新DS NOW 13

リンパ節郭清手技を究める
[下部消化管編]

リンパ節郭清手技を究める[下部消化管編]

■編集 山口 茂樹

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
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  • A4判  160ページ  オールカラー,イラスト130点,写真150点
  • 2022年3月12日刊行
  • ISBN978-4-7583-1662-0

避けては通れない「リンパ節郭清」の安全かつ効率のよい手技を丁寧に解説!

消化器外科医が避けては通れない「リンパ節郭清」にスポットを当て,安全な郭清手技について丁寧に解説。経験豊富な執筆陣が,基本となる手技だけでなく安全かつ効率のよい郭清手技のコツについても説明している。また各項目では,知っておかなければいけない解剖学的知識や,合併症の予防法,また合併症が起きてしまった場合の対処法も詳しく解説した。イラストや写真も多数掲載し,動画も豊富に付録しているため,手術のイメージを膨らませながら読み進めることができる。


序文

 『新DS NOW』シリーズは,好評のうちに巻数を重ねて参りました。本巻は,大腸癌手術のリンパ節郭清がテーマです。古くから日本の外科医たちは癌手術においてリンパ節郭清を重んじてきました。「大腸癌取扱い規約」を作成してリンパ節の領域を番号付けし,さらに転移部位や頻度の詳細なデータを用いて至適リンパ節郭清範囲を検討してきました。また,リンパ節郭清度をD1からD3までに分類し,これは海外でも広く知られるようになっています。これだけリンパ節郭清にこだわる背景には外科医自身がリンパ節を拾い上げて病理検査に提出する日本独自の習慣や,努力を惜しまない先人たちの強い探求心,そしてそれを知ることによって何とか患者さんを治したいという思いがあったからでしょう。ちなみに諸外国では切除標本を丸ごと手つかずの状態で病理医に送るのが一般的です。
 大腸癌の手術では,中間リンパ節までの切除は腸管とともに比較的容易に切除が可能です。しかし,支配血管根部の主リンパ節郭清や直腸癌の側方郭清は,外科解剖の熟知とともにどこからどのように切除していくかという作戦が非常に重要です。周囲の臓器を損傷することなく,温存する血管と切除する血管を見極めて,出血なく郭清操作を完了する必要があります。また,郭清組織を破壊せずにできるだけen blocに切除することも大切です。なぜならそこに癌の転移が存在する可能性があるから切除しているのですから。リンパ節郭清は,lymph node clearanceとも表現されます。きれいに掃除されたあとは美しい解剖構造のみが視野に残り,ごみ(リンパ節や脂肪織)はすべて取り除かれます。
 本巻では,まさに今,脂ののったエキスパートの先生方にその極意を解説していただきました。またその実際を動画で確認できるよう構成されていますので,納得いくまで十分に習得していただけると思います
  最後に,大変多忙,そして長引くコロナ禍の中で細かな注文に応じてご執筆いただいた先生方,また発刊にご尽力いただいたメジカルビュー社の担当諸氏に心から感謝の意を表します。 

2022年1月
山口茂樹
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目次

Ⅰ.盲腸から横行結腸中央部までの腹腔鏡下結腸切除術
 回結腸動静脈根部リンパ節郭清  [中西 正芳]
 Surgical trunkおよび胃結腸静脈幹近傍リンパ節郭清  [野中 隆]
 中結腸動脈根部リンパ節郭清   [惠木 浩之 ほか]

Ⅱ.左側横行結腸から直腸に行われる腹腔鏡下切除術
 副中結腸動脈リンパ節郭清(左側横行結腸~下行結腸に行われる手技  [田中慶太朗 ほか]
 下腸間膜動脈根部リンパ節郭清(S状結腸~直腸に行われる手技)  [廣 純一郎]
 下腸間膜動脈根部リンパ節郭清:LCA温存(S状結腸~直腸に多く行われる手技)  [薦野  晃 ほか]

Ⅲ.腹腔鏡下直腸切除術
 転移陽性症例の側方リンパ節郭清  [向井 俊貴 ほか]
 ロボット支援下側方リンパ節郭清  [山口 智弘]
 鼠径部リンパ節郭清  [志田  大 ほか]
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