2013年10月増刊号

四肢骨折治療における問題点と対策

関節外科 2013年10月増刊号
定価 5,500円(税込) (本体5,000円+税)

目次

■特集:四肢骨折治療における問題点と対策  企画・編集 齋藤知行
 序文  齋藤知行
Ⅰ. 上肢
 高齢者上腕骨近位端骨折  中澤明尋
  保存療法
   ・保存療法の適応について
   ・保存療法をどう行うか
   ・早期運動療法が困難
   ・適応の失敗
  手術療法
   ・髄内釘固定法をどう行うか
   ・ロッキングプレート固定をどう行うか
   ・人工骨頭置換術をどう行うか

 上腕骨骨幹部骨折  岩部昌平
  保存療法
   ・橈骨神経麻痺
   ・変形治癒
   ・偽関節
   ・肩関節・肘関節拘縮
  手術療法
   ・橈骨神経麻痺
   ・感染
   ・偽関節
   ・順行性髄内釘使用時の問題−肩関節障害−
   ・逆行性髄内釘使用時の問題−挿入部の骨折−

 小児上腕骨顆上骨折  栗山幸治ほか
  保存療法
   ・転位の進行
   ・入院の長期化(牽引療法の場合)
  手術療法
   ・術前に血行障害がある
   ・コンパートメント症候群
   ・術前に神経麻痺がある
   ・術中の整復困難
   ・術中の医原性尺骨神経障害
   ・術後の循環障害
   ・術後転位
   ・術後に感染が起きた
   ・術後に異所性骨化が起きた

 上腕骨顆部骨折  星 亨
  保存療法
   ・変形性癒合や偽関節が起こった
   ・長期外固定による関節拘縮が起こった
  手術療法
   ・術前の骨折型評価が困難である
   ・誤った体位とアプローチを選択すれば,術中の整復操作や内固定に支障をきたす
   ・関節内粉砕骨折が高度な症例では整復固定がきわめて困難である
   ・高齢者上腕骨通顆骨折では,不適切な固定により偽関節になる可能性が高い
   ・AO分類Type Cは最も治療が困難で,手術手技を熟知する必要がある
   ・肘頭骨切り部のトラブルが意外と多い
   ・ときに開放骨折を合併し,不適切な治療戦略により感染を併発する
   ・高齢者では,骨質や全身状態・合併症,認知症に伴うリハビリテーション意欲の欠如などが影響し,治療成績が劣る傾向にある
   ・関節拘縮が起こった
   ・偽関節になった

 肘頭骨折  池上博泰
  保存療法
   ・手術療法を行わなかった場合のデメリット
  手術療法
   ・肘頭先端切除術は行うべきか?
   ・観血的整復固定術をどう行うか

 橈骨頭骨折  櫻井敦志
  保存療法
   ・保存療法をどう行うか
  手術療法
   ・合併損傷をどう把握するか
   ・アプローチの種類と方法
   ・骨片除去術の適応の見極め
   ・保存療法後の橈骨頭切除をどう行うか
   ・急性期の橈骨頭切除は行うべきか?
   ・骨接合術を行うにあたって
   ・骨接合材料に何を選択するか
   ・プレートの設置位置の見極め
   ・人工橈骨頭置換術をどう行うか
   ・外側側副靱帯の修復
   ・固定の破綻,偽関節,変形治癒が起こった

 前腕骨骨幹部骨折  高畑智嗣
   ・画像診断での見落としが散見される
   ・シーネ固定が安定しない
   ・整復位を維持して外固定するのが難しい
   ・小児の保存療法中に骨折部が転位する
   ・プレート固定のための骨折部への進入はどうすればよいか
   ・主骨片の整復と仮固定はどうすればよいか
   ・プレート内固定はどうすればよいか
   ・骨移植は必要か?
   ・抜釘後の再骨折を防ぐには
   ・プレート固定に適さない症例をどう治すか
   ・髄内釘手術をどうすればよいか

 橈骨遠位端骨折  坂野裕昭
  保存療法
   ・関節拘縮とCRPSが起こった
   ・骨折部や関節面の再転位が起こった
  手術療法
   ・掌側ロッキングプレート固定術の施行前に,患部の手指および手部の高度の腫脹と手指の自動運動制限が認められる
   ・掌側ロッキングプレート固定術中,ロッキングスクリューの関節内誤刺入が起きた
   ・掌側ロッキングプレートが掌側面より浮き上がっている
   ・掌側ロッキングプレートでは十分に掌側の骨折部を保持できないrimの骨折が判明した
   ・掌側ロッキングプレートの近位のスクリューが効かない
   ・ロッキングスクリューの螺子山をなめた
   ・骨折部の固定性が不十分
   ・術後,正中神経領域のしびれが持続する
   ・術後に長母指伸筋腱皮下断裂が起こった
   ・術後に長母指屈筋腱皮下断裂が起こった

 手舟状骨骨折  吉田健治
  診断
   ・正しい診断がつかない
   ・どの分類に従うか?
  保存療法
   ・保存療法で成功するか否か?
  手術療法
   ・小皮切によるスクリュー固定の適応を見極める
   ・掌側アプローチ
   ・背側アプローチ
   ・観血的骨接合術をどう行うか
   ・手術のピットフォールに陥らないためには

 手指骨折  香月憲一
  保存療法
   ・交叉指変形が起こった
   ・手指関節拘縮が起こった
   ・腱の癒着が起こった
   ・偽関節が起こった
   ・CRPSが起こった
  手術療法
   ・中手骨骨折をどう治すか
   ・基節骨骨折をどう治すか
   ・中節骨骨折をどう治すか
   ・末節骨骨折をどう治すか

Ⅱ. 下肢
 大腿骨頚部骨折  野々宮廣章
  保存療法
   ・患者・家族が手術療法を拒否し保存療法を希望
  手術療法(骨接合術−Hansson pin中心−)
   ・手術が待機手術となった!待機期間中の安静はどうすればよいか?
   ・Hansson pinですべて固定可能か?
   ・Garden分類Stage Ⅰは整復するのか?できるのか?
   ・ガイドピンが頚部内側皮質に接して挿入された
   ・若年者の転位型を固定したが骨頭壊死が心配
   ・同側の大腿骨転子下骨折が生じてしまった
   ・脆弱骨で強度短縮が心配

 大腿骨転子部骨折  井上尚美
  手術療法
   ・術前の深部静脈血栓症(deep vein thrombosis;DVT),肺塞栓症(pulmonary embolism;PE)対策
   ・ネイル挿入時の大腿骨外側転位
   ・ネイル挿入時に骨折が起こった
   ・骨頭骨片の回旋転位が生じた
   ・reversed oblique typeをどう治すか
   ・術後のラグスクリューのカットアウトが起こった
   ・骨折による再手術をどう行うか
   ・骨癒合遷延,偽関節が起こった

 大腿骨転子下骨折  正田悦朗
  保存療法
   ・内科的合併症が発生した(肺炎,尿路感染症など)
  手術療法
   ・多発外傷により全身状態が悪化した
   ・軟部組織損傷が存在した
   ・骨折線の走行がよくわからない
   ・深部静脈血栓症が起こった
   ・内固定材料に何を選択するか
   ・フラクチャーテーブルで牽引しても整復できない
   ・フラクチャーテーブルで徒手整復できない
   ・髄内釘を挿入したときに近位骨片の内反変形が残ってしまう
   ・髄腔が狭くてネイルの挿入が困難,前弯が強く長いネイルが挿入できない
   ・無理にネイルを挿入して骨折を起こした
   ・偽関節になった
   ・感染が起こった
   ・変形治癒が起こった

 大腿骨骨幹部骨折  小原 周
  保存療法
   ・短縮・屈曲・回旋転位
  手術療法
   術前
   ・成人呼吸促拍症候群(adult respiratory distress syndrome;ARDS)
   ・同側大腿骨頚部骨折の合併
   術中:髄内釘固定の際の問題点と対策
   ・整復困難
   ・偏心性リーミング
   ・髄内釘打ち込みによる医原性骨折・骨片転位
   ・骨片間の離開
   ・第3骨片の整復不良
   ・アライメント不良
   ・回旋変形
   ・同側大腿骨頚部骨折
   ・逆行性髄内釘による関節軟骨損傷
   ・脂肪塞栓症候群
   術中:プレート固定の問題点と対策
   ・大腿骨軸とプレートの軸が合わない
   術後:髄内釘固定の問題点と対策
   ・術後感染
   ・遷延治癒
   ・偽関節
   ・変形治癒
   ・compartment syndrome
   ・遠位横止めスクリューによる障害
   ・大腿骨頭壊死
   術後:創外固定の問題点と対策
   ・pin tract infection
   ・膝関節拘縮
   術後:プレート固定の問題点と対策
   ・プレート抜釘後の再骨折

 大腿骨遠位部骨折  木浪 陽ほか
  保存療法
   ・適応の見極めと合併症
  手術療法
   ・高エネルギー外傷例にどう対応するか
   ・固定法・固定材をどう選択するか
   ・TKA周囲で骨折が起こった
   ・同側インプラントのある顆部骨折が起こった
   ・術後の合併症

 脛骨プラトー骨折−関節内骨折−  徳永真巳
  保存療法
   ・5mm以上の転位を残してしまったが…
  手術療法
   ・術前の評価法だが…
   ・日常診療で1番みかける外側プラトーのAO/OTA分類41-B(local/split compression)だが…
   ・Schatzker分類Type Ⅵだけど,内側と外側のどちらから内固定するか?どこにプレートを設置するか?
   ・後外側関節面陥没の整復が今ひとつみたいだが…
   ・半月(板)損傷が合併しているが…
   ・十字靱帯損傷が合併しているが…
   ・顆間隆起骨折が合併しているが…
   ・脛骨粗面骨折が合併しているが…
   ・下肢の循環が不良である疑いがあるが…

 脛骨近位部骨折  松村福広
  保存療法
   ・遷延癒合や偽関節などの骨癒合不全が起こった
   ・膝関節拘縮が起こった
  手術療法
   ・水疱形成を伴った軟部組織の高度腫脹が起こった
   ・コンパートメント症候群が起こった
   ・髄内釘固定時に整復位不良が起こった
   ・プレート固定時の固定性が不良だった
   ・プレート固定時に縫合不全が起こった
   ・髄内釘・プレート固定時に感染が起こった
   ・髄内釘・プレート固定時に偽関節が起こった
   ・髄内釘・プレート固定時に変形治癒が起こった

 脛骨骨幹部骨折  衣笠清人
  保存療法
   ・変形治癒(短縮・角状変形・回旋変形)が起こった
   ・コンパートメント症候群が起こった
  手術療法
   ・髄内釘固定法について
   ・MIPO法について

 脛骨遠位部骨折  最上敦彦
  初期治療
   ・水疱形成を伴う重度軟部組織腫脹が起こった
   ・転位を伴う腓骨骨折が合併した
  保存療法
   ・骨折部の再転位が起こった
  手術療法
   ・状況に応じた術式(内固定材料)の選択をどう行うか
   ・整復が困難
   ・閉創が困難
   ・創壊死が起こった
   ・遷延癒合・偽関節が起こった

 足関節骨折  松井健太郎ほか
  診断
   ・外果単独骨折(AO分類44-B)の治療方針の決定
  保存療法
   ・保存療法のプロトコールと合併症
  手術療法
   ・手術合併症を増加させる要因
   ・遠位脛腓骨靱帯結合損傷の診断,治療

 踵骨骨折  林 博志ほか
  保存療法
   ・どのように保存療法を行うか
  手術療法
   ・手術療法をどう行うか
   ・変形性距骨下関節症が起こった
   ・外側インピンジメント症候群が起こった
   ・腓腹神経障害が起こった
   ・皮膚障害・感染が起こった
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