2024年10月増刊号 Vol.40 No.14

必見!画像診断医のための各種ガイドラインの読み解き方

臨床画像 2024年10月増刊号
定価 5,500円(税込) (本体5,000円+税)
  • B5判  168ページ  
  • 2024年9月30日刊行


序説

 日本医学放射線学会の『画像診断ガイドライン』は,2003年に初版が発行されてから21年が経過しており,最新版は2021年に出版された。現在,2026年の改訂を目指して執筆が進行中であり,より広く利用されることを念頭に,Web公開やスマートフォンでの閲覧を優先する方針が採られている。内容については,画像診断にかかる臨床的な「道しるべ」を示すという基本姿勢は変わらず,従来どおりさまざまな疾患の診断や鑑別において推奨される画像検査の指針が提示される予定である。しかし,画像診断の領域は非常に広く,すべての領域,すべての疾患,すべてのモダリティを網羅することは困難であり,代表的なものや臨床的に重要なものに限定されることが避けられない。
 一方で,各領域ごとの診療ガイドラインはさまざまな学会から発出されており,これらは疫学や予防,診断,治療までをカバーしており,画像診断もこれらに含まれることが多い。『画像診断ガイドライン』とは異なる立場で,それぞれの領域のエキスパートが執筆しているため,画像診断医は『画像診断ガイドライン』だけでなく,これらの診療ガイドラインについても十分に理解しておく必要がある。
 本号「必見! 画像診断医のための各種ガイドラインの読み解き方」では,『画像診断ガイドライン』以外の診療ガイドラインに焦点をあて,それぞれの領域のトップランナーによる最新の変更点やトピックス,読影に役立つポイントを画像所見とともに解説していただいた。各診療ガイドラインを通読することが望ましいが,その分量は膨大である。本特集では,画像診断に関連する部分に限定し,エキスパートの視点から詳細に解説しており,実践的な知識を提供する。これにより,読者は各領域における画像診断の位置付け,推奨される撮像法,典型的な画像所見,分類,診断アルゴリズム,治療効果判定法,鑑別の注意点を理解し,明日からの読影に役立つ知識を得ることができる。また,画像診断医にとって治療法を理解することも重要であり,本号では診断から治療に至るフローチャートや治療法の変遷についても取り上げていただいた。
 総じて,本号は画像診断医としてのスキルを向上させるための実践的なガイドとなることを目指している。多様な診療ガイドラインを正確に理解し,それらを適切に活用することは,患者に最良の医療を提供するために不可欠である。本誌が,日々の臨床現場における診断と治療に大いに寄与することを期待する。

工藤與亮
全文表示する
閉じる

目次

■特集:必見!画像診断医のための各種ガイドラインの読み解き方  企画・編集:工藤與亮
序説  工藤與亮
脳神経領域−各種ガイドラインにおける画像検査の位置付け−  沖 達也ほか
頭頸部領域  馬場 亮ほか
胸部領域:肺癌−『肺癌診療ガイドライン 2023』−  坂井修二ほか
胸部領域:びまん性肺疾患  岩澤多恵
心血管領域−放射線科医が知っておくべき心臓疾患の診療ガイドラインのポイント−  高木英誠ほか
消化器(肝癌)領域−ガイドラインの読み解き方−  渡谷岳行
消化器(肝胆道)領域  尾崎公美ほか
消化器(膵)領域  井上 大ほか
消化管領域−消化管癌のアップデートおよび日常臨床で注意すべき消化管疾患−  下村悠太朗ほか
産婦人科領域  藤井進也
泌尿器領域−ガイドラインについて−  玉田 勉ほか
乳房領域−画像診断医が知っておくべき乳癌のガイドライン−  久保田一徳
骨軟部領域−ガイドラインや分類/診断基準におけるアップデート−  藤崎瑛隆ほか
小児領域−てんかん重積・けいれん重積,熱性けいれんと小児急性脳症の診療ガイドライン: 画像診断医が知っておくべき知識−  安藤久美子ほか
核医学領域・血液領域  土屋純一
ガイドラインのWeb化・アプリ化  森下陽平
全文表示する
閉じる

会員登録されている方

メールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。

注)共有パソコンの方はチェックを外してください。

会員登録されていない方

会員登録されると次回からお客様情報をご入力いただく必要がありません。
また,購入履歴の確認ができる便利な機能がご利用いただけます。

個人情報の取り扱いについてはこちら