NS NOW No.8

脳神経外科基本手術

レジデント時代のオペ:君はもう卒業したか?

脳神経外科基本手術

■担当編集委員 新井 一

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • A4判  136ページ  一部カラー,イラスト120点,写真45点
  • 2009年10月15日刊行
  • ISBN978-4-7583-0915-8

脳神経外科領域レジデント時代のオペをもう一度整理しよう!

もう一度基本に戻り,レジデント時代に習得し,専門医試験対策で勉強してきたことが改めて学べる「基本手術」の総集編。また,専門医試験前の復習用教材としても活用できる構成となっている。
前半では,基本的手技の知識編として,器具,顕微鏡の使い方や術前術後管理,および知っておくべき麻酔の基本などを多くのイラストと写真で解説している。後半では外傷の基本的対処法(急性硬膜外血腫術や減圧開頭術など)や脳室ドレナージ術,脊椎の基本的な手術手技をエキスパートたちが詳述する。合併症などに陥らないためのコツと手術の重要ポイントをイラストと写真で図示しながら解説されており,見て分かる手術解説書となっている。
専門医試験勉強も,取得後の復習も完璧に抑えられる1冊である。

■シリーズ編集委員
寺本 明/新井 一/塩川芳昭/大畑建治


序文

 Neurosurgery NOW(NS NOW)は,従来の教科書とは一線を画し明日の手術に直接役立つよりpracticalな内容を読者に提供することを目的に企画されました。これまでに発刊された本シリーズでは,脳動脈瘤,神経内視鏡,髄膜腫,グリオーマ,脳虚血の外科といった特定の疾患や手術手技に焦点を絞って編集がなされてきましたが,今回のNo.8では「脳神経外科基本手術」という少し大きなテーマを取り上げました。ただし,副題にもありますように,レジデント時代の手術を卒業しようとする若手の先生方が,もう一度自分の知識や技術を整理するために本書を手に取るといったことを想定し編集を進めてきました。したがって,各分野のエキスパートの先生に執筆依頼をする際には,より実際的,より具体的な内容で原稿をまとめていただくようお願いをいたしました。
 本巻の構成は,大きく二つに分かれております。前半のセクション「基本的手技・知識」では,手術体位・頭部固定に始まり,手術器具・顕微鏡の使用法,緊急手術の術前・術後管理,麻酔といったまさに手術の基本について,通り一遍でない実戦的な解説がなされています。また,後半の「個別の手術手技」では,脳室ドレナージ,脳室腹腔短絡術,頭部外傷に対する種々の手術,脳内血腫除去術,椎弓切除術といった専門医取得前後の脳神経外科医がある程度責任をもって執刀できる手術について,そのABCが述べられています。手術を前に確認しておくべきこと,術中の思わぬ落とし穴などが随所に示されており,机の本棚に収めるよりは手術室の片隅に置いておくのが適している内容になっています。本書が,若手脳神経外科医に実践の書として活用されることを切に希望しております。

2009年9月
新井 一
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目次

I 基本的手技・知識
 体位設定・頭部固定  甲村英二
  ■アウトライン
  ■体位設定
  体位設定の基本
  体位設定の注意点
  側臥位の注意点
  ■頭部固定
  頭部固定の基本
  基本手術器具の使い方−ハサミ,吸引管,バイポーラー,脳へらなど本郷一博
  ■アウトライン
  ■手術器具の正しい使い方
  マイクロハサミ
  吸引管
  バイポーラー鑷子
  脳へら
  その他
 顕微鏡の使用法  梶原浩司,鈴木倫保
  ■アウトライン
  ■顕微鏡使用法の実際
  手術における患者の体位と手術室のレイアウト
  頭部,患者の固定
  術者と顕微鏡の位置関係
  顕微鏡の基本操作
  顕微鏡と付加価値との融合
 緊急手術の術前・術後管理  竹内昌孝,松前光紀
  ■アウトライン
  ■術前管理
  原則と手順
  術前管理のポイント
  原疾患(画像診断)および随伴疾患の術前治療
  手術適応・手術時期の決定
  インフォームド・コンセント
  ■手術直前の処置
  手術直前のポイント
  ■術後管理
  術後管理のポイント
 脳神経外科手術のための麻酔  竹内和世,稲田英一
  ■麻酔を行うにあたってのポイント
  ■手術のための麻酔
  頭蓋内圧と脳血流の生理学
  麻酔における薬剤
  モニタリング
  体位および体位変換における注意点
  静脈内空気塞栓
  ■全身麻酔の基本手技
  急速導入(一般的な導入法)
  維持
  麻酔薬
  覚醒・抜管
  
II 個別の手術手技 −体位,皮切から縫合まで
 脳室ドレナージ術−脳膿瘍を含む  登坂雅彦,好本裕平
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  手術手技
  後角穿刺による脳室ドレナージ術
 水頭症・脳室腹腔シャント術  山内康雄
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  手術手技
  閉創
 慢性硬膜下血腫  谷岡大輔,阿部琢巳琢
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  手術手技
  思わぬ合併症の注意
 急性硬膜外血腫  徳富孝志
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  手術手技
  閉創
  合併症
 急性硬膜下血腫  川又達朗
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  手術手技
  閉頭・術後管理
  ■急性硬膜下血腫手術のコンセプト
 減圧開頭術  森 健太郎
  ■本術式の特徴
  ■テント上病変に対する外減圧術
  片側前頭葉および側頭葉病変に対する外減圧術
  両側前頭葉病変に対する外減圧術
  内減圧術の範囲について
  大腿筋膜の簡単な採取方法について
  採取した骨片の保存方法について
  ■テント下病変に対する外減圧術
  手術手技
  ■外減圧術は脳浮腫を悪化させるか
 頭蓋骨形成術  苗代 弘
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  基本手術手技
  頭蓋骨腫瘍で摘出後,術中骨欠損をきたす症例の頭蓋骨形成
  外減圧術後の遊離骨片の保存法
  頭蓋骨形成時の注意すべきポイント
  頭蓋底部の頭蓋形成
 脳内血腫除去術−被殻出血  岩間 亨
  ■本術式の特徴
  ■手術手技
  術前準備
  手術手技(マクロ操作)
  手術手技(マイクロ操作)
 椎弓切除術−基本的な切除術  青山 剛,飛騨一利
  ■本術式の特徴
  ■頚椎椎弓切除
  術前準備
  手術手技
  閉創
  合併症
  ■胸椎椎弓切除術
  術前準備
  手術手技
  閉創
  合併症
  ■腰椎椎弓切除術
  術前準備
  手術手技
  片側椎弓切除術
  両側椎弓切除術
  閉創
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