- 新刊
- 診療放射線技師
RT臨床実習ルートマップ
改訂第2版

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どなたでもご覧いただけます
定価 5,280円(税込) (本体4,800円+税)
- A5判 404ページ 2色(一部カラー),イラスト110点,写真420点
- 2026年2月2日刊行
- ISBN978-4-7583-2277-5
電子版
序文
診療放射線技師養成課程における臨床実習は,学内で培った知識と技能を臨床現場で統合し,専門職としての資質を確立するために不可欠な教育プロセスである。近年,診療放射線技師法の改正により業務範囲が拡大し,さらにタスクシフト・タスクシェアの推進によって,従来医師が担っていた一部業務を診療放射線技師が担う機会が増えている。これに伴い,チーム医療・チームケアの理念に基づく協働体制の再構築が進んでいる。また,AI(人工知能)技術の急速な進展により,画像診断支援や業務効率化が図られ,AIの導入が診療放射線技師の役割や専門性に変化をもたらしている。時代に合わせた適切な思考過程による業務遂行実践力,患者さんやそのご家族の想いに寄り添う全人的な対応力などは,あらゆる人々を支える医療人にとって必要不可欠であり,学生時代の学びが大きく影響する。
臨床実習は,限られた期間で時代のニーズに合った多様なモダリティを通して専門職としての能力を磨き,医療人がもつべきコンピテンシーを醸成する良い機会である。臨床実習では,単なる知識・技能修得に留まらず,活字や講義では得られない現場特有の経験を積み重ね,自分自身で体系的な整理と省察の繰り返しが課される。このような背景のもと,本書は,主要な検査法・治療法を網羅し思考過程を明示し,学生および指導者にとって有益な指針となることを目指している。
第1章「臨床実習・基礎知識編」では,臨床実習の意義等について解説し,第2〜4章「臨床実習・実技編」では,画像検査・核医学検査・放射線治療における業務フローを体系的に示し,各章に「臨床実習ルートマップ」を掲載した。さらに,理解を深めるべき重要事項を「CHECK!」,OSCE(客観的臨床能力試験)に必要な視点や考え方のポイントを示した「スキルアップPOINT」,臨床で役立つ知識を補足する「+α MEMO」も適宜挿入している。
本書は臨床実習の事前・事後の学習に役立つ構成となっていることから,専門職としてチーム医療・チームケアの場で活躍するための教材として十分活用していただきたい。
最後に,本企画の立案から刊行に至るまで,温かなご支援を賜ったメジカルビュー社の榊原優子氏,伊藤 彩氏に深甚なる謝意を表します。
2025年12月
国際医療福祉大学
橋本光康
臨床実習は,限られた期間で時代のニーズに合った多様なモダリティを通して専門職としての能力を磨き,医療人がもつべきコンピテンシーを醸成する良い機会である。臨床実習では,単なる知識・技能修得に留まらず,活字や講義では得られない現場特有の経験を積み重ね,自分自身で体系的な整理と省察の繰り返しが課される。このような背景のもと,本書は,主要な検査法・治療法を網羅し思考過程を明示し,学生および指導者にとって有益な指針となることを目指している。
第1章「臨床実習・基礎知識編」では,臨床実習の意義等について解説し,第2〜4章「臨床実習・実技編」では,画像検査・核医学検査・放射線治療における業務フローを体系的に示し,各章に「臨床実習ルートマップ」を掲載した。さらに,理解を深めるべき重要事項を「CHECK!」,OSCE(客観的臨床能力試験)に必要な視点や考え方のポイントを示した「スキルアップPOINT」,臨床で役立つ知識を補足する「+α MEMO」も適宜挿入している。
本書は臨床実習の事前・事後の学習に役立つ構成となっていることから,専門職としてチーム医療・チームケアの場で活躍するための教材として十分活用していただきたい。
最後に,本企画の立案から刊行に至るまで,温かなご支援を賜ったメジカルビュー社の榊原優子氏,伊藤 彩氏に深甚なる謝意を表します。
2025年12月
国際医療福祉大学
橋本光康
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目次
第1章 臨床実習・基礎知識編
Ⅰ 臨床実習の基本的事項
1 臨床実習の意義 橋本光康,星野修平
2 臨床実習の基本的な流れ 橋本光康,星野修平
Ⅱ 臨床実習で必要なマナー・常識
3 実習前の準備 橋本光康,星野修平
4 臨床実習で注意すべき事項 橋本光康,星野修平
Ⅲ 臨床実習前におさえておきたい基礎知識
5 医療安全と品質管理 五十嵐 博,樋口清孝
6 感染症対策 樋口清孝
7 情報管理 橋本光康,星野修平
8 チーム医療 橋本光康
9 死亡時画像診断 樋口清孝
10 画像処理 AIの臨床活用 富田博信
11 災害医療 小西英一郎
第2章 臨床実習・実技編:画像検査
Ⅰ 単純X線検査
1 単純X線検査の基礎知識 室井健三
2 頭部 室井健三
3 頭頸部 室井健三
4 胸部 室井健三
5 腹部 室井健三
6 骨盤部 室井健三
7 四肢 室井健三
8 脊椎 室井健三
9 乳房 西川祝子,谷口杏奈
10 移動形X線装置による出張撮影(病棟・手術室) 室井健三
11 救急撮影(外傷) 室井健三
12 その他(セファログラフィ) 室井健三
Ⅱ X線透視検査
13 X線透視検査の基礎知識 樋口清孝
14 上部消化管 樋口清孝
15 下部消化管 樋口清孝
16 肝・胆・膵 樋口清孝
17 泌尿器・生殖器 樋口清孝
18 整形外科領域 樋口清孝
Ⅲ 血管造影(IVR含む)
19 血管造影の基礎知識 室井健三
20 脳血管 室井健三
21 心臓血管 室井健三
22 大血管 室井健三
23 腹部血管 室井健三
Ⅳ X線CT検査
24 X線CT検査の基礎知識 富田博信
25 静脈路の確保,抜針・止血・検査に伴う副作用への対応 富田博信
26 頭部 富田博信
27 頭頸部 富田博信
28 胸部 富田博信
29 腹部 富田博信
30 CTC検査 富田博信
31 骨盤部 富田博信
32 四肢 富田博信
33 脊椎 富田博信
34 乳腺 富田博信
Ⅴ MRI検査
35 MRI検査の基礎知識 小林智哉
36 頭部 小林智哉
37 頭頸部 小林智哉
38 胸部 小林智哉
39 心臓 小林智哉
40 腹部 小林智哉
41 骨盤部 小林智哉
42 四肢(肩関節・膝関節) 小林智哉
43 脊椎 小林智哉
44 乳腺 小林智哉
45 MRA 小林智哉
Ⅵ 超音波検査
46 超音波検査の基礎知識と腹部の検査 西川祝子,谷口杏奈
Ⅶ 眼底検査
47 眼底検査(無散瞳眼底撮影) 鈴木賢治
Ⅷ 骨塩定量
48 骨塩定量(DXA法) 室井健三
Ⅸ STAT画像報告
49 STAT画像報告 富田博信,小林智哉
第3章 臨床実習・実技編:核医学検査
1 核医学検査を行うための基礎知識 小池貴久
Ⅰ シンチグラフィ(SPECT)
2 骨の疾患 津田啓介
3 脳の疾患 松友紀和
4 循環器系の疾患 小池貴久
5 腫瘍・炎症性疾患 津田啓介
6 内分泌の疾患 山本智朗
7 泌尿器系の疾患 津田啓介
8 消化器系の疾患 山本智朗
9 呼吸器系の疾患 松友紀和
Ⅱ PET
10 腫瘍の検索,てんかん,心疾患の診断 松友紀和
Ⅲ RI内用療法(核医学治療)
11 甲状腺,転移性骨腫瘍の疼痛緩和,悪性リンパ腫,神経内分泌腫瘍の核医学内用治療 山本智朗
第4章 臨床実習・実技編:放射線治療
1 放射線治療を行うための基礎知識 伊藤憲一,名古安伸
Ⅰ 外部照射:通常照射
2 頭部 渡邊裕之
3 頭頸部 岩井譜憲
4 胸腹部 伊藤憲一,名古安伸
5 骨盤部 伊藤憲一,名古安伸
6 良性疾患 岩井譜憲
Ⅱ 外部照射:高精度照射
7 頭部 伊藤憲一,名古安伸
8 頭頸部 渡邊裕之
9 胸腹部 渡邊裕之
10 骨盤部 渡邊裕之
Ⅲ 外部照射:特殊照射
11 全脳全脊髄照射(髄芽種) 岩井譜憲
12 全身照射(白血病) 岩井譜憲
13 複雑な照射(悪性リンパ腫) 岩井譜憲
Ⅳ 外部照射:粒子線治療
14 粒子線治療 谷本克之
Ⅴ 小線源治療
15 小線源治療の基礎知識 橋本光康
16 腔内照射(子宮頸がん) 橋本光康
17 組織内照射(前立腺がん) 橋本光康
Ⅵ 緩和照射
18 緩和照射 橋本光康
Ⅰ 臨床実習の基本的事項
1 臨床実習の意義 橋本光康,星野修平
2 臨床実習の基本的な流れ 橋本光康,星野修平
Ⅱ 臨床実習で必要なマナー・常識
3 実習前の準備 橋本光康,星野修平
4 臨床実習で注意すべき事項 橋本光康,星野修平
Ⅲ 臨床実習前におさえておきたい基礎知識
5 医療安全と品質管理 五十嵐 博,樋口清孝
6 感染症対策 樋口清孝
7 情報管理 橋本光康,星野修平
8 チーム医療 橋本光康
9 死亡時画像診断 樋口清孝
10 画像処理 AIの臨床活用 富田博信
11 災害医療 小西英一郎
第2章 臨床実習・実技編:画像検査
Ⅰ 単純X線検査
1 単純X線検査の基礎知識 室井健三
2 頭部 室井健三
3 頭頸部 室井健三
4 胸部 室井健三
5 腹部 室井健三
6 骨盤部 室井健三
7 四肢 室井健三
8 脊椎 室井健三
9 乳房 西川祝子,谷口杏奈
10 移動形X線装置による出張撮影(病棟・手術室) 室井健三
11 救急撮影(外傷) 室井健三
12 その他(セファログラフィ) 室井健三
Ⅱ X線透視検査
13 X線透視検査の基礎知識 樋口清孝
14 上部消化管 樋口清孝
15 下部消化管 樋口清孝
16 肝・胆・膵 樋口清孝
17 泌尿器・生殖器 樋口清孝
18 整形外科領域 樋口清孝
Ⅲ 血管造影(IVR含む)
19 血管造影の基礎知識 室井健三
20 脳血管 室井健三
21 心臓血管 室井健三
22 大血管 室井健三
23 腹部血管 室井健三
Ⅳ X線CT検査
24 X線CT検査の基礎知識 富田博信
25 静脈路の確保,抜針・止血・検査に伴う副作用への対応 富田博信
26 頭部 富田博信
27 頭頸部 富田博信
28 胸部 富田博信
29 腹部 富田博信
30 CTC検査 富田博信
31 骨盤部 富田博信
32 四肢 富田博信
33 脊椎 富田博信
34 乳腺 富田博信
Ⅴ MRI検査
35 MRI検査の基礎知識 小林智哉
36 頭部 小林智哉
37 頭頸部 小林智哉
38 胸部 小林智哉
39 心臓 小林智哉
40 腹部 小林智哉
41 骨盤部 小林智哉
42 四肢(肩関節・膝関節) 小林智哉
43 脊椎 小林智哉
44 乳腺 小林智哉
45 MRA 小林智哉
Ⅵ 超音波検査
46 超音波検査の基礎知識と腹部の検査 西川祝子,谷口杏奈
Ⅶ 眼底検査
47 眼底検査(無散瞳眼底撮影) 鈴木賢治
Ⅷ 骨塩定量
48 骨塩定量(DXA法) 室井健三
Ⅸ STAT画像報告
49 STAT画像報告 富田博信,小林智哉
第3章 臨床実習・実技編:核医学検査
1 核医学検査を行うための基礎知識 小池貴久
Ⅰ シンチグラフィ(SPECT)
2 骨の疾患 津田啓介
3 脳の疾患 松友紀和
4 循環器系の疾患 小池貴久
5 腫瘍・炎症性疾患 津田啓介
6 内分泌の疾患 山本智朗
7 泌尿器系の疾患 津田啓介
8 消化器系の疾患 山本智朗
9 呼吸器系の疾患 松友紀和
Ⅱ PET
10 腫瘍の検索,てんかん,心疾患の診断 松友紀和
Ⅲ RI内用療法(核医学治療)
11 甲状腺,転移性骨腫瘍の疼痛緩和,悪性リンパ腫,神経内分泌腫瘍の核医学内用治療 山本智朗
第4章 臨床実習・実技編:放射線治療
1 放射線治療を行うための基礎知識 伊藤憲一,名古安伸
Ⅰ 外部照射:通常照射
2 頭部 渡邊裕之
3 頭頸部 岩井譜憲
4 胸腹部 伊藤憲一,名古安伸
5 骨盤部 伊藤憲一,名古安伸
6 良性疾患 岩井譜憲
Ⅱ 外部照射:高精度照射
7 頭部 伊藤憲一,名古安伸
8 頭頸部 渡邊裕之
9 胸腹部 渡邊裕之
10 骨盤部 渡邊裕之
Ⅲ 外部照射:特殊照射
11 全脳全脊髄照射(髄芽種) 岩井譜憲
12 全身照射(白血病) 岩井譜憲
13 複雑な照射(悪性リンパ腫) 岩井譜憲
Ⅳ 外部照射:粒子線治療
14 粒子線治療 谷本克之
Ⅴ 小線源治療
15 小線源治療の基礎知識 橋本光康
16 腔内照射(子宮頸がん) 橋本光康
17 組織内照射(前立腺がん) 橋本光康
Ⅵ 緩和照射
18 緩和照射 橋本光康
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臨床実習でのさらなるスキルアップを目指す!タスクシフト/シェア関連をはじめとする最新知識が詰まった改訂第2版!
9年ぶりの改訂となる第2版では,臨床での実際の業務内容や臨床の場での思考過程に重点を置いた解説はそのままに,モダリティごとにタスクシフト/シェア(静脈路の確保,造影剤の投与など)について記載し,新カリキュラムに対応。STAT画像報告の項目も新たに追加。また,臨床能力向上にも役立つ知識を「スキルアップPOINT」で随所にちりばめ,さらに役立つ1冊にまとめた,臨床実習に必携の1冊。