マメカン輸液・電解質

マメカン輸液・電解質

■著者 Dr. Bean
長澤 将

定価 3,960円(税込) (本体3,600円+税)
  • A5判  192ページ  2色
  • 2026年3月30日刊行予定
  • ISBN978-4-7583-2463-2

近刊のため予約販売となります。


大好評「マメカン」シリーズ,早くも第2弾! 文系編集者イチヤくん × Dr. Beanの会話形式で,輸液製剤の使い分けから電解質異常へのアプローチまで一気に解説

サクッと読めるのに,
「血管内にどれだけNaを入れたいかで製剤を選ぶ」
「尿量に“正常”はない。見るべきは体重」
「ループ利尿薬は中途半端な用量だと効かない」
など、臨床の“さじ加減”が最短でつかめる。

利尿薬の使い方はもちろん,最新CKD-MBDガイドラインの要点も押さえて知識をアップデート!
コスパ最強の水・電解質入門,ここに誕生。


目次

【本書の構成】
● 1章 輸液の基本
1 輸液のなりたち
2 浸透圧と細胞
3 体液分布
4 製剤の使い分け
5 尿の考え方
6 血圧の考え方
7 リンゲル液と生理食塩水
8 指標となるパラメータ

● 2章 よくある電解質異常と利尿薬
1 高ナトリウム血症
2 利尿薬のさじ加減
3 低ナトリウム血症
4 高カリウム血症
5 低カリウム血症

● 3章 セットで考える電解質・代謝異常
1 マグネシウム
2 カルシウム
3 リン
4 骨 (最新『CKD-MBDガイドライン』準拠!)


【目次】
● 1章 輸液の基本
1 輸液のなりたち
輸液は,広い意味での注射/静脈内投与が必要とは限らない/先人たちの試行錯誤で輸液療法が確立された/輸液の組成はどう決まった?

2 浸透圧と細胞
浸透圧:溶質の濃度が高いほうに溶媒が移動しようとする力/細胞内はK濃度が高く,Na濃度が低い!

3 体液分布
体液分布(ICFとECF)/体液量をどう測る?/点滴を入れると,血管内と間質に分布する/生理食塩水は間質と血管内に分布する/透過性の亢進で,血管内脱水も起こりうる/5%ブドウ糖液は細胞内にも分布する

4 製剤の使い分け
血管内にどのくらいNaを入れたいか,で分類する/所詮は生食と5%ブドウ糖の組み合わせ/乳酸,酢酸,重炭酸が入っているのは,高Cl性アシドーシスを防ぐため/膠質液はすべて血管内に留まる/基本的には晶質液で十分

5 尿の考え方
INとOUTのバランスをとるのが尿/尿を見れば,体液量の状態がわかる/利尿薬の影響を踏まえて尿を解釈する/利尿薬以外にも,尿に作用する薬剤がある

6 血圧の考え方
尿量確保のために血圧の維持が重要/平均血圧は65 mmHgを最低ラインに/過剰な輸液はよくないが,一概には言えない/血圧や意識状態,体温,尿量などから判断する

7 リンゲル液と生理食塩水
敗血症には,原則として緩衝化晶質液を用いる/膠質液はあまり使われない/リンゲル液と生食のどちらがいいか?は,病態とセットで考える

8 指標となるパラメータ
「まず補液して灌流を保つ!」⇨「適切な輸液」へと変化してきた/輸液反応性と輸液耐性の間をゴールにする/うっ血の評価はデバイスやエコー,IN/OUTバランス/年齢や合併症によって,目標の幅が狭まると難しい/パラメータのまとめ/尿量に「正常」はない。重要なのは体重/腎機能が落ちれば,乏尿の目安も上がる


● 2章 よくある電解質異常と利尿薬
1 高ナトリウム血症
多飲→多尿は生理的なので問題ない/抗利尿ホルモン(ADH)が効かない多尿(尿崩症)に注意/中枢性か,腎性かを鑑別する/「体液量」と「濃度」は分けて考える/治療は5%ブドウ糖液/意識障害+治療抵抗性は予後不良

2 利尿薬のさじ加減
体液量過剰の場合は水を追い出す/尿が出ない理由を考えずに利尿薬はNG

①ループ利尿薬(フロセミドなど)
ヘンレループ上行脚で再吸収を阻害する/低Ca血症,低Mg血症に注意/十分な量を投与する。フロセミドは空腹時/長時間作用型が良い,とは言い切れない

②V2受容体拮抗薬(トルバプタン)
人工的に尿崩症を引き起こして利尿する/心不全に効果はあるが,生命予後改善は限定的/利尿薬抵抗性:限外濾過や緩和ケアも選択肢に

③サイアザイド系利尿薬(ヒドロクロロチアジドなど)
Na,Clの再吸収を抑制し,体液量を減らす/半量で十分。安価な割によく効く

④炭酸脱水酵素阻害薬(アセタゾラミドなど)
心不全治療薬としてリバイバル/脳を騙してキレイに換気させる/アシドーシスに傾くので調整用に使う

⑤ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)(スピロノラクトンなど)
Kを保持し,Na再吸収を抑制する/利尿薬というより,臓器保護薬/イニシャル・ディップを恐れるな/薬を組み合わせて,オーダーメイドの水・電解質管理を!

3 低Na血症
Na不足ではなく,水が過剰/尿と体重に矛盾がないかをチェック/低Naを見たら,まず尿電解質/SIADは水の排泄不全。Naには作用しない/SIADの70%は水制限でカバーできる/浸透圧性脱髄症候群(ODS)の恐怖

4 高カリウム血症
「とりあえずRAA系阻害薬を中止」はダメ/Kの大半は筋肉(細胞内)にある/心臓を守ることが最優先,K吸着薬は最後/野菜ジュースはK吸収率が高くなる

5 低カリウム血症
低K血症を見たらホンモノと思え/補充しても上がらないならMg欠乏/高血圧で低Kならアルドステロン過剰分泌を疑う/低Kで尿pHが下がらないなら尿細管性アシドーシス


● 3章 セットで考える電解質・代謝異常
1 マグネシウム
Mgが正常下限でも,組織では枯渇していることがある/ループ利尿薬やプロトンポンプ阻害薬で低Mgのおそれあり/「とりあえず不整脈にMg」は否定された/適度な高Mgを維持し石灰化を防ぐ

2 カルシウム
Ca濃度はアルブミン補正をしてから評価/Ca,P,PTHをセットでオーダーする/緊急時は,生理食塩水でCaを出す/CKDの低Ca血症はそれほど多くない/慢性期なら,Ca補充よりも活性型ビタミンD

3 リン
腎機能が低下しても,すぐに血清Pは上がらない/フレイルを避け,肉や魚はしっかり食べる/炭酸Caは安価だが,石灰化に注意/原因不明の呼吸不全や心不全は低P血症を疑う/いきなりカロリーを入れてはいけない/緊急時以外は,Pはゆっくり経口投与

4 骨(CKD-MBD)
Ca管理の優先順位が上がり,PTHの下限がなくなった/カルシミメティクスでしっかりPTHを下げ,骨を守る
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