最新化学療法レジメン

がん研有明病院

泌尿器がん

泌尿器がん

■監修 福井 巖

■編集 湯浅 健

定価 3,300円(税込) (本体3,000円+税)
  • B5判  88ページ  2色
  • 2011年12月22日刊行
  • ISBN978-4-7583-0361-3

在庫僅少です。


泌尿器がんの治療における最新の化学療法を掲載した実践書

がん研有明病院で行われている泌尿器がん治療の化学(ホルモン)療法レジメンのファーストラインとセカンドラインを紹介。最新のEBMに応じた抗がん剤の使用法と副作用対策を解説。抗がん剤治療の進歩の早さに対応する化学療法の実践書である。


序文

 現在,日本人の2人に1人ががんに罹患し,3人に1人ががんのために亡くなるという時代を迎えています。食生活の変化や禁煙の普及により胃がんや肺がんは近年,増加傾向にストップがかかっているようですが,泌尿器科(尿路生殖器)のがんは逆に増え続ける傾向にあります。特に前立腺がんの増加傾向は顕著です。米国男子においては,がん発生率の1位が前立腺がん,4位が膀胱がん,そして6位が腎臓がんと,泌尿器がんは消化器がんより多く見られます。日本人の食生活も欧風化しているので,今後,わが国においても泌尿器がんの増加傾向は続いて行くものと思われます。
 がんの発生率が増えれば同時に進行がんの患者数も増えていくのは当然で,このような患者には抗がん剤を使用した化学療法の適応機会が高くなります。また,近年,新しい抗がん剤の開発も急ピッチで進み,治療効果が改善される一方,抗がん剤の宿命ともいうべき副作用である骨髄毒性の低い薬剤も生まれており,泌尿器進行がんに対する治療選択肢は拡がりつつあります。
 泌尿器がんの主なものは,腎,膀胱,前立腺のがんに精巣がんを加えた4つです。これらでは化学療法の開始時期も違えば,用いられる抗がん剤の種類も大きく異なります。
 腎臓がんではわが国でも3年前より分子標的治療薬が相次いで承認されています。米国では前立腺がんに対しワクチン(免疫)療法,新規抗がん剤,それに新しいタイプのホルモン治療薬などが次々とFDAの承認を受けています。
 以上のように,発生率の増加傾向や新薬の開発状況をみると,泌尿器がんに対して化学療法に関する知識を整理,整頓しておくことは今が非常に良い時期であると思われます。本書では,がん研有明病院で現在,行っている主な化学療法レジメンを臓器別に紹介し,併せて,近い将来,わが国でも承認されると思われる新規薬剤についても解説を加えました。
 本書が皆さまの日々の臨床に活用されることを念じています。

平成23年12月

がん研有明病院顧問
福井 巖
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目次

PART 1 精巣がん
  治療の骨格  米瀬淳二
  EP療法  矢野晶大
  BEP療法  矢野晶大
  VIP療法  米瀬淳二
  TGP療法  米瀬淳二
  TIP療法  矢野晶大
 
PART 2 尿路上皮がん(膀胱がん)
  治療の骨格  浦上慎司
  GC療法  湯浅 健
  M-VAC療法  湯浅 健
  GEP療法  浦上慎司
  GEM/CBDCA療法  湯浅 健
  TGP療法  浦上慎司
 
PART 3 前立腺がん
  治療の骨格  山本真也
  前立腺全摘後のPSA再発の治療方針  山本真也
  間欠ホルモン療法  山本真也
  新規薬剤  湯浅 健
 ホルモン療法(内分泌療法)
  LH-RH analog療法  吉川慎一
  抗アンドロゲン剤  吉川慎一
  エストラムスチンリン酸エステルナトリウム  湯浅 健
  エチニルエストラジオール  湯浅 健
 化学療法
  DOC+PDN療法  湯浅 健
 
PART 4 腎がん
  治療の骨格  湯浅 健
  インターフェロン  湯浅 健
  インターロイキン-2  湯浅 健
  スニチニブ  湯浅 健
  ソラフェニブ  湯浅 健
  テムシロリムス  湯浅 健
  エベロリムス  湯浅 健
 
PART 5 骨転移
  ZLD療法  湯浅 健
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