第2種ME技術実力検定試験 マスター・ノート

2nd edition

第2種ME技術実力検定試験 マスター・ノート

■編集 中村 藤夫

定価 5,720円(税込) (本体5,200円+税)
  • B5判  480ページ  2色,イラスト200点,写真30点
  • 2018年3月3日刊行
  • ISBN978-4-7583-1923-2

「第2種ME技術実力検定試験」合格を目指すすべての人に! 試験の要点をおさえた「マスター・ノート」改訂版!

「第2種ME技術実力検定試験」合格を目指すためのテキストである「マスター・ノート」の改訂版。簡潔な箇条書きでまとめられた本文と,豊富な図表で要点をわかりやすく解説。さらに欄外には用語解説や+αの知識を掲載。また,過去9年間の出題傾向を反映させた内容となっている。
臨床工学技士養成校の学生の方はもちろん,初学者にもやさしい一冊。


序文

 現在,近代医療技術の進歩に伴い,医療現場における高度医療機器は重要な役割を果たしています。医療現場には工学系の役割を果たすメディカル・スタッフとして臨床工学技士という新しい医療職種が資格法制化され,人の「呼吸」「循環」「代謝」に関わる生命維持管理装置の管理・操作を主な業務として活躍しています。その後,2010年には新しい業務指針が示され,業務範囲に大きな拡がりを見せました。この事はとりもなおさず医療現場における医療機器の重要性を裏付けるものであり,医療施設における医療機器のシステムを安全・有効に運用するためには,確かな医用工学技術者の必要性とその役割が望まれています。そして,高度医療機器の発展は「ロボット手術」機器までに進歩し,ロボット手術室,やがては人工知能(artificial intelligence:AI)を組み込んだ医療機器が医療現場に現れることとなります。
 厚生労働省からの,改正医療法「医療安全関連通知」発令(2007年4月)により医療機器安全管理責任者の配置が義務づけられ,「医療機関等における医療機器の立会いに関する基準」(2008年4月)が施行され,医療機器のシステム安全管理はメディカル・スタッフに委ねられることとなりました。
 本書は,「第2種ME技術実力検定試験」受験者を対象にし,斬新な編集方法を採用したテキストです。この編集方法は,メディカル・スタッフを対象にした『ブルー/イエロー・ノート』としてすでに多くの受験者に受け入れられています。本文は平易かつ簡潔な箇条書きで分かりやすく解説するとともに,写真やイラスト,図表を用い視覚的に理解できるように工夫し,執筆は各専門領域の先生方に依頼しました。
 内容は,第2種ME技術実力検定試験の「30回〜39回(2008年〜2017年)」の問題を吟味し,その出題傾向を項目立てし,本文に反映させております。重要項目は一目で把握できるよう「Check point」でその項目の学習ポイントを示し,適宜「用語アラカルト」,「補足」,「One point Advice」を用い,情報を分かりやすく整理し,掲載しています。また,本書は「第2種ME技術者」を目指す方はもちろんのこと,臨床工学技士養成校の学生さん,医療現場で活躍されている医師・看護師・臨床検査技師等の医療従事者,企業で開発・製造・販売・修理等に携わっている方にとっても医用工学の基礎知識のマスターノートとして活用されることを期待しています。
 発刊にあたり,本書編集にご協力くださったメジカルビュー社のスタッフの方々に深く感謝致します。

2018年1月
新潟医療福祉大学 医療技術学部 臨床技術学科
中村藤夫
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目次

1 電気工学
 ■ 1 電気  【戸島知之】
 ■ 2 電流と電圧の関係
 ■ 3 直流回路
 ■ 4 電流の発熱作用と電力
 ■ 5 交流回路
 ■ 6 過渡現象
 ■ 7 静電気とその性質
 ■ 8 電界とガウスの定理
 ■ 9 電位と等電位面
 ■ 10 コンデンサ(静電容量)
 ■ 11 磁気  【畑中啓作】
 ■ 12 磁界
 ■ 13 電磁誘導
 ■ 14 コイル(インダクタンス)
 ■ 15 電磁力
 ■ 16 電磁波

2 電子工学
 ■ 1 半導体とダイオード  【佐藤秀幸】
 ■ 2 増幅器の諸特性
 ■ 3 オペアンプ(演算増幅器)
 ■ 4 変調方式

3 機械工学(物理を含む)
 ■ 1 力学の基礎  【小林克明】
 ■ 2 材料力学
 ■ 3 流体力学
 ■ 4 波動(音波,光)
 ■ 5 熱力学

4 機器安全管理(保守点検を含む)
 ■ 1 電撃事故と生体反応  【出渕靖志】
 ■ 2 医用電気機器の安全基準
 ■ 3 病院電気設備の安全基準
 ■ 4 安全管理技術
 ■ 5 医療ガスに関する安全基準
 ■ 6 システム安全
 ■ 7 電磁環境

5 治療機器学
 ■ 1 電磁気治療機器  【遠藤宏和・阪本壮志】
 ■ 2 光治療機器
 ■ 3 内視鏡
 ■ 4 超音波治療機器  【髙橋良光】
 ■ 5 熱治療機器
 ■ 6 機械的治療機器 

6 情報処理工学
 ■ 1 コンピュータの基本構成  【鶴田陽和】
 ■ 2 デジタルデータの表し方
 ■ 3 論理演算と論理回路
 ■ 4 アナログ信号のデジタル化
 ■ 5 信号の変調方式
 ■ 6 画像・音声・動画のファイル形式
 ■ 7 ネットワークのプロトコールとネットワーク機器
 ■ 8 コンピュータ・セキュリティ
 ■ 9 病院情報システム

7 生体計測
 ■ 1 生体計測の基礎  【東 英樹】
 ■ 2 生体電気計測
 ■ 3 生体の物理・化学現象の計測  【小寺宏尚】
 ■ 4 画像診断法  【片山俊郎】
 ■ 5 検体検査

8 生体物性・材料工学
 ■ 1 生体の電気的特性  【浅井孝夫】
 ■ 2 生体の機械的特性
 ■ 3 生体の光特性
 ■ 4 生体の音波・超音波特性
 ■ 5 生体の熱的特性
 ■ 6 生体の放射線特性
 ■ 7 生体における輸送現象
 ■ 8 金属材料
 ■ 9 セラミックス材料
 ■ 10 高分子材料
 ■ 11 医用材料の用途まとめ

9 体外循環(麻酔を含む)
 ■ 1 人工心肺総論  【見目恭一】
 ■ 2 人工心肺装置
 ■ 3 人工心肺回路と生体との接続
 ■ 4 人工心肺とモニタリング
 ■ 5 体外循環の病態生理
 ■ 6 心筋保護法
 ■ 7 体外循環の実際  【草浦理恵】
 ■ 8 その他の人工心肺
 ■ 9 人工心肺の安全管理とトラブルシミュレーション
 ■ 10 補助循環と人工臓器  【工藤剛実】

10 血液浄化療法(消毒・滅菌を含む)
 ■ 1 血液透析の原理と構成  【丹下佳洋】
 ■ 2 透析技術
 ■ 3 周辺機器
 ■ 4 安全管理  【砂子澤 裕】
 ■ 5 持続的血液浄化療法
 ■ 6 腹膜透析
 ■ 7 その他の血液浄化療法

11 呼吸療法(画像診断・酸素療法を含む)
 ■ 1 呼吸療法  【深澤伸慈】
 ■ 2 呼吸機能検査
 ■ 3 呼吸不全の病態生理
 ■ 4 酸素療法  【右田平八】
 ■ 5 吸入療法,吸湿療法(加温・加湿)
 ■ 6 人工呼吸療法の実際
 ■ 7 呼吸管理で用いられるモニタ
 ■ 8 在宅人工呼吸療法
 ■ 9 特殊な呼吸管理
 ■ 10 麻酔器の構造と保守

12 人体の構造と機能(疾患を含む)
 ■ 1 呼吸器系の構造と機能  【追手 巍】
 ■ 2 循環器系の構造と機能
 ■ 3 腎臓・尿路系の構造と機能
 ■ 4 消化器系の構造と機能  【池上喜久夫】
 ■ 5 骨格・筋系の構造と機能
 ■ 6 脳・神経系の構造と機能
 ■ 7 感覚器の構造と機能
 ■ 8 細胞・体液  【川村宏樹】
 ■ 9 血液・造血器系の構造と機能,免疫機能
 ■ 10 内分泌系機能

13 消毒・滅菌法
 ■ 1 滅菌・消毒の定義  【中村藤夫】
 ■ 2 滅菌の種類と方法
 ■ 3 消毒薬の種類と効果
 ■ 4 医用材料と滅菌・消毒
 ■ 5 消毒薬と病原菌

14 小論文
 ■ 1 小論文の書き方  【出渕靖志】
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