2024年6月号 Vol.40 No.6

「どっちなんだ?!」をはずさないための 画像診断の急所

臨床画像 2024年6月号
定価 2,970円(税込) (本体2,700円+税)
  • B5判  128ページ  
  • 2024年5月26日刊行


序説

「どっちなんだ?!」をはずさないために

 画像診断ではしばしば「どっちなんだ?!」に遭遇する。良性なのか悪性なのか,腫瘍なのか炎症なのか,感染なのか非感染なのか,そもそも正常の範囲内なのか異常なのか,……などなど。こうした二択(あるいは三択以上)はいつも画像診断医を悩ませているが,依頼科には画像所見で白黒つけてほしいと期待されやすい部分でもある。例えば,脳MRIでは脱髄と腫瘍が類似することがある。しかし,MRIで脱髄と腫瘍が類似しうるからといって,毎回のように脱髄と腫瘍を必ずレポートに併記していたら,臨床側からの期待には応えられないだろう。もちろん,生半可な知識に基づいて,あるいは知識・経験の裏打ちもなく,ただ直感のみに頼って二択のどちらかに決めつけるようなレポートでは,大誤診につながりうる。
 では,どうしたらよいのか?
 各領域でしばしば問題となる二択に対して,どちらかに大きく舵を切るべきポイントがあるのか,あるいはエキスパートでも両論併記せざるをえず,慎重なfollow upを依頼しているものなのか。それらをまとめて知る機会は限られていると感じられたため,本特集では,その知識・経験のギャップを埋めること,すなわち,全身諸領域の「どっちなんだ?!」を対象として,エキスパートたちがどのように解決しているのかを紹介することを主な目的とした。
 いずれもそれぞれの領域の読影において経験豊富な先生方に執筆をご快諾いただき,感謝の念に堪えない。おかげで,読んでからすぐに活用できるような,非常に実用的で勉強になる内容となったと自負している。本特集が読者および施設における画像診断の質の向上につながることを期待する。

黒川 遼
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目次

■特集:「どっちなんだ?!」をはずさないための画像診断の急所  企画・編集:黒川 遼
序説−「どっちなんだ?!」をはずさないために  黒川 遼
頭部領域の「どっちなんだ?!」  黒川 遼
頭頸部−SCC or not?−  子安 翔
胸部画像診断の鍵:「あいまいさ」をなくすレポートを書くために  山田大輔
肝胆膵脾領域の「どっちなんだ?!」  米田憲秀
腎泌尿器系の「どっちなんだ?!」  横山幸太ほか
婦人科画像診断の「どっちなんだ?!」  中俣彰裕ほか
消化管−言語化されない画像所見を読み取り病態に迫る−  井上明星
骨軟部領域の「どっちなんだ?!」  向井宏樹
全身領域の「どっちなんだ?!」  金子 揚ほか

●連載
・何としても読んでもらいたい  あの論文,この論文[第23回]
 低線量CTによる肺癌スクリーニングのランダム化試験で,肺癌死亡率減少を証明した歴史的論文  坂井修二ほか
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