脈弁狭窄症,大動脈二尖弁,TAVI/TAVR  山田祥岳,松井沙友里,陣崎雅弘
  大動脈弁狭窄症と大動脈二尖弁
  TAVI/TAVR
 02.大動脈弁閉鎖不全症(AR)  中村壮志,城戸輝仁
 03.僧帽弁閉鎖不全症(MR)  中村壮志,城戸輝仁

Ⅶ 先天性心疾患
 01.心房中隔欠損症  西井達矢
 02.卵円孔開存  西井達矢
 03.心室中隔欠損症  西井達矢
 04.Fallot四徴症  長尾充展
 05.Fontan循環  長尾充展
 06.三心房心(cor triatriatum sinistrum)  長尾充展
 07.分界稜(prominent crista terminalis)  町田治彦,横山健一
 08.調節帯(moderator band)  山崎誘三,鷺山幸二,神谷武志
  右室二腔症
  修正大血管転位

Ⅷ 大血管
 01.大動脈瘤  太田靖利
 02.バルサルバ洞動脈瘤(破裂)  宇都宮大輔
 03.胸腹部大動脈瘤とAdamkiewicz動脈  折居 誠,吉岡邦浩
 04.炎症性大動脈瘤  佐久間 亨
 05.感染性動脈瘤  佐久間 亨
 06.遺伝性結合組織疾患に伴う大動脈瘤,大動脈解離(Marfan症候群など)  佐久間 亨
 07.大動脈瘤切迫破裂  太田靖利
 08.大動脈瘤破裂  太田靖利
 09.大動脈瘤に対するステントグラフト留置術と術後評価(エンドリーク)  堀 祐郎
 10.大動脈解離  末吉英純
 11.Penetrating atherosclerotic ulcer(PAU)  末吉英純
 12.大動脈弓の先天異常  田所導子
 13.大動脈縮窄症  田所導子
 14.大静脈の先天異常  田所導子
 15.動脈管開存  髙田香織
 16.胸郭出口症候群  岡田宗正,野村貴文
 17.高安動脈炎  横山健一
 18.巨細胞性動脈炎  平田哲大,吉村宣彦
 19.結節性多発動脈炎  平田哲大,吉村宣彦
 20.腎血管性高血圧  影山咲子
 21.線維筋性異形成  影山咲子
 22.内臓動脈瘤  佐藤友美
 23.正中弓状靱帯圧迫症候群(MALS)  佐藤友美
 24.分節性動脈中膜融解症(SAM)  益田淳朗,津田雅視
 25.腸間膜動脈閉塞症,解離  長谷川哲也
 26.非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)  長谷川哲也

Ⅸ 肺循環
 01.静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症,深部静脈血栓症)  佐藤辰彦,吉村宣彦
 02.肺動静脈奇形  佐藤辰彦,吉村宣彦
 03.肺高血圧症  苅安俊哉
 04.肺静脈閉塞性疾患(PVOD)  苅安俊哉
 05.総肺静脈還流異常  佐久間 亨
 06.部分肺静脈還流異常(scimitar症候群を含む)  佐久間 亨

Ⅹ 末梢血管
 01.閉塞性動脈硬化症  三田祥寛
 02.バージャー病  三田祥寛
 03.下肢静脈瘤  三田祥寛
 04.膝窩動脈捕捉症候群  木下雄介
 05.遺残坐骨動脈  志賀久恵
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