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腹腔鏡下肝部分切除術のすべて

腹腔鏡下肝部分切除術のすべて

■編集 新田 浩幸

定価 11,000円(税込) (本体10,000円+税)
  • i_movie.jpg
  • A4判  144ページ  オールカラー
  • 2022年6月17日刊行
  • ISBN978-4-7583-1663-7

部分切除をブロック毎に丁寧にビジュアル解説!

腹腔鏡下肝切除のうち肝部分切除に焦点を当て,S1〜S8の各ブロックごとに,それぞれの区域で注意すべき脈管走行(解剖学的ポイント)や組織損傷を起こさないための手技を詳細に説明。本シリーズの特徴であるイラスト・写真・動画を数多く掲載し,視覚的にもわかりやすく解説している。


序文

 肝部分切除術は最も行われる頻度の高い肝切除術式であり,開腹下,腹腔鏡下のいずれにおいても若手医師が肝切除術のなかで最初に経験する手術だと思います。外側区域やS6 の大腸癌肝転移などは初肝切除術の良い適応で,どきどきしながら行ったことを思い出す先生も多いのではないでしょうか。しかし,肝部分切除術は部位や病変の大きさなどによって難易度がまったく異なり,腹腔鏡下によるS1,S4a,S7,S8 の大きな肝部分切除術は高難度手術といってもよい術式です。術野の展開が難しく,また,大出血を生じる可能性もあるため,十分な腹腔鏡下肝切除術の経験を積んだチームで行う必要があります。解剖の理解はもちろんですが,適切な呼吸循環管理・体位・デバイス選択・手術手技,トラブルシューティングのいずれも欠けてはいけません。腹腔鏡下肝切除術は開腹手術と比較して出血制御がより重要となる手術であり,大きな部分切除術であれば必ず露出する太いGlisson 鞘や肝静脈に対する処理や出血を生じた場合の対応力が必要です。
 この『腹腔鏡下肝部分切除術のすべて』では,あえて部分切除術のみを取り上げました。最も行われている肝切除術式かつ若手医師にも身近なこの術式を,全亜区域に分けて1 つの本で解説することは非常に意味のあることと考えました。比較的大きな腫瘍径を想定した腹腔鏡下肝部分切除術をエキスパートの先生に解説して頂いておりますので,若手医師のみならず内視鏡外科学会の技術認定医や日本肝胆膵外科学会の高度技能専門医を目指す中堅肝胆膵外科医にも参考になると考えています。詳細な手術の解説,わかりやすいシェーマ,手術ビデオを含んだ内容となっておりますので,医師だけではなく手術スタッフにも大いに役立つものと思います。ありそうでなかったこの手術書を発刊できたこと,ご執筆頂いたエキスパートの先生,メジカルビュー社の方々に心より感謝申し上げます。

2022 年6 月
新田浩幸
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目次

総論
肝部分切除に役立つ肝解剖の基礎知識  [坂口 孝宣 ほか]
術中呼吸循環管理の基礎知識  [川本 裕介 ほか]

各論
Spiegel 葉(左側尾状葉)部分切除術  [石井 淳 ほか]
肝S2 部分切除術  [梅邑 晃 ほか]
肝S3 部分切除術  [曽山 明彦 ほか]
肝S4a(S4 上)部分切除術  [金沢 景繁 ほか]
肝S4b(S4 下)部分切除術  [神山 俊哉 ほか]
肝S5 部分切除術  [石井 隆道 ほか]
肝S6 部分切除術  [生駒 久視 ほか]
肝S7 部分切除術  [門田 一晃 ほか]
肝S8 部分切除術  [赤星 径一 ほか]
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