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婦人科がんセンチネルリンパ節
ナビゲーション手術
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![婦人科がんセンチネルリンパ節ナビゲーション手術[Web動画付]](../database/cover_image/book/X/ISBN978-4-7583-2364-2.jpg)
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定価 8,800円(税込) (本体8,000円+税)

- B5判 136ページ イラスト10点,写真75点
- 2026年3月1日刊行予定
- ISBN978-4-7583-2364-2
近刊のため予約販売となります。
電子版
序文
刊行によせて
婦人科がんに対する後腹膜リンパ節郭清を含む手術後に一定の割合で生じる下肢リンパ浮腫は女性患者にとって整容性上の大きな障害である。これを回避するためのセンチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS)の保険適用は乳癌および悪性黒色腫をはじめとする皮膚癌だけあったため,日本婦人科腫瘍学会(JSGO)に2017年,「センチネルリンパ節関連ワーキンググループ」(小生が委員長を拝命)が組織され,婦人科SNNSの保険収載に向けた活動を開始した。SLN関連臨床研究の国内現状に関する調査アンケート,乳癌におけるSNNS保険収載が実現した経緯の分析,トレーサー販売企業との相談などを行い,情報をとりまとめ外保連試案へ登録した。SLN生検手技料の医療技術評価提案書を2019年に厚労省に提出したが,「トレーサーが薬事未承認である限り保険収載は困難である」との見解であった。その後の活動により,1)企業による公知申請のもと,2023年,フィチン酸テクネチウム(99mTc)が子宮頸/体癌および外陰癌に,2)「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を経ての公知申請のもと,2025年,インドシアニングリーン(indocyanine green; ICG)が子宮頸/体癌に,薬事承認された。術中迅速病理診断の病理医負担軽減につながりうる,サイトケラチン19のmRNAを検出するOSNA (One-Step Nucleic Acid Amplification)法も,国内婦人科多施設共同試験の結果を経て2022年,子宮頸/体癌に薬事承認された。
このような活動により2024年,外陰癌のSLN生検が保険適用となったが,残念ながら子宮頸/体癌は見送られた。「センチネルリンパ節関連ワーキンググループ」を解散し,「センチネルリンパ節普及ワーキンググループ」と改名,慶應義塾大学・山上亘教授を委員長(小生も副委員長として参画)として,2026年春の子宮頸/体癌に対する保険適用を目指している。SLN生検を試みる国内婦人科施設間の均てん化を目指してJSGO学会ウェブサイトへSNNS実施の指針を掲載した。その他,患者団体を同伴しての国会議員への陳情などの積極的活動を通じて,2026年の子宮頸/体癌への保険収載が現実味を帯びてきた。そこで今回,われわれはより詳細な婦人科がんSLN生検に関するテキストを作成することとした。保険収載の際には,SNNSに熟練した施設への見学や,熟練者を招聘しての初回SNNS実施は必須要件とならない可能性が高い。これはSNNSの手技自体はプロクター招聘を要するロボット支援手術などと異なり,それほど高難度でなく危険なものでもないからであるが,不適切な手技によりSLNが適切に生検されなかったり,転移診断されなかった場合は,患者に大きな不利益を与える可能性がある。そこで本テキストでは,最新の情報や実際の手技を詳しく解説し,SNNSの普及に向けたセーフティマネジメントの一助となることを目指してる。
SNNSは1)リンパ節転移のない患者には郭清を回避できることによる下肢リンパ浮腫からの解放,2)リンパ節転移のある患者には,微小な転移も見逃さない精度の高い診断,という一石二鳥的な利点を有する手術手技である。近年増えてきた子宮頸/体癌の腹腔鏡/ロボット手術もSNNSもともにMIS(Minimally Invasive Surgery)であるので,両者の併用はまさにベストマッチである。本書がわが国におけるSNNSの安全普及に貢献すること願ってやまない。
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学教授
小林裕明
--------------------
序文
近年,婦人科がんの診療は大きな変革期を迎えている。進行がん領域では薬物療法の進歩がめざましく,分子標的薬や免疫療法の導入によって治療戦略は大きく変貌を遂げつつある。一方,早期がんにおいては低侵襲手術が広く普及し,腹腔鏡手術やロボット支援手術は今や婦人科腫瘍手術の重要な柱として定着した。これらの術式は,小さな創で体表への侵襲を軽減しつつ,腹腔内では従来の開腹手術を精緻に再現することを目指して発展してきた技術である。
しかしながら,婦人科がん手術療法の基本術式の一つである後腹膜リンパ節の系統的郭清を鏡視下に再現し得たとしても,リンパ浮腫やリンパ嚢胞などのリンパ節郭清に伴う合併症は必ずしも解消されたわけではない。低侵襲手術の恩恵が十分に発揮されているとは言い難い症例も少なからず経験され,まさに「見た目の低侵襲」と「真の低侵襲」の間に横たわる課題が,いま改めて問われている。
このような背景のもと注目されているのが,センチネルリンパ節ナビゲーション手術(Sentinel Node Navigation Surgery; SNNS)である。センチネルリンパ節の概念は,腫瘍からのリンパ行性転移が最初に到達するリンパ節を同定し,その評価によって不要な系統的郭清を回避し得るという基本原理に基づいている。わが国では,乳癌領域において本技術が早期に普及し,2010年には保険収載が実現した。これにより,系統的郭清に依存しない手術戦略が確立され,治療の質と患者のQOL向上に大きく寄与したことは広く知られている。
婦人科がん領域においても,その有用性が長年にわたり検討され,また日本婦人科腫瘍学会や企業を中心に働きかけを行ってきた結果,2023年にはRIトレーサーの使用が承認されるに至った。さらに,2025年には公知申請に基づき,蛍光色素トレーサーであるICG(Indocyanine Green)が保険診療下で利用可能となり,センチネルリンパ節ナビゲーション手術は婦人科がん診療における現実的かつ重要な選択肢として,いよいよ臨床現場への定着期を迎えている。
本書は,婦人科がんにおけるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術の理論と実際を体系的に整理し,日常診療において安全かつ確実に実践するための知識と技術を提供することを目的として編纂された。本書は,婦人科がんを対象としたセンチネルリンパ節ナビゲーション手術に特化した,わが国初の手術書であり,各種トレーサーの特徴,RIおよび蛍光イメージングの活用,SNNSを含む手技の実際,さらには病理学的評価方法や臨床成績について最新の知見を踏まえて解説している。また,適応判断,安全性評価,チーム医療の観点にも十分配慮し,単なる技術解説書を超えて,臨床判断の指針となる実践的手術書となることを目指している。
本書が,婦人科がん診療に携わる医療者の理解を深め,患者中心の医療の実現と治療の質的向上に資する一助となれば幸いである。SNNSのさらなる確立と発展に向け,今後も臨床経験と科学的検証が着実に積み重ねられていくことを期待する。
慶應義塾大学医学部産婦人科学教室教授
山上 亘
婦人科がんに対する後腹膜リンパ節郭清を含む手術後に一定の割合で生じる下肢リンパ浮腫は女性患者にとって整容性上の大きな障害である。これを回避するためのセンチネルリンパ節ナビゲーション手術(SNNS)の保険適用は乳癌および悪性黒色腫をはじめとする皮膚癌だけあったため,日本婦人科腫瘍学会(JSGO)に2017年,「センチネルリンパ節関連ワーキンググループ」(小生が委員長を拝命)が組織され,婦人科SNNSの保険収載に向けた活動を開始した。SLN関連臨床研究の国内現状に関する調査アンケート,乳癌におけるSNNS保険収載が実現した経緯の分析,トレーサー販売企業との相談などを行い,情報をとりまとめ外保連試案へ登録した。SLN生検手技料の医療技術評価提案書を2019年に厚労省に提出したが,「トレーサーが薬事未承認である限り保険収載は困難である」との見解であった。その後の活動により,1)企業による公知申請のもと,2023年,フィチン酸テクネチウム(99mTc)が子宮頸/体癌および外陰癌に,2)「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を経ての公知申請のもと,2025年,インドシアニングリーン(indocyanine green; ICG)が子宮頸/体癌に,薬事承認された。術中迅速病理診断の病理医負担軽減につながりうる,サイトケラチン19のmRNAを検出するOSNA (One-Step Nucleic Acid Amplification)法も,国内婦人科多施設共同試験の結果を経て2022年,子宮頸/体癌に薬事承認された。
このような活動により2024年,外陰癌のSLN生検が保険適用となったが,残念ながら子宮頸/体癌は見送られた。「センチネルリンパ節関連ワーキンググループ」を解散し,「センチネルリンパ節普及ワーキンググループ」と改名,慶應義塾大学・山上亘教授を委員長(小生も副委員長として参画)として,2026年春の子宮頸/体癌に対する保険適用を目指している。SLN生検を試みる国内婦人科施設間の均てん化を目指してJSGO学会ウェブサイトへSNNS実施の指針を掲載した。その他,患者団体を同伴しての国会議員への陳情などの積極的活動を通じて,2026年の子宮頸/体癌への保険収載が現実味を帯びてきた。そこで今回,われわれはより詳細な婦人科がんSLN生検に関するテキストを作成することとした。保険収載の際には,SNNSに熟練した施設への見学や,熟練者を招聘しての初回SNNS実施は必須要件とならない可能性が高い。これはSNNSの手技自体はプロクター招聘を要するロボット支援手術などと異なり,それほど高難度でなく危険なものでもないからであるが,不適切な手技によりSLNが適切に生検されなかったり,転移診断されなかった場合は,患者に大きな不利益を与える可能性がある。そこで本テキストでは,最新の情報や実際の手技を詳しく解説し,SNNSの普及に向けたセーフティマネジメントの一助となることを目指してる。
SNNSは1)リンパ節転移のない患者には郭清を回避できることによる下肢リンパ浮腫からの解放,2)リンパ節転移のある患者には,微小な転移も見逃さない精度の高い診断,という一石二鳥的な利点を有する手術手技である。近年増えてきた子宮頸/体癌の腹腔鏡/ロボット手術もSNNSもともにMIS(Minimally Invasive Surgery)であるので,両者の併用はまさにベストマッチである。本書がわが国におけるSNNSの安全普及に貢献すること願ってやまない。
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科生殖病態生理学教授
小林裕明
--------------------
序文
近年,婦人科がんの診療は大きな変革期を迎えている。進行がん領域では薬物療法の進歩がめざましく,分子標的薬や免疫療法の導入によって治療戦略は大きく変貌を遂げつつある。一方,早期がんにおいては低侵襲手術が広く普及し,腹腔鏡手術やロボット支援手術は今や婦人科腫瘍手術の重要な柱として定着した。これらの術式は,小さな創で体表への侵襲を軽減しつつ,腹腔内では従来の開腹手術を精緻に再現することを目指して発展してきた技術である。
しかしながら,婦人科がん手術療法の基本術式の一つである後腹膜リンパ節の系統的郭清を鏡視下に再現し得たとしても,リンパ浮腫やリンパ嚢胞などのリンパ節郭清に伴う合併症は必ずしも解消されたわけではない。低侵襲手術の恩恵が十分に発揮されているとは言い難い症例も少なからず経験され,まさに「見た目の低侵襲」と「真の低侵襲」の間に横たわる課題が,いま改めて問われている。
このような背景のもと注目されているのが,センチネルリンパ節ナビゲーション手術(Sentinel Node Navigation Surgery; SNNS)である。センチネルリンパ節の概念は,腫瘍からのリンパ行性転移が最初に到達するリンパ節を同定し,その評価によって不要な系統的郭清を回避し得るという基本原理に基づいている。わが国では,乳癌領域において本技術が早期に普及し,2010年には保険収載が実現した。これにより,系統的郭清に依存しない手術戦略が確立され,治療の質と患者のQOL向上に大きく寄与したことは広く知られている。
婦人科がん領域においても,その有用性が長年にわたり検討され,また日本婦人科腫瘍学会や企業を中心に働きかけを行ってきた結果,2023年にはRIトレーサーの使用が承認されるに至った。さらに,2025年には公知申請に基づき,蛍光色素トレーサーであるICG(Indocyanine Green)が保険診療下で利用可能となり,センチネルリンパ節ナビゲーション手術は婦人科がん診療における現実的かつ重要な選択肢として,いよいよ臨床現場への定着期を迎えている。
本書は,婦人科がんにおけるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術の理論と実際を体系的に整理し,日常診療において安全かつ確実に実践するための知識と技術を提供することを目的として編纂された。本書は,婦人科がんを対象としたセンチネルリンパ節ナビゲーション手術に特化した,わが国初の手術書であり,各種トレーサーの特徴,RIおよび蛍光イメージングの活用,SNNSを含む手技の実際,さらには病理学的評価方法や臨床成績について最新の知見を踏まえて解説している。また,適応判断,安全性評価,チーム医療の観点にも十分配慮し,単なる技術解説書を超えて,臨床判断の指針となる実践的手術書となることを目指している。
本書が,婦人科がん診療に携わる医療者の理解を深め,患者中心の医療の実現と治療の質的向上に資する一助となれば幸いである。SNNSのさらなる確立と発展に向け,今後も臨床経験と科学的検証が着実に積み重ねられていくことを期待する。
慶應義塾大学医学部産婦人科学教室教授
山上 亘
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目次
総論
1 婦人科悪性腫瘍領域におけるセンチネルリンパ節生検の現状 山上 亘
センチネルリンパ節マッピング/ナビゲーション手術についての現状
わが国におけるセンチネルリンパ節生検普及に向けた取り組み
婦人科悪性腫瘍センチネルリンパ節生検の指針とFAQ
普及の可能性とクオリティ均てん化への課題
2 RI法とは 坂井健良ほか
RI法の原理とトレーサー
RI法における可視化と検出技術
RI法の手技と標準的プロトコル
RI法の安全性
RI法の特徴
3 色素法,蛍光色素法とは 新倉 仁
色素法
蛍光色素法
手法の特徴を理解した適切な使用
4 病理診断 笹島ゆう子
センチネルリンパ節の病理診断
病理医,臨床検査技師と十分な話し合いを
5 分子生物学的診断 森谷卓也
OSNA法とは
OSNA法の原理とサイトケラチン19(CK19)
OSNA法の測定フロー
OSNA法の実証研究
6 JESGOを活用した婦人科悪性腫瘍の管理─登録とクオリティコントロール 植田彰彦
JESGOを活用した症例登録
JESGOの仕組み:「スキーマ」と「プラグイン」による拡張性
センチネルリンパ節ナビゲーション手術レジストリ登録への展開
データのクオリティコントロール
円滑な運用で診療の質向上へ
各論
子宮頸癌
1 センチネルリンパ節生検のエビデンス 重田昌吾
トレーサーの選択
両側センチネルリンパ節の検出率および正確性に関連する因子
合併症の軽減
腫瘍学的予後
OSNA法
国内外のガイドラインの状況とその変遷
適応の拡大に当たって
2 適応と実際の手順(開腹) 戸上真一
適応
実際の手順
安全な普及で長期予後とQOL改善に寄与
3 実際の手順(腹腔鏡) 田中智人
ラジオアイソトープ(radioisotope; RI)の準備
ICGの準備
実際の手技
子宮体癌
4 センチネルリンパ節生検のエビデンス 進 伸幸ほか
実際の手技
適応症例
診断精度(主要試験・メタアナリシス)
予後・安全性・QOL
高リスク症例への適用
病理学的要点(ウルトラステージング,ITCの意義,OSNA法)
センチネルリンパ節生検普及の課題
5 適応と実際の手順(開腹) 矢幡秀昭
センチネルリンパ節ナビゲーション手術の適応
トレーサーの種類
センチネルリンパ節生検の実際
センチネルリンパ節非同定時の対応
6 実際の手順(腹腔鏡,ロボット) 永井智之
トレーサーの投与
実際の手術手技
その他
症例の適応拡大に関して
施設内での入念な検討の必要性
外陰癌
7 センチンネルリンパ節生検のエビデンス 髙橋良輔ほか
外陰癌におけるセンチネルリンパ節生検の臨床試験
外陰癌におけるセンチネルリンパ節生検のガイドライン
外陰癌におけるセンチネルリンパ節生検の課題
今後の展望
8 適応と実際の手順 山口 建
センチネルリンパ節生検の対象となりうる患者
諸外国の外陰癌治療ガイドラインにおけるセンチネルリンパ節の扱い
ESGOガイドラインとBGCSガイドライン
外陰癌に対するセンチネルリンパ節生検の指針
知識の習得とデータベース化の必要性
症例
1 子宮頸癌① 安永昌史
手術前日
手術当日
2 子宮頸癌② 西尾 浩ほか
手術の流れ
症例提示
習得しておくべき事項
3 子宮体癌① 戸上真一
筆者らの施設におけるセンチネルリンパ節生検の実施体制
実際の症例
センチネルリンパ節生検のさらなる普及に当たって
4 子宮体癌② 新倉 仁
症例
5 外陰癌 滝 真奈
実際の症例
手術の実際
1 婦人科悪性腫瘍領域におけるセンチネルリンパ節生検の現状 山上 亘
センチネルリンパ節マッピング/ナビゲーション手術についての現状
わが国におけるセンチネルリンパ節生検普及に向けた取り組み
婦人科悪性腫瘍センチネルリンパ節生検の指針とFAQ
普及の可能性とクオリティ均てん化への課題
2 RI法とは 坂井健良ほか
RI法の原理とトレーサー
RI法における可視化と検出技術
RI法の手技と標準的プロトコル
RI法の安全性
RI法の特徴
3 色素法,蛍光色素法とは 新倉 仁
色素法
蛍光色素法
手法の特徴を理解した適切な使用
4 病理診断 笹島ゆう子
センチネルリンパ節の病理診断
病理医,臨床検査技師と十分な話し合いを
5 分子生物学的診断 森谷卓也
OSNA法とは
OSNA法の原理とサイトケラチン19(CK19)
OSNA法の測定フロー
OSNA法の実証研究
6 JESGOを活用した婦人科悪性腫瘍の管理─登録とクオリティコントロール 植田彰彦
JESGOを活用した症例登録
JESGOの仕組み:「スキーマ」と「プラグイン」による拡張性
センチネルリンパ節ナビゲーション手術レジストリ登録への展開
データのクオリティコントロール
円滑な運用で診療の質向上へ
各論
子宮頸癌
1 センチネルリンパ節生検のエビデンス 重田昌吾
トレーサーの選択
両側センチネルリンパ節の検出率および正確性に関連する因子
合併症の軽減
腫瘍学的予後
OSNA法
国内外のガイドラインの状況とその変遷
適応の拡大に当たって
2 適応と実際の手順(開腹) 戸上真一
適応
実際の手順
安全な普及で長期予後とQOL改善に寄与
3 実際の手順(腹腔鏡) 田中智人
ラジオアイソトープ(radioisotope; RI)の準備
ICGの準備
実際の手技
子宮体癌
4 センチネルリンパ節生検のエビデンス 進 伸幸ほか
実際の手技
適応症例
診断精度(主要試験・メタアナリシス)
予後・安全性・QOL
高リスク症例への適用
病理学的要点(ウルトラステージング,ITCの意義,OSNA法)
センチネルリンパ節生検普及の課題
5 適応と実際の手順(開腹) 矢幡秀昭
センチネルリンパ節ナビゲーション手術の適応
トレーサーの種類
センチネルリンパ節生検の実際
センチネルリンパ節非同定時の対応
6 実際の手順(腹腔鏡,ロボット) 永井智之
トレーサーの投与
実際の手術手技
その他
症例の適応拡大に関して
施設内での入念な検討の必要性
外陰癌
7 センチンネルリンパ節生検のエビデンス 髙橋良輔ほか
外陰癌におけるセンチネルリンパ節生検の臨床試験
外陰癌におけるセンチネルリンパ節生検のガイドライン
外陰癌におけるセンチネルリンパ節生検の課題
今後の展望
8 適応と実際の手順 山口 建
センチネルリンパ節生検の対象となりうる患者
諸外国の外陰癌治療ガイドラインにおけるセンチネルリンパ節の扱い
ESGOガイドラインとBGCSガイドライン
外陰癌に対するセンチネルリンパ節生検の指針
知識の習得とデータベース化の必要性
症例
1 子宮頸癌① 安永昌史
手術前日
手術当日
2 子宮頸癌② 西尾 浩ほか
手術の流れ
症例提示
習得しておくべき事項
3 子宮体癌① 戸上真一
筆者らの施設におけるセンチネルリンパ節生検の実施体制
実際の症例
センチネルリンパ節生検のさらなる普及に当たって
4 子宮体癌② 新倉 仁
症例
5 外陰癌 滝 真奈
実際の症例
手術の実際
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センチネルリンパ節普及ワーキンググループによる,初の“婦人科がんセンチネルリンパ節ナビゲーション”の手術書!
婦人科がんセンチネルリンパ節ナビゲーション手術の保険収載が内定し,複数施設で導入の準備が始まっている。婦人科がんセンチネルリンパ節ナビゲーション手術は患者のQOL向上が期待できる低侵襲な手術だが,正しく実施されなければ,取り残しや再発が増加し患者の生命予後が不良となる危険性がある。本書は,日本婦人科腫瘍学会「センチネルリンパ節普及ワーキンググループ」の前委員長,委員長が編集を行い,動画と解説で手術を安全に行うための知識を詳解。センチネルリンパ節ナビゲーション手術導入のための必携書。