疾患からみた解剖学

定価 7,480円(税込) (本体6,800円+税)
- B5判 324ページ 2色
- 2007年11月29日刊行
- ISBN978-4-7583-0062-9
序文
医学・医療を志す方々にとって,解剖学は必ず学ばなければならない医学の基本となる領域です。しかし残念ながら多くの場合,この「解剖学」は医学の入り口で待ち受けている関門でもあります。医学を学ぶ初期の段階では人体構造の複雑さとそれに対応して命名されたあたかも頭から溢れる程の多数の難解な解剖学用語が,折角高い志をもってこれから医学を学ぼうとしている人々を圧倒してしまうのです。しかし本来,人体構造は機能と密接したものであり,人体構造に関する知識は,病を持った体において時々刻々と変化する構造と機能に医療として如何に対処するかという場において初めて活かされなければならない知識であるはずです。
このような認識に立って今回私どもは,疾患を診断し治療する立場に立って,解剖学的知識がどのように使われているかを示す事により,解剖学を学ぼうとする人々にその学習の意義を具体的に理解して学習して頂こうと考え,本書を企画しました。即ち,本書を通して解剖学を学ぶ皆さんが人体構造に関する知識を将来の医療の実践の場において「役に立つ」知識として習得していただく事が私どもの目的です。
その目的のために,本書は人体の各部のそれぞれの領域において現在現場で医療に携わっていらっしゃる医師に執筆をお願いし,ご自身の解剖学・医学の学習と実践の経験の上に,それぞれの専門の分野から振り返って必要とされる人体構造の知識を臨床と関連して提示して頂きました。同じ組織において同じ解剖学教育を受け,かつ,現在それぞれの場で指導医として活躍されていらっしゃる方々に参加して頂いたのは,監修者と十分なコミュニケーションをとり,臨床医として実感している解剖学教育に対する率直な評価を,本書の編集に反映したいと考えたからです。
本書を手に取って頂くとすぐおわかりになるように,従来の解剖書と敢えて一線を画し,平易な表現を心がけ,また,臨床と密接させた構成となっています。一方で,我々は決して解剖学を網羅的に記述したものとする事に目標を置く事は致しませんでしたが,臨床医学の立場から記された解剖学としての重要事項はしっかりと提示するよう心がけました。
従いまして,医学を志す方々を対象として読者にフレンドリーでありながらしっかりとした解剖学の知識をバランスをとって記述した本書は,日々医療の最前線に立って診療教育研究を行っている臨床医の手になっている事と合わせて,世界に例を見ない極めてユニークな解剖書であると,私どもは考えております。本書が医学生のみならず臨床の場で活かされる人体構造に関する知識を知ろうとし,また学ぶ必要に迫られている様々な方々にお役に立てる事を,執筆者一同願っております。そして,このユニークな解剖書を今後さらに発展させるべく,読者の皆様と執筆者の方々と一緒に育てていく事を願っております。皆様からの率直なご意見を賜れば幸いに存じます。
最後になりましたが,多忙な臨床の場での日々の中で快く執筆され,また,ときとして幾度と無く書き直しをして頂くなど完成に協力頂いた執筆者の方々,これまでの優れた専門的経験を十二分に発揮され,かつ辛抱強く監修者と執筆者に対応頂いたメジカルビュー社の編集担当者の皆様には,本書の目的を理解し完成に向かってご尽力いただいた事を,厚く御礼を申し上げます。関係者一同が同じ目標に賛同して頂かなければ本書の完成は無かったものと信じております。
平成19年10月
相磯貞和
このような認識に立って今回私どもは,疾患を診断し治療する立場に立って,解剖学的知識がどのように使われているかを示す事により,解剖学を学ぼうとする人々にその学習の意義を具体的に理解して学習して頂こうと考え,本書を企画しました。即ち,本書を通して解剖学を学ぶ皆さんが人体構造に関する知識を将来の医療の実践の場において「役に立つ」知識として習得していただく事が私どもの目的です。
その目的のために,本書は人体の各部のそれぞれの領域において現在現場で医療に携わっていらっしゃる医師に執筆をお願いし,ご自身の解剖学・医学の学習と実践の経験の上に,それぞれの専門の分野から振り返って必要とされる人体構造の知識を臨床と関連して提示して頂きました。同じ組織において同じ解剖学教育を受け,かつ,現在それぞれの場で指導医として活躍されていらっしゃる方々に参加して頂いたのは,監修者と十分なコミュニケーションをとり,臨床医として実感している解剖学教育に対する率直な評価を,本書の編集に反映したいと考えたからです。
本書を手に取って頂くとすぐおわかりになるように,従来の解剖書と敢えて一線を画し,平易な表現を心がけ,また,臨床と密接させた構成となっています。一方で,我々は決して解剖学を網羅的に記述したものとする事に目標を置く事は致しませんでしたが,臨床医学の立場から記された解剖学としての重要事項はしっかりと提示するよう心がけました。
従いまして,医学を志す方々を対象として読者にフレンドリーでありながらしっかりとした解剖学の知識をバランスをとって記述した本書は,日々医療の最前線に立って診療教育研究を行っている臨床医の手になっている事と合わせて,世界に例を見ない極めてユニークな解剖書であると,私どもは考えております。本書が医学生のみならず臨床の場で活かされる人体構造に関する知識を知ろうとし,また学ぶ必要に迫られている様々な方々にお役に立てる事を,執筆者一同願っております。そして,このユニークな解剖書を今後さらに発展させるべく,読者の皆様と執筆者の方々と一緒に育てていく事を願っております。皆様からの率直なご意見を賜れば幸いに存じます。
最後になりましたが,多忙な臨床の場での日々の中で快く執筆され,また,ときとして幾度と無く書き直しをして頂くなど完成に協力頂いた執筆者の方々,これまでの優れた専門的経験を十二分に発揮され,かつ辛抱強く監修者と執筆者に対応頂いたメジカルビュー社の編集担当者の皆様には,本書の目的を理解し完成に向かってご尽力いただいた事を,厚く御礼を申し上げます。関係者一同が同じ目標に賛同して頂かなければ本書の完成は無かったものと信じております。
平成19年10月
相磯貞和
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目次
神経系
1脳
基礎解剖編
脳のおさえどころ 矢﨑貴仁
■大脳の表面ってどう構成されているの?
■大脳の断面で大事なところは?
実践編
脳腫瘍からみた解剖 矢﨑貴仁
■なぜ食べ物の臭いがおかしいと感じたの?
■なぜ視力が低下するの?
くも膜下出血からみた解剖 矢崎貴仁
■頭痛の原因は?
■術後経過は順調なのに,どうして人格が変化するの?
頭蓋骨骨折からみた解剖 矢﨑貴仁
2 脳幹・脳神経
基礎解剖編
脳幹・脳神経のおさえどころ 矢﨑貴仁
■小脳
■中脳
■橋
■延髄
■脳神経と脳幹,頭蓋底の孔
実践編
三叉神経痛からみた解剖 矢﨑貴仁
水頭症からみた解剖 矢﨑貴仁
3 運動・感覚系
基礎解剖編
運動・感覚中枢のおさえどころ 矢﨑貴仁
実践編
てんかんからみた解剖 矢﨑貴仁
■Jackson型けいれん発作
運動器(筋骨格)系
1 頭部・顔面骨
基礎解剖編
頭部・顔面骨のおさえどころ 今西宣晶
■顔の骨ってどう構成されているの?
■口腔の構造はどうなっているの?
■ヒトの発生と先天奇形のかかわりを知ろう!
実践編
頬骨骨折からみた解剖 今西宣晶
■なぜ顔面の腫脹が増し,眼の縁に痛いところがあるの?
■なぜ右頬が平らになり,右眼が左眼に比べ少し引っ込んだの?
■なぜ口を開けようとしても十分に開かないの?
■なぜ上目遣いに物を見たときに二重に見えるようになったの?
■なぜ右上口唇と粘膜にしびれが出たの?
口蓋口唇裂からみた解剖 今西宣晶
■なぜ口唇部と口蓋部両者に裂隙が見られるの?
■なぜ外鼻も手術の対象となったの?
■なぜ鼻孔より母乳が漏れたの? 構音障害ってなに?
2 四肢の骨・関節
基礎解剖編
四肢の骨・関節のおさえどころ 須田康文
■関節ってどう構成されているの?
■肩関節の基本構造は?
■肘関節の基本構造は?
■手関節の基本構造は?
■股関節の基本構造は?
■膝関節の基本構造は?
■足関節の基本構造は?
実践編
肩関節脱臼からみた解剖 奥山訓子
■なぜ肩関節は脱臼しやすいの?
■なぜ腕を牽引するだけで整復できるの?
■なぜ知覚障害が生じたの?
■なぜ反復性脱臼となりやすいの?
手根管症候群からみた解剖 奥山訓子
■なぜ手を酷使したら指が痺れるようになったの?
■なぜ小銭をつまめなくなったの?
■なぜ手関節からの放散痛や,手関節を最大屈曲することで診断がつけられるの?
■なぜ腕や頸にもときに痛みを感じることがあるの?
大腿骨頸部骨折からみた解剖 金子博徳
■なぜ股関節は内転,伸展,外旋位の肢位をとるの?
半月板損傷からみた解剖 須田康文
■なぜ膝がひっかかるの?
■半月板てどんなもの?
■なぜ半月板は切れるの?
外反母趾からみた解剖 須田康文
■母趾には肉眼的にどのような変化があるの?
■骨にはどのような変化を生じているの?
■なぜ外反母趾になるの?
3 椎骨・脊髄
基礎解剖編
椎骨・脊髄のおさえどころ 小川祐人
■椎骨ってどんな骨から構成されているの?
■椎骨の形態と椎骨どうしのつながりってどうなっているの?
■脊髄ってどこにどのようにあるの?
■脊髄の内部構造はどうなっているの?
実践編
椎間板ヘルニアからみた解剖 小川祐人
■椎間板ヘルニアってどういう病態のことなの?
■なぜ腰椎椎間板ヘルニアによって下肢痛が生じるの?
■ヘルニアの出た高位によって症状はどのように異なるの?
後縦靱帯骨化症からみた解剖 小川祐人
■後縦靱帯骨化症ってどういう病態なの?
■脊髄が障害されるとどんな症状がでてくるの?
■どのように障害部位を推測できるの?
圧迫骨折からみた解剖 小川祐人
■骨粗鬆症ってどのような病態なの?
■圧迫骨折の診断はどのように行うの?
■どうして圧迫骨折によって神経症状が生じるの?
4 骨盤
基礎解剖編
骨盤のおさえどころ 金子博徳
実践編
骨盤骨折からみた解剖 金子博徳
循環器系
1 心臓
基礎解剖編
心臓のおさえどころ 古梶清和
■心嚢
■心臓の外観
■心内腔
■冠状動脈
実践編
心筋虚血による急性左心不全からみた解剖 古梶清和
■なぜ呼吸困難になったの?
■左心不全の原因は?
■なぜ血圧が下がりショックになったの?
洞不全と房室ブロックからみた解剖 古梶清和
■なぜ失神発作を起こしたの?
僧帽弁狭窄症からみた解剖 古梶清和
■なぜ僧帽弁狭窄症で労作時の息切れがでるの?
■なぜ心房細動はいけないの?
大動脈弁狭窄症からみた解剖 古梶清和
■なぜ胸痛がでるの?
■なぜ左心室と大動脈の間に圧較差を生じるの?
■2尖弁は狭窄症になりやすいの?
2 大動脈
基礎解剖編
大動脈のおさえどころ 古梶清和
■大動脈壁
■大動脈の解剖
■Adamkiewicz動脈
実践編
解離性大動脈瘤からみた解剖 古梶清和
■なぜ胸背部痛がでたの?
■なぜ血圧に左右差があるの?
■なぜ意識レベルが下がったの?
■なぜ対麻痺にならないの?
呼吸器系
基礎解剖編
呼吸器のおさえどころ 堀之内宏久
■肺の基本構造はどうなっているの?
■肺動脈
■肺静脈
■気管・気管支
■心嚢内の血管と心膜の位置関係
■肺区域切除時の気管支と血管の関係
実践編
肺尖部肺癌からみた解剖 堀之内宏久
■前方経路
■後方経路
その他の疾患からみた解剖 堀之内宏久
■気胸からみた解剖
■縦隔腫瘍からみた解剖
消化器系
1 食道
基礎解剖編
食道のおさえどころ 竹内裕也,北川雄光
実践編
食道癌からみた解剖1 竹内裕也,北川雄光
■なぜ食物を飲み込んだ後,胸部につかえる感じがするようになったの?
■なぜ声が嗄れるようになり,むせやすくなったの?
■なぜ肺炎になったの?
食道癌からみた解剖2 竹内裕也,北川雄光
■右開胸から食道へのアプローチ
■では右開胸ではなく左開胸すると?
2 胃・十二指腸
基礎解剖編
胃・十二指腸のおさえどころ 才川義朗
実践編
胃癌からみた解剖 才川義朗
■なぜ腹部膨満感・嘔吐・摂食不良を訴えたの?
■なぜ黄疸になったの?
■なぜ貧血になったの?
十二指腸潰瘍からみた解剖 才川義朗
3 小腸・結腸
基礎解剖編
小腸・結腸のおさえどころ 長谷川博俊
■小腸はどう分けられるの?
■結腸はどう分けられるの?
■小腸と結腸の血管系はどうなっているの?
実践編
結腸癌からみた解剖 長谷川博俊
■次にどんな検査を行うの?
■ほかに症状はなかったの?
■早期癌と進行癌の違いは? また大腸癌はポリープからできるの?
■結腸癌の手術術式は?
Meckel憩室からみた解剖 長谷川博俊
■これはなに?
■卵黄腸管遺残には他にどんな型があるの?
■どんな症状があるの?
4 直腸・肛門
基礎解剖編
直腸・肛門のおさえどころ 長谷川博俊
■直腸はどこから始まるの?
■肛門管ってなに? 歯状線ってなに?
■直腸の血管系はどうなっているの?
実践編
直腸癌からみた解剖 長谷川博俊
■なぜMRIとIVP経静脈的腎盂造影を施行したの?
■側方郭清ってなに?
■腹会陰式直腸切断術ってどんな術式?
■なぜ術後勃起できなくなったの?
直腸脱からみた解剖 長谷川博俊
■なぜ肛門から脱出するの?
■なぜ子宮も脱出するの?
■治療法はどうするの?
5 肝臓
基礎解剖編
肝臓のおさえどころ 河地茂行
■肝臓の区域分類
■肝臓の支持間膜,隣接臓器
■肝門部
実践編
肝細胞癌の手術(肝S8系統的亜区域切除)からみた解剖 河地茂行
■系統的亜区域切除ってなに?
■系統的亜区域切除へのアプローチ
肝移植ドナー手術(右葉グラフト採取)からみた解剖 河地茂行
■生体肝移植グラフト採取の留意点:肝門部の脈管解剖
■中肝静脈分枝の問題
6 胆道・膵臓
基礎解剖編
肝外胆管と胆嚢のおさえどころ 相浦浩一
■胆汁の流れる経路ってどのようになっているの?
■胆嚢の構造と役割は?
■総胆管はどうやって十二指腸につながっているの?
実践編
胆石からみた解剖 相浦浩一
■なぜうなぎの蒲焼きを食べた後から右季肋部痛が出現したの?
■なぜ右肩にも痛みを生じたの?
■なぜ黄疸を認めたの?
■なぜ右季肋部に圧痛を認め,深呼吸にて圧痛は強まり,吸気を中止したの?
基礎解剖編
膵臓および膵管のおさえどころ 相浦浩一
■膵臓ってどこにあるの?
■膵液はどのようにして流れてくるの?
■胆道・膵の動脈系ってどうなっているの?
■上腸間膜静脈・門脈系および膵の静脈系はどう構成されているの?
実践編
膵癌からみた解剖 相浦浩一
■なぜ背部痛が出現し,持続したの?
■なぜ体重減少がみられたの?
■なぜ褐色尿や皮膚黄染がみられたの?
■なぜ肝内胆管から総胆管の拡張と尾側主膵管の拡張がみられたの?
■なぜ腹部所見で右季肋部に辺縁平滑な腫瘤を触知したの?
■なぜ耐糖能異常を示したの?
腎・尿路系
基礎解剖編
腎・尿路系のおさえどころ 大東貴志
■泌尿器ってなに?
■腎臓の中はどのようになっているの?
■腎臓の尿を作る部分の微細構造はどうなっているの?
実践編
腎癌からみた解剖 大東貴志
■なぜ左陰嚢が腫れたの?
■なぜ腎臓を摘出するために下行結腸を剥離したの?
■なぜ副腎も摘出したの?
膀胱癌からみた解剖 大東貴志
■なぜ右の尿管と腎盂が拡張したの?
■膀胱壁はどのようになっているの?
■なぜ子宮と付属器の合併切除を行ったの?
基礎解剖編
男性生殖器のおさえどころ 大東貴志
実践編
前立腺癌からみた解剖 大東貴志
■前立腺の内部の解剖はどうなっているの?
■なぜ静脈からの出血に注意したの? また温存手術とはなに?
■なぜ術後に尿失禁となったの?
精巣腫瘍からみた解剖 大東貴志
■なぜ腎門部のリンパ節に転移が起こったの?
■精索内の構造はどうなっているの?
■なぜ射精ができなくなったの?
産婦人科系
基礎解剖編
産婦人科系のおさえどころ 仲村 勝,藤井 多久磨
■女性性器の構成
■産道
子宮筋腫からみた解剖 仲村 勝,藤井 多久磨
■なぜ子宮筋腫で不妊症になるの?
■なぜ子宮筋腫で貧血になるの?
子宮頸癌からみた解剖 仲村 勝,藤井 多久磨
■なぜ不正出血や帯下を認めたの?
■なぜ子宮の病気で腰背部痛が生じたの?
帝王切開からみた解剖 仲村 勝,藤井 多久磨
乳房
基礎解剖編
乳房のおさえどころ 神野浩光
■乳房の構成はどうなっているの?
■乳房はどんな血管で栄養されているの?
■乳房からのリンパの流れはどうなっているの?
■乳房の所属リンパ節は次の群に分けられる
実践編
乳癌からみた解剖 神野浩光
■なぜdimpling signが陽性になるの?
■なぜ石灰化が乳頭方向に伸びているの?
■なぜ右上腕の知覚鈍麻が出現したの?
■なぜ大胸筋が萎縮したの?
内分泌系
1 下垂体
基礎解剖編
下垂体のおさえどころ 矢崎貴仁
実践編
下垂体腺腫からみた解剖 矢崎貴仁
■下垂体腺腫はどういう症状を起こすの?
2 甲状腺
基礎解剖編
甲状腺のおさえどころ 堀之内宏久
■甲状腺の動・静脈はどう走行するの?
■反回神経ってなに?
3 副腎
基礎解剖編
副腎のおさえどころ 大東貴志
実践編
右副腎腫瘍からみた解剖 大東貴志
■副腎周囲の内臓の関係はどうなっているの?
■なぜ副腎静脈を遮断したら血圧が下がったの? 副腎の血管はどうなっているの?
皮膚系
基礎解剖編
皮膚組織のおさえどころ 石河 晃
■皮膚はどういう構造をしているの?
■表皮
■真皮
■皮膚付属器
実践編
表皮水疱症からみた解剖 石河 晃
■なぜ水疱を繰り返すの?
■なぜ瘢痕ができるの?
■表皮・真皮の結合はどうなっているの?
眼・視覚系
基礎解剖編
眼・視覚系のおさえどころ 山口剛史,根岸一乃
■ヒトの視覚に関わる解剖ってどうなっているの?
■眼球の構造はどうなっているの?
■視路障害と視野欠損の関係を知ろう!
実践編
白内障からみた解剖 山口剛史,根岸一乃
■白内障はどういう病気で,どうしてなるの?
■白内障はどんな手術をするの?
網膜剥離からみた解剖 山口剛史,根岸一乃
■どうして網膜剥離が起きると視野が欠けたり,見えなくなったりするの?
■なぜ網膜が剥離するの?
斜視からみた解剖 山口剛史,根岸一乃
■外眼筋の作用を覚えよう
■外眼筋の支配神経と麻痺性斜視について覚えよう
■眼球運動を支配する神経の走行を覚えよう
耳鼻・咽喉
基礎解剖編
耳鼻・咽喉のおさえどころ 冨田俊樹
■耳の構造はどうなっているの?
■鼻腔と副鼻腔の構造はどうなっているの?
■咽頭の構造はどうなっているの?
■喉頭の構造はどうなっているの?
実践編
喉頭癌からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ声が嗄れたの?
■なぜ呼吸が苦しくなったの?
■なぜ頸部にしこりがあったの?
■喉頭全摘術によってどんな後遺症が残ったの?
声帯麻痺からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ声帯に病気はないのに声が嗄れることがあるの?
■なぜ水を飲むとむせるの?
■なぜ頸部CTやMRIを撮るの?
■なぜ胸の検査をするの?
急性喉頭蓋炎からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ風邪と診断されたの?
■なぜ呼吸が苦しくなったの?
■なぜ声は嗄れないの?
■なぜ緊急手術が必要なことがあるの?
真珠腫性中耳炎からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ難聴や耳漏が続いたの?
■なぜめまいが生じたの?
■なぜ味覚障害や顔面神経麻痺が生じたの?
■なぜ頭痛をきたしたの?
耳下腺腫瘍からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ顔面の動きを確認されたの?
■なぜ手術の際に顔面神経麻痺が生じる可能性があるの?
■なぜ手術後に耳たぶの感覚がなくなることがあるの?
急性副鼻腔炎からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ鼻がつまったの?
■なぜ頬や眼の奥が痛くなったの?
■なぜ虫歯がないか確認されたの?
■なぜ慢性副鼻腔炎になると手術をするの?
■手術は昔の方法とどのように違うの?
上咽頭癌からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ複視や眼瞼下垂が生じたの?
■なぜ顔面痛が生じたの?
■なぜ難聴が生じたの?
■なぜ手術は行われないの?
APPENDIX
外科の基本手技に必要な解剖学 今西宣晶
動静脈穿刺
気道確保
胸腔ドレナージ
経鼻胃管
導尿
腰椎穿刺
1脳
基礎解剖編
脳のおさえどころ 矢﨑貴仁
■大脳の表面ってどう構成されているの?
■大脳の断面で大事なところは?
実践編
脳腫瘍からみた解剖 矢﨑貴仁
■なぜ食べ物の臭いがおかしいと感じたの?
■なぜ視力が低下するの?
くも膜下出血からみた解剖 矢崎貴仁
■頭痛の原因は?
■術後経過は順調なのに,どうして人格が変化するの?
頭蓋骨骨折からみた解剖 矢﨑貴仁
2 脳幹・脳神経
基礎解剖編
脳幹・脳神経のおさえどころ 矢﨑貴仁
■小脳
■中脳
■橋
■延髄
■脳神経と脳幹,頭蓋底の孔
実践編
三叉神経痛からみた解剖 矢﨑貴仁
水頭症からみた解剖 矢﨑貴仁
3 運動・感覚系
基礎解剖編
運動・感覚中枢のおさえどころ 矢﨑貴仁
実践編
てんかんからみた解剖 矢﨑貴仁
■Jackson型けいれん発作
運動器(筋骨格)系
1 頭部・顔面骨
基礎解剖編
頭部・顔面骨のおさえどころ 今西宣晶
■顔の骨ってどう構成されているの?
■口腔の構造はどうなっているの?
■ヒトの発生と先天奇形のかかわりを知ろう!
実践編
頬骨骨折からみた解剖 今西宣晶
■なぜ顔面の腫脹が増し,眼の縁に痛いところがあるの?
■なぜ右頬が平らになり,右眼が左眼に比べ少し引っ込んだの?
■なぜ口を開けようとしても十分に開かないの?
■なぜ上目遣いに物を見たときに二重に見えるようになったの?
■なぜ右上口唇と粘膜にしびれが出たの?
口蓋口唇裂からみた解剖 今西宣晶
■なぜ口唇部と口蓋部両者に裂隙が見られるの?
■なぜ外鼻も手術の対象となったの?
■なぜ鼻孔より母乳が漏れたの? 構音障害ってなに?
2 四肢の骨・関節
基礎解剖編
四肢の骨・関節のおさえどころ 須田康文
■関節ってどう構成されているの?
■肩関節の基本構造は?
■肘関節の基本構造は?
■手関節の基本構造は?
■股関節の基本構造は?
■膝関節の基本構造は?
■足関節の基本構造は?
実践編
肩関節脱臼からみた解剖 奥山訓子
■なぜ肩関節は脱臼しやすいの?
■なぜ腕を牽引するだけで整復できるの?
■なぜ知覚障害が生じたの?
■なぜ反復性脱臼となりやすいの?
手根管症候群からみた解剖 奥山訓子
■なぜ手を酷使したら指が痺れるようになったの?
■なぜ小銭をつまめなくなったの?
■なぜ手関節からの放散痛や,手関節を最大屈曲することで診断がつけられるの?
■なぜ腕や頸にもときに痛みを感じることがあるの?
大腿骨頸部骨折からみた解剖 金子博徳
■なぜ股関節は内転,伸展,外旋位の肢位をとるの?
半月板損傷からみた解剖 須田康文
■なぜ膝がひっかかるの?
■半月板てどんなもの?
■なぜ半月板は切れるの?
外反母趾からみた解剖 須田康文
■母趾には肉眼的にどのような変化があるの?
■骨にはどのような変化を生じているの?
■なぜ外反母趾になるの?
3 椎骨・脊髄
基礎解剖編
椎骨・脊髄のおさえどころ 小川祐人
■椎骨ってどんな骨から構成されているの?
■椎骨の形態と椎骨どうしのつながりってどうなっているの?
■脊髄ってどこにどのようにあるの?
■脊髄の内部構造はどうなっているの?
実践編
椎間板ヘルニアからみた解剖 小川祐人
■椎間板ヘルニアってどういう病態のことなの?
■なぜ腰椎椎間板ヘルニアによって下肢痛が生じるの?
■ヘルニアの出た高位によって症状はどのように異なるの?
後縦靱帯骨化症からみた解剖 小川祐人
■後縦靱帯骨化症ってどういう病態なの?
■脊髄が障害されるとどんな症状がでてくるの?
■どのように障害部位を推測できるの?
圧迫骨折からみた解剖 小川祐人
■骨粗鬆症ってどのような病態なの?
■圧迫骨折の診断はどのように行うの?
■どうして圧迫骨折によって神経症状が生じるの?
4 骨盤
基礎解剖編
骨盤のおさえどころ 金子博徳
実践編
骨盤骨折からみた解剖 金子博徳
循環器系
1 心臓
基礎解剖編
心臓のおさえどころ 古梶清和
■心嚢
■心臓の外観
■心内腔
■冠状動脈
実践編
心筋虚血による急性左心不全からみた解剖 古梶清和
■なぜ呼吸困難になったの?
■左心不全の原因は?
■なぜ血圧が下がりショックになったの?
洞不全と房室ブロックからみた解剖 古梶清和
■なぜ失神発作を起こしたの?
僧帽弁狭窄症からみた解剖 古梶清和
■なぜ僧帽弁狭窄症で労作時の息切れがでるの?
■なぜ心房細動はいけないの?
大動脈弁狭窄症からみた解剖 古梶清和
■なぜ胸痛がでるの?
■なぜ左心室と大動脈の間に圧較差を生じるの?
■2尖弁は狭窄症になりやすいの?
2 大動脈
基礎解剖編
大動脈のおさえどころ 古梶清和
■大動脈壁
■大動脈の解剖
■Adamkiewicz動脈
実践編
解離性大動脈瘤からみた解剖 古梶清和
■なぜ胸背部痛がでたの?
■なぜ血圧に左右差があるの?
■なぜ意識レベルが下がったの?
■なぜ対麻痺にならないの?
呼吸器系
基礎解剖編
呼吸器のおさえどころ 堀之内宏久
■肺の基本構造はどうなっているの?
■肺動脈
■肺静脈
■気管・気管支
■心嚢内の血管と心膜の位置関係
■肺区域切除時の気管支と血管の関係
実践編
肺尖部肺癌からみた解剖 堀之内宏久
■前方経路
■後方経路
その他の疾患からみた解剖 堀之内宏久
■気胸からみた解剖
■縦隔腫瘍からみた解剖
消化器系
1 食道
基礎解剖編
食道のおさえどころ 竹内裕也,北川雄光
実践編
食道癌からみた解剖1 竹内裕也,北川雄光
■なぜ食物を飲み込んだ後,胸部につかえる感じがするようになったの?
■なぜ声が嗄れるようになり,むせやすくなったの?
■なぜ肺炎になったの?
食道癌からみた解剖2 竹内裕也,北川雄光
■右開胸から食道へのアプローチ
■では右開胸ではなく左開胸すると?
2 胃・十二指腸
基礎解剖編
胃・十二指腸のおさえどころ 才川義朗
実践編
胃癌からみた解剖 才川義朗
■なぜ腹部膨満感・嘔吐・摂食不良を訴えたの?
■なぜ黄疸になったの?
■なぜ貧血になったの?
十二指腸潰瘍からみた解剖 才川義朗
3 小腸・結腸
基礎解剖編
小腸・結腸のおさえどころ 長谷川博俊
■小腸はどう分けられるの?
■結腸はどう分けられるの?
■小腸と結腸の血管系はどうなっているの?
実践編
結腸癌からみた解剖 長谷川博俊
■次にどんな検査を行うの?
■ほかに症状はなかったの?
■早期癌と進行癌の違いは? また大腸癌はポリープからできるの?
■結腸癌の手術術式は?
Meckel憩室からみた解剖 長谷川博俊
■これはなに?
■卵黄腸管遺残には他にどんな型があるの?
■どんな症状があるの?
4 直腸・肛門
基礎解剖編
直腸・肛門のおさえどころ 長谷川博俊
■直腸はどこから始まるの?
■肛門管ってなに? 歯状線ってなに?
■直腸の血管系はどうなっているの?
実践編
直腸癌からみた解剖 長谷川博俊
■なぜMRIとIVP経静脈的腎盂造影を施行したの?
■側方郭清ってなに?
■腹会陰式直腸切断術ってどんな術式?
■なぜ術後勃起できなくなったの?
直腸脱からみた解剖 長谷川博俊
■なぜ肛門から脱出するの?
■なぜ子宮も脱出するの?
■治療法はどうするの?
5 肝臓
基礎解剖編
肝臓のおさえどころ 河地茂行
■肝臓の区域分類
■肝臓の支持間膜,隣接臓器
■肝門部
実践編
肝細胞癌の手術(肝S8系統的亜区域切除)からみた解剖 河地茂行
■系統的亜区域切除ってなに?
■系統的亜区域切除へのアプローチ
肝移植ドナー手術(右葉グラフト採取)からみた解剖 河地茂行
■生体肝移植グラフト採取の留意点:肝門部の脈管解剖
■中肝静脈分枝の問題
6 胆道・膵臓
基礎解剖編
肝外胆管と胆嚢のおさえどころ 相浦浩一
■胆汁の流れる経路ってどのようになっているの?
■胆嚢の構造と役割は?
■総胆管はどうやって十二指腸につながっているの?
実践編
胆石からみた解剖 相浦浩一
■なぜうなぎの蒲焼きを食べた後から右季肋部痛が出現したの?
■なぜ右肩にも痛みを生じたの?
■なぜ黄疸を認めたの?
■なぜ右季肋部に圧痛を認め,深呼吸にて圧痛は強まり,吸気を中止したの?
基礎解剖編
膵臓および膵管のおさえどころ 相浦浩一
■膵臓ってどこにあるの?
■膵液はどのようにして流れてくるの?
■胆道・膵の動脈系ってどうなっているの?
■上腸間膜静脈・門脈系および膵の静脈系はどう構成されているの?
実践編
膵癌からみた解剖 相浦浩一
■なぜ背部痛が出現し,持続したの?
■なぜ体重減少がみられたの?
■なぜ褐色尿や皮膚黄染がみられたの?
■なぜ肝内胆管から総胆管の拡張と尾側主膵管の拡張がみられたの?
■なぜ腹部所見で右季肋部に辺縁平滑な腫瘤を触知したの?
■なぜ耐糖能異常を示したの?
腎・尿路系
基礎解剖編
腎・尿路系のおさえどころ 大東貴志
■泌尿器ってなに?
■腎臓の中はどのようになっているの?
■腎臓の尿を作る部分の微細構造はどうなっているの?
実践編
腎癌からみた解剖 大東貴志
■なぜ左陰嚢が腫れたの?
■なぜ腎臓を摘出するために下行結腸を剥離したの?
■なぜ副腎も摘出したの?
膀胱癌からみた解剖 大東貴志
■なぜ右の尿管と腎盂が拡張したの?
■膀胱壁はどのようになっているの?
■なぜ子宮と付属器の合併切除を行ったの?
基礎解剖編
男性生殖器のおさえどころ 大東貴志
実践編
前立腺癌からみた解剖 大東貴志
■前立腺の内部の解剖はどうなっているの?
■なぜ静脈からの出血に注意したの? また温存手術とはなに?
■なぜ術後に尿失禁となったの?
精巣腫瘍からみた解剖 大東貴志
■なぜ腎門部のリンパ節に転移が起こったの?
■精索内の構造はどうなっているの?
■なぜ射精ができなくなったの?
産婦人科系
基礎解剖編
産婦人科系のおさえどころ 仲村 勝,藤井 多久磨
■女性性器の構成
■産道
子宮筋腫からみた解剖 仲村 勝,藤井 多久磨
■なぜ子宮筋腫で不妊症になるの?
■なぜ子宮筋腫で貧血になるの?
子宮頸癌からみた解剖 仲村 勝,藤井 多久磨
■なぜ不正出血や帯下を認めたの?
■なぜ子宮の病気で腰背部痛が生じたの?
帝王切開からみた解剖 仲村 勝,藤井 多久磨
乳房
基礎解剖編
乳房のおさえどころ 神野浩光
■乳房の構成はどうなっているの?
■乳房はどんな血管で栄養されているの?
■乳房からのリンパの流れはどうなっているの?
■乳房の所属リンパ節は次の群に分けられる
実践編
乳癌からみた解剖 神野浩光
■なぜdimpling signが陽性になるの?
■なぜ石灰化が乳頭方向に伸びているの?
■なぜ右上腕の知覚鈍麻が出現したの?
■なぜ大胸筋が萎縮したの?
内分泌系
1 下垂体
基礎解剖編
下垂体のおさえどころ 矢崎貴仁
実践編
下垂体腺腫からみた解剖 矢崎貴仁
■下垂体腺腫はどういう症状を起こすの?
2 甲状腺
基礎解剖編
甲状腺のおさえどころ 堀之内宏久
■甲状腺の動・静脈はどう走行するの?
■反回神経ってなに?
3 副腎
基礎解剖編
副腎のおさえどころ 大東貴志
実践編
右副腎腫瘍からみた解剖 大東貴志
■副腎周囲の内臓の関係はどうなっているの?
■なぜ副腎静脈を遮断したら血圧が下がったの? 副腎の血管はどうなっているの?
皮膚系
基礎解剖編
皮膚組織のおさえどころ 石河 晃
■皮膚はどういう構造をしているの?
■表皮
■真皮
■皮膚付属器
実践編
表皮水疱症からみた解剖 石河 晃
■なぜ水疱を繰り返すの?
■なぜ瘢痕ができるの?
■表皮・真皮の結合はどうなっているの?
眼・視覚系
基礎解剖編
眼・視覚系のおさえどころ 山口剛史,根岸一乃
■ヒトの視覚に関わる解剖ってどうなっているの?
■眼球の構造はどうなっているの?
■視路障害と視野欠損の関係を知ろう!
実践編
白内障からみた解剖 山口剛史,根岸一乃
■白内障はどういう病気で,どうしてなるの?
■白内障はどんな手術をするの?
網膜剥離からみた解剖 山口剛史,根岸一乃
■どうして網膜剥離が起きると視野が欠けたり,見えなくなったりするの?
■なぜ網膜が剥離するの?
斜視からみた解剖 山口剛史,根岸一乃
■外眼筋の作用を覚えよう
■外眼筋の支配神経と麻痺性斜視について覚えよう
■眼球運動を支配する神経の走行を覚えよう
耳鼻・咽喉
基礎解剖編
耳鼻・咽喉のおさえどころ 冨田俊樹
■耳の構造はどうなっているの?
■鼻腔と副鼻腔の構造はどうなっているの?
■咽頭の構造はどうなっているの?
■喉頭の構造はどうなっているの?
実践編
喉頭癌からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ声が嗄れたの?
■なぜ呼吸が苦しくなったの?
■なぜ頸部にしこりがあったの?
■喉頭全摘術によってどんな後遺症が残ったの?
声帯麻痺からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ声帯に病気はないのに声が嗄れることがあるの?
■なぜ水を飲むとむせるの?
■なぜ頸部CTやMRIを撮るの?
■なぜ胸の検査をするの?
急性喉頭蓋炎からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ風邪と診断されたの?
■なぜ呼吸が苦しくなったの?
■なぜ声は嗄れないの?
■なぜ緊急手術が必要なことがあるの?
真珠腫性中耳炎からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ難聴や耳漏が続いたの?
■なぜめまいが生じたの?
■なぜ味覚障害や顔面神経麻痺が生じたの?
■なぜ頭痛をきたしたの?
耳下腺腫瘍からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ顔面の動きを確認されたの?
■なぜ手術の際に顔面神経麻痺が生じる可能性があるの?
■なぜ手術後に耳たぶの感覚がなくなることがあるの?
急性副鼻腔炎からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ鼻がつまったの?
■なぜ頬や眼の奥が痛くなったの?
■なぜ虫歯がないか確認されたの?
■なぜ慢性副鼻腔炎になると手術をするの?
■手術は昔の方法とどのように違うの?
上咽頭癌からみた解剖 冨田俊樹
■なぜ複視や眼瞼下垂が生じたの?
■なぜ顔面痛が生じたの?
■なぜ難聴が生じたの?
■なぜ手術は行われないの?
APPENDIX
外科の基本手技に必要な解剖学 今西宣晶
動静脈穿刺
気道確保
胸腔ドレナージ
経鼻胃管
導尿
腰椎穿刺
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疾患に現れる症状を解剖学的に理由づけることで生きた解剖学を学べる
本書は,既刊本にあるような網羅的なアトラスではない。基礎科目と臨床科目の融合を目標としている新時代の医学教育を意識し,よく遭遇する代表的な疾患にみられる症状はどのような解剖的な構造に起因するものかを解説したものである。臨床を強く意識しているので,実地にたったときに解剖学の意義をより実感できる。
解説は図・イラストを中心に構成し,本文は簡単な記載としている。また,イラストはできる限り大きく見やすくレイアウトした。