作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト

日常生活活動学(ADL)

日常生活活動学(ADL)

■編集 木之瀬 隆

定価 4,400円(税込) (本体4,000円+税)
  • B5判  284ページ  2色,イラスト30点,写真100点
  • 2016年2月1日刊行
  • ISBN978-4-7583-1679-8

改訂に当たり,さらにわかりやすくなった講義用テキスト!! 臨床への橋渡しにも活用できる!

本シリーズは,作業療法学について知識のない学生さんでもわかりやすいように,読みやすく解説した作業療法学専門分野の講義用テキストである。本書は,初版では『日常生活活動(ADL)・福祉用具学』として1冊になっていた巻を,内容の充実化を図り分冊化したものである。
シリーズ全体の改訂内容として,「全体像」のページを見直し,本文の流れとよりシンクロさせ,全体像の中のイラストにも解説を盛り込んで理解しやすいように工夫した。また,国試関連のポイントも押さえられるよう「Point!」を新設し,さらに「用語アラカルト」「Case Study」「MEMO」については初版よりもさらに多く盛り込み充実させ,学生さんの理解の助けとした。「まとめのチェック」も各項目間のバラツキを是正し,全体的に統一感をもたせた。
「日常生活活動学」では,障害別のADLについての項目を充実させ,実際の症例を写真やイラストとともに解説した。本書ではADLの評価や制度から,一つ一つの動作のメカニズム,障害別の支援を写真やイラストを用いて,初学者向けにわかりやすく丁寧に解説している。
ぜひ,本書を通じて,臨床にもつなげられる作業療法の知識を身につけてほしい!

■シリーズ監修
長﨑重信


序文

編集の序

 本書は,2012年に初刊された『作業療法学ゴールド・マスター・テキスト』第8巻『日常生活活動(ADL)・福祉用具学』から『日常生活活動(ADL)』として分冊されたものである。作業療法の骨格である日常生活活動(ADL)の評価・対応について基本的な内容を優先してまとめ,自立・自律的なADLを行うために,一部,福祉用具の活用と住環境整備についても解説している。
 世界保健機関(WHO)の国際障害分類(ICIDH)が用いられていた時代には,医療機関のリハビリテーションにおける作業療法でも徒手訓練が主流であり,またそれが主目的とされてきた状況があった。しかし,本来の作業療法は,クライアントが病気や障害のためにできなくなった「作業」を可能にすること,そして人と環境と作業の関係に着目した支援を固有の視点として進めるものである。
 2001年5月の第54回WHO総会において,国際生活機能分類(ICF)が採択され,それに基づいてリハビリテーションを進めることになった。また,日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2009」の「運動障害・ADLに対するリハビリテーション」の項目において,徒手療法の限界が示された。本書ではこのようなリハビリテーションの変化に合わせて,作業療法士が人と環境と作業の関係に着目してADLをとらえ,クライアントに自立した生活支援を行うことができるように配慮して作成した。
 1章「日常生活活動とは」ではICFのアセスメントの流れに合わせて,ADLの評価の目的・評価方法を紹介している。2章「基本動作」では,起居移動動作,食事,排泄動作などといった,クライアントの身体・身の回りに関する動作について,豊富な写真で手順を示している。3章「応用動作」では外界に対する働きかけの動作として,調理,掃除・洗濯,育児,外出,余暇活動・スポーツに関して指導法や用具の使い方を,4章「障害別のADL」では作業療法で対応が必要となる疾患・障害に合わせて,指導法と福祉用具の活用例を紹介している。
 作業療法を学ぶ学生や若い作業療法士の皆さんが,ICFに基づいたADLを評価し,リハビリテーション・ゴールやケアプランを立案することで,クライアントらしい自立した生活を支援することが可能になる。若手の作業療法士の皆さんの活躍によって,将来,作業療法に対する社会的な理解と認知度が高くなることを期待しています。

2015年12月
NPO法人 日本シーティング・コンサルタント協会
木之瀬 隆
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目次

0 Introduction
 1 イントロダクション

1 日常生活活動とは
 1 ADLの領域
 2 ADLの評価の歴史
 3 ADLの評価に必要な知識
 4 ADLの評価法
 5 ADLにおける作業療法支援法
 6 ADLと福祉用具
 7 作業療法における福祉用具
 8 ADLの関連制度
 9 福祉用具と座位能力評価
 10 福祉用具と住環境整備

2 基本動作
 0 はじめに
 1 起居移動動作
 2 食事動作
 3 排泄動作
 4 入浴動作
 5 更衣動作
 6 整容動作
 7 コミュニケーション

3 応用動作
 1 調理動作
 2 家事動作:掃除・洗濯
 3 育児
 4 外出
 5 余暇活動:趣味活動の効用・福祉機器がもたらすもの
 6 スポーツ

4 障害別のADL
 1 片麻痺
 2 脊髄損傷:C4-5Bレベルの福祉用具を積極的に活用した自立生活
 3 前腕切断者のADL
 4 脊髄小脳変性症
 5 関節リウマチ
 6 筋萎縮性疾患の福祉用具支援事例
 7 認知症高齢者のADL
 8 ALSの福祉用具活用の事例
 9 パーキンソン病の重度者に対する福祉用具
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