日本版救急蘇生ガイドライン2015に基づく

新生児蘇生法インストラクターマニュアル

第4版

新生児蘇生法インストラクターマニュアル

■監修 細野 茂春

定価 7,150円(税込) (本体6,500円+税)
  • A4判  168ページ  オールカラー,イラスト30点,写真40点
  • 2016年4月18日刊行
  • ISBN978-4-7583-1734-4

新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催するインストラクター必携

2015年10月16日に公表された「日本版救急蘇生ガイドライン2015」に則った最新情報を掲載した「第3版 新生児蘇生法テキスト」に対応したインストラクターマニュアルの第4版。オールカラーの体裁で講習会の進め方をわかりやすく解説している。
版を改めるに際し,NCPR修了認定者のための継続学習支援を目的としたSコースについての記述が追加され,そのために使用される自己チェックシートを付属した。また,シミュレーション教育やチームワークの考え方が追加され,NCPR講習会を開催するうえで必要なスキルを,最新の教育論に基づいてインストラクターが身につけられる書籍となっている。


序文

NCPR普及事業における本書の意義

 日本周産期・新生児医学会では国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee on Resuscitation)で作成されたConsensus on Science with Treatment Recommendation(CoSTOR)に基づいた新生児心肺蘇生法が周産期・新生児医療にたずさわるすべてのスタッフが修得し実践していただくために,日本版新生児蘇生法(Neonatal CardioPulmonary Resuscitation;NCPR)普及事業を2007年7月から開始しました。この事業の最終的な目標は「新生児仮死の予後を改善すること」にあります。それを達成するために「すべての分娩に質の高い新生児の蘇生を直ちに開始できる人員が立ち会うことのできる体制を整備するための人材育成」が事業の重要な柱になっています。
 本事業では人材育成のために講習会の枠組みを作成し,学会公認インストラクターによる講習会の開催を行っています。公認インストラクターは2015年12月末現在で4,266名(専門コースインストラクター2,688名,一次コースインストラクター1,578名)となりました。新規のインストラクターの養成およびインストラクターの質の向上のため,全国21カ所のトレーニングサイトにおいてインストラクター養成講習会およびインストラクターフォローアップ講習会を開催しています。アクティブなインストラクターを増やす目的で,2016年からはAコース認定後,2回以上Aコースのインストラクター補助の実績(うち1回以上のAコース補助)を積んだうえで,インストラクターの推薦によりIコース受講資格を得ることに変更致します。 
 前回のインストラクターマニュアルの改訂では,ILCORのCoSTR 2010で推奨された“Debriefing”を活用した,日常の蘇生時の“Facilitator”育成を念頭に置いたものに全面改訂されました。実際にインストラクターとして活躍されており,かつ教育論に精通した若手の先生方にワーキンググループに加わっていただき,NCPR講習会を開催するうえで必要なスキルを,最新の教育論に基づいてインストラクターが身につけられるように改訂されました。
 インストラクションをしていくうえでは,色々な問題がでてくると思います。今回のCoSTOR 2015の改訂にあわせて現場のインストラクターの声を集約して,よりわかりやすく実践的なインストラクターマニュアルの作成を目指してきました。
 本書に書かれている教育論は新生児蘇生法の教育に留まらず,幅広く日常の人材育成にも応用できる成人教育論を基盤としています。インストラクターの皆様には,是非とも講習会ならびに日常の診療の中で広くご活用していただければ幸いです。

日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法委員会 委員長
細野茂春
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目次

NCPR普及事業における本書の意義  細野茂春
NCPR普及事業におけるトレーニングサイトの役割  茨 聡

I 講習会開催法
 講習会の開催法
 専門コース(Aコース)・一次コース(Bコース)の開催について
 スキルアップコース(Sコース)の開催について

Ⅱ A・Bコース
 講義を成功に導くために
 NCPRアルゴリズムの考え方
 基本手技の実技講習
 蘇生シナリオの進め方
 具体的なデブリーフィング(振り返り)法
 新生児蘇生法シナリオ(A・Bコース用)

Ⅲ Sコース
 Sコースの位置付け
 チェックシートを用いた手技演習
 Sコースにおけるシナリオ演習について
 Sコース用自己チェックシート
  手技実習 
  シナリオ演習

Ⅳ よりよいインストラクションのために
 シミュレーション教育総論
 現場で活きるNCPRのために 

Ⅴ 資料
 主要文献
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